コビッド19:北朝鮮は全ての患者が回復したと報道(2022/08/06)
『フランス24チャンネル』によると、北朝鮮が8月5日金曜日、発熱患者が7日続けてゼロとなったと発表した。北朝鮮でコビッド19に感染した発熱患者が全て回復したことになる。
北朝鮮の公式通信社、朝鮮中央通信KCNAによると、先週、発熱患者は出ていないことに加えて、治療を受けた患者は全て回復したという。
「発熱患者」という言葉は、北朝鮮政府の定義によると、検査を受けなかったコビッド19に感染した人たちを意味するという。
北朝鮮は、隣国の中国で感染者が出てから2020年1月に世界に先駆けて国境を閉鎖した国の1つに挙げられ、コロナウイルスから長い間、国民を守っていたことを自慢していた。...
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北朝鮮の公式通信社、朝鮮中央通信KCNAによると、先週、発熱患者は出ていないことに加えて、治療を受けた患者は全て回復したという。
「発熱患者」という言葉は、北朝鮮政府の定義によると、検査を受けなかったコビッド19に感染した人たちを意味するという。
北朝鮮は、隣国の中国で感染者が出てから2020年1月に世界に先駆けて国境を閉鎖した国の1つに挙げられ、コロナウイルスから長い間、国民を守っていたことを自慢していた。
今年に入って、5月12日に最初の感染患者が出たことを発表し、キム・ジョンウン総書記が自ら先頭に立って感染防止に着手することを宣言した。その後、KCNAによると、コビッド19感染流行は「安定期」に入ったという。北朝鮮は、4月末から今まで、約480万人の感染者を記録したが、死亡者は74人にとどまり、公式の死亡率は0.002%という。
専門家によると、北朝鮮の医療施設は周知のとおり設備が整っていないことに加えて、集中治療室の数も少なく、コロナウイルス感染患者に対する処置法もワクチンも完備されていないという。
ところが、隣国の韓国では医療衛生システムが完備されていて、国民に対するワクチン接種率も高いレベルにあるが、死亡率は0.12%となっている。
北朝鮮に詳しいアン・チャンイル氏は、数百万の感染患者が出た国で、いきなり感染者がゼロになることは信じがたいと語った。
真偽のほどは定かではないが、ミサイルなどの武器や核兵器開発プログラムと同様、コビッド19の感染防止成果も、キム・ジョンウン総書記のリーダーシップを誇示するために利用されたものと見られる。
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ジョンソン英首相続投へ(2022/06/07)
英国のボリス・ジョンソン首相は6日夜、「パーティーゲート」のスキャンダルに伴う与党保守党内の反乱によって引き起こされた信任投票で、賛成わずか211票と6割に満たない僅差の勝利で留任することになった。フランスメディアはジョンソン政権の弱体化を報じている。
仏
『レゼコー』は、辞任の危険は当面は去ったものの、211人の議員が新任に賛成したのに対し、148人が退陣を求める票を投じたと伝えている。180人以上の議員が不信任の票を投じていれば、ジョンソンは辞任に追い込まれていた。今後、1年間はジョンソン首相に対する信任投票を行うことができない。一見すると、これで2024年の次の総選挙までは安泰だと思われるが、英国政治には、首相が信任投票で勝利しても、後に辞任に追い込まれる前例があると指摘している。...
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仏
『レゼコー』は、辞任の危険は当面は去ったものの、211人の議員が新任に賛成したのに対し、148人が退陣を求める票を投じたと伝えている。180人以上の議員が不信任の票を投じていれば、ジョンソンは辞任に追い込まれていた。今後、1年間はジョンソン首相に対する信任投票を行うことができない。一見すると、これで2024年の次の総選挙までは安泰だと思われるが、英国政治には、首相が信任投票で勝利しても、後に辞任に追い込まれる前例があると指摘している。テリーザ・メイ前首相は、2019年に信任投票で勝利し、続投出来たものの、その6ヵ月後に辞任に追い込まれている。
なお、2週間後には、イングランド南部のティバートンでは、保守党が敗北する可能性のある選挙が行われる予定であり、『レゼコー』は、「これが新たな落とし穴になる可能性がある」と伝えている。
辞任を求めている与党議員たちは、パーティーゲートをめぐる透明性の欠如と、その結果として生じた信頼の喪失を非難している。しかし、不満の理由はこれだけではない。北アイルランド議定書、ルワンダへの不法移民の移送、テレビ局チャンネル4の民営化など、ジョンソン政権の重要な政策に対しても一部議員たちの間で不満が溜まっている。最新世論調査では、ジョンソン首相の辞任に賛成する人は59%であった。
仏『BFMTV』は、ジョンソン首相はスキャンダルや国民と与党内の怒りにもかかわらず、ここ数ヵ月、特にロシアのウクライナ侵攻に対する西側の対応でリーダーシップを発揮したことで持ちこたえている、と伝えている。また、英国で12年間政権を担ってきた保守党の中に明確な後継者がいないことも、彼を後押ししていると指摘。特に、長く党内で人気の高かったリシ・スナック財務大臣が、生活費高騰の折、妻の脱税疑惑にさらされて以来、首相の存在感が増しているという。しかし、長い間、その風変わりで大胆な性格が人気を集めていたものの、今ではそうした側面が多くのイギリス人を悩ませていると伝えている。
仏紙『ルフィガロ』は、ジョンソン首相は政治家として不滅であるかのように見えるが、イメージの修復に苦労しており、ますます「レームダック」化しつつあるのではないかと指摘している。
なお『ユーロニュース』によると、英国メディアでは、タイムズ紙はジョンソン首相を「傷ついた勝利者」と表現し、フィナンシャルタイムズ紙は、僅差での勝利は「首相に大きなダメージを与え、党内の分裂と反感の程度が明らかにした」と報じた。ガーディアン紙は「首相は新任投票の屈辱の後、権力に固執する」と伝え、デイリーミラーは「パーティーは終わった、ボリス」という見出しで報じた。
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