ウラジーミル・プーチン大統領(71歳、2000年就任)は、深刻な疾患を抱えている等の健康に関わる噂が絶えない。そうした中、直近でリークされた情報によると、同大統領が執務しかつ居住する宮殿には、常に4人の医者と111人の警備員によって擁護されているという。
5月26日付
『デイリィ・エクスプレス』紙(1900年創刊の保守系大衆紙)、
『メトロ』紙(1999年創刊の無党派大衆紙)は、ウラジーミル・プーチン大統領は彼の宮殿で、常に4人の医者と111人の警備員によって擁護されている等とする文書がリークされたと報じている。
ウラジーミル・プーチン大統領の被害妄想や体調不良の噂について、2022年2月のウクライナ軍事侵攻以来、度々ニュース報道されているが、各々の真偽のほどは定かではない。
そうした中、同大統領の直近情報として、ロシア法執行機関と密接な関係のあるテレグラムチャネル『VChK-OGPU』が入手した文書によると、ウラジーミル・プーチン大統領が居住する公邸には、4人の医者と111人の警備員が常に待機していて、同大統領の健康や暗殺等のリスク回避に努めているという。
同大統領は、モスクワ近郊のノボオガリョボ宮殿に居住しているが、クレムリン宮殿内の大統領官邸と同じ作りの執務室が設けられている。
今回リークした主な情報は以下どおりである。
● 同大統領の食事の際、4人の医者が彼の一挙手一投足を常に注視し、毒を漏られていないか等の事態に対応。
● 111人の警備員が、2時間交代制で4回勤務。
● 同公邸には、警備員の訓練用として、長さ50メートルの射撃場等が整備。
● 多数の番犬が敷地内に放し飼い。
● 同公邸の訪問者に対しては、必ず精巧な消毒剤噴霧機を使用。
なお、昨年10月、同大統領が心臓発作を起こし、重篤な状態にあるという噂がネット上で拡散されたが、ドミトリー・ペスコフ報道官は即座に、“これはただのでっち上げだ”と強調した上で、“(同大統領は)健康状態はすべて順調だ”と明言している。
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既報どおり、9年振りに返り咲いた豪州労働党政権は、前保守党政権より親中政策を展開しようと試みている。しかし、こと安全保障分野では違う模様で、インド太平洋地域で軍事力を強大化する中国に対抗する一環で、豪州政府が今後十年で海軍力を倍増させる意向を表明している。なお、米軍事力評価機関グローバル・ファイアパワー(GFP)が先月末に発表した2024年軍事力ランキング(注後記)で、豪州は16位となっている。
2月20日付米
『ボイス・オブ・アメリカ』、英国
『ザ・タイム』、2月21日付英国
『デイリィ・エクスプレス』は、豪州が海軍力を倍増するとの計画を発表したと報じている。
豪州では2022年、9年振りに労働党政権が復活した。
アンソニー・アルバニージー首相(60歳)は就任以降、前保守党政権が中国対峙の政策を取ってきたのに対して、豪州産業支援を優先して、中国による禁輸・貿易制限対応を是正してもらうべく、豪州首相として7年振りに訪中して直接折衝を試みている。...
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2月20日付米
『ボイス・オブ・アメリカ』、英国
『ザ・タイム』、2月21日付英国
『デイリィ・エクスプレス』は、豪州が海軍力を倍増するとの計画を発表したと報じている。
豪州では2022年、9年振りに労働党政権が復活した。
アンソニー・アルバニージー首相(60歳)は就任以降、前保守党政権が中国対峙の政策を取ってきたのに対して、豪州産業支援を優先して、中国による禁輸・貿易制限対応を是正してもらうべく、豪州首相として7年振りに訪中して直接折衝を試みている。
ただ、こと安全保障分野では異なる模様で、前政権が米・英国と2021年に締結したAUKUS三ヵ国軍事同盟の継続を再確認している。
その一環で、豪州政府はこの程、インド太平洋地域で益々軍事力を強大化している中国に対抗すべく、今後十年で海軍力を倍増させると高らかに宣言している。
リチャード・マールズ副首相兼国防相(56歳、2022年就任)が2月20日に明らかにしたもので、海軍の艦隊を第二次大戦以来最大となる2倍に増やすと表明した。
具体的には、現有の11隻を26隻まで増やす計画で、ハンター級フリゲート(イージス艦)6隻、汎用フリゲート艦11隻、航空戦駆逐艦3隻、最新鋭の水上艦艇6隻を増やす予定である。
これらの艦艇の一部はトマホーク・ミサイル(射程距離1,300キロメートルの巡航ミサイル)で武装しており、敵地の奥深くにある標的を攻撃する能力があるため、抑止力となると考えられている。
総額は、352億5千万ドル(約5兆2,875億円)と見積もられている。
海軍長官のマーク・ハモンド中将(2022年就任)はシドニーで記者団に対して、“地政学的な不確実性が高まる中、国家安全保障上の重要な投資となる”とコメントしている。
なお、豪州は上記とは別に、AUKUS同盟に基づいて米国製原子力潜水艦を取得する計画も保有している。
軍事アナリストらは、中国による覇権主義の高まりがAUKUS設立の主な動機となっていると分析しているが、件の中国は、当該3カ国を“冷戦思考”だとした上で、“誤りと危険の道”へと突き進んでいると非難している。
(注)2024年軍事力ランキング:GFPが、兵員・陸軍・空軍・海軍能力等について60項目の指標で以て毎年ランキングを付けているもので、2024年版は対象145ヵ国で、①米、②ロシア、③中国、④インド、⑤韓国、⑥英国、⑦日本、⑧トルコ、⑨パキスタン、⑩イタリア、⑪フランス、⑫ブラジル、⑬インドネシア、⑭イラン、⑮エジプト、⑯豪州、⑰イスラエル、⑱ウクライナ、⑲ドイツ、⑳スペイン。
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