白雪姫、王子様のキスがキャンセル・カルチャーの標的に
コロナ禍で1年以上休園していた米カリフォルニア州のディズニーランドが、4月30日から営業を再会した。しかし、再開に向けてリニューアルされた白雪姫のアトラクションがソーシャルメディア上で議論を呼んでいる。魔女に眠らされていた白雪姫を目覚めさせた王子のキスシーンが、ヒロインの同意が得られていないためキスであるため削除されるべきだという指摘を受けたためだ。
英オンラインニュースサイト
『インディペンデント』は、ディズニーランドがリニューアルした白雪姫のアトラクションで、王子が白雪姫に「同意なし」のキスを再現しているとして、キャンセル・カルチャーの最新の標的となっていると報じている。
事の発端は、サンフランシスコの地元メディア「SFGate.com」の編集長のケイティ―・ダウドと記者のジュリー・トレメインが掲載したアトラクションに関する記事だ。...
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『インディペンデント』は、ディズニーランドがリニューアルした白雪姫のアトラクションで、王子が白雪姫に「同意なし」のキスを再現しているとして、キャンセル・カルチャーの最新の標的となっていると報じている。
事の発端は、サンフランシスコの地元メディア「SFGate.com」の編集長のケイティ―・ダウドと記者のジュリー・トレメインが掲載したアトラクションに関する記事だ。
両者は、白雪姫が眠っている間に、王子が同意を得ずにキスをしていることを問題視し、「初期のディズニー映画における同意の問題について大きな問題であることは合意されていたのではないか。両者の意思が確認されていないキスを子供たちに教えることは問題ではないか」と指摘した。「2021年のディズニーランドが、男性が女性に何をしても許されるというような古い考えのシーンを加えることを選択した理由は理解しがたい」と述べ、「ジャングル・クルーズやスプラッシュ・マウンテンなどの問題のあったシーン」と同様に、王子様と白雪姫のキスシーンは取り除かれるべきだと主張した。
ディズニーは今年初め、「ジャングル・クルーズ」のデザインを一新し、「トレーダー・サム」というキャラクターが、原住民を否定的に描いているとしてキャラクターを入れ替えると発表していた。一方「スプラッシュ・マウンテン」は、黒人に対するステレオタイプを取り除くために修正が検討されている最中だ。
米紙『USAトゥデイ』によると、ウォルト・ディズニー・イマジニアリング社のクリエイティブ・ディベロップメント&インクルーシブ・ストラテジー担当役員のカルメン・スミス氏は、「イマジニアリングの継続的なプロセスの一環として、ストーリーの中で人々や文化を忠実に表現することに注意しています。これは、世界中のお客様にとって、よりインクルーシブな環境を作るための重要な要素です。」と述べている。
しかし、同紙は、すべての人が白雪姫のキスシーンをめぐる批判に同意しているわけではないと伝えている。「フォックスニュース」の司会者トッド・パイロ氏は、「白雪姫の王子様のキスを見て、大学でのデートレイプ文化の縮図だと言う人はいないと思う。大学でのデートレイプ文化を肯定するわけではない。我が家にも小さな娘がいる。レイプ文化は絶対に臨まない。しかし、これは漫画であり、昔話だ。娘を持つ父親として恐れを持つ内容のものではない」と反論し、むしろ息を吹き返させるための心肺蘇生に例えるべきだと指摘した。
SFGate.comの記事は瞬く間にソーシャルメディア上で拡散され、批評家やディズニー擁護者たちは、ミスター・ポテト・ヘッドの性別を表す「Mr」を削除させた事例に続き、白雪姫がキャンセル・カルチャーの最新の標的になっているとして議論を呼んでいる。
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米国防総省長官、中東~南シナ海と1年近くに及ぶ長期任務を終えて帰港の空母打撃群を慰労【米・英国メディア】
新型コロナウィルス(COVID-19)感染問題が世界を席巻する中、米海軍空母打撃群は通常より長期間の海外派遣を余儀なくされている。COVID-19取り決めによって、海外派遣中の寄港が許されないからである。そうした中、11ヵ月振りに帰港した空母打撃群が国防総省新長官によって労われた。
2月25日付米
『Foxニュース』:「国防総省長官、長期任務を終えた空母“ニミッツ”乗組員に労い」
国防総省のロイド・オースティンⅢ長官(67歳)は2月25日、1年近い長期海外任務を終えてカリフォルニア州サンディエゴ港に戻ってきた原子力空母“ニミッツ”(1975年就役)の乗組員らに対して労いの言葉をかけた。
同空母打撃群は、米中央軍(1983年創設、中東全域及び中央アジアの一部管轄)及びインド太平洋軍(1947年創設、2018年再編成、オセアニア・東及び南アジア管轄)指揮の下での様々な作戦を遂行してきた。...
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2月25日付米
『Foxニュース』:「国防総省長官、長期任務を終えた空母“ニミッツ”乗組員に労い」
国防総省のロイド・オースティンⅢ長官(67歳)は2月25日、1年近い長期海外任務を終えてカリフォルニア州サンディエゴ港に戻ってきた原子力空母“ニミッツ”(1975年就役)の乗組員らに対して労いの言葉をかけた。
同空母打撃群は、米中央軍(1983年創設、中東全域及び中央アジアの一部管轄)及びインド太平洋軍(1947年創設、2018年再編成、オセアニア・東及び南アジア管轄)指揮の下での様々な作戦を遂行してきた。
ただ、海外任務中にCOVID-19取り決めが発令され、如何なる寄港も認められなかったこともあって、通常半年単位で実施される海外任務が今回は連続321日に及んだ。
同空母打撃群には、ミサイル巡洋艦“プリンストン”(1989年就役)、ミサイル駆逐艦“スタレット”(2008年就役)及び“ラルフ・ジョンソン”(2018年就役)が編入されている。
同長官はツイッターでも、“空母打撃群の全ての乗組員・将校に対して、10ヵ月余りに及ぶ長期任務を無事に終了したことに敬意を表する”と称賛した。
同空母打撃群は、イランとの緊張が高まっていた際にペルシア湾に張り付き、その後はインド太平洋に回って、インド・豪州・日本との共同訓練「マラバール2020」(11月にインド東方ベンガル湾他で実施)に参画し、更に、南シナ海において(中国に睨みを効かせるため)、“セオドア・ルーズベルト”(1986年就役)及び“ロナルド・レーガン”(2003年就役)空母打撃群と合同での軍事演習を行っていた。
なお、同空母打撃群の総航行距離は8万7,300海里(約16万2,000キロメートル、おおよそ地球4周分)、艦載機出撃はのべ1万185回、飛行時間はのべ2万3,410時間に達している。
2月26日付英国『ジ・インディペンデント』紙:「オースティン国防長官、米軍艦を太平洋及び中東に重点的に配備と表明」
オースティン国防長官は、就任後初めて、長期任務を終えてサンディエゴ海軍基地に帰港した空母“ニミッツ”に乗船して乗組員らを労った。
同空母打撃群は、新たなCOVID-19取り決めや前政権の異例な方針もあって、どこにも寄港することなく10ヵ月余りに及ぶ長期任務を終えて戻ってきたところである。
同長官は、非常事態だったとは言え、今後10ヵ月以上にも及ぶ連続任務は避けたいと表明した。
一方、同長官は、ジョー・バイデン大統領(78歳)が示す方針の下、中国の海洋進出が著しい太平洋、及びイランの脅威がある中東に重点的に米軍を結集させていく考えであるとも言及した。
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