ロシア政府・ロシア製として3番目・新型コロナワクチン承認(2月21日)
ロシア政府はロシア製としては3番目となる新型コロナウイルスのワクチンを承認し、今後、海外への供給に一層力を入れると見られる。
ロシアのミシュスチン首相は20日、政府内の会議でロシア科学アカデミーのチュマコフ記念研究開発センターが手がけた新型コロナウイルスのワクチンを承認したと明らかにした。
ロシア製のワクチンとしてはスプートニクVなどに続いて3番目の承認となり、ミシュスチン首相は「ロシアは3種類の国産ワクチンを使うことができる唯一の国だ」として開発の成果を強調した。...
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ロシア政府はロシア製としては3番目となる新型コロナウイルスのワクチンを承認し、今後、海外への供給に一層力を入れると見られる。
ロシアのミシュスチン首相は20日、政府内の会議でロシア科学アカデミーのチュマコフ記念研究開発センターが手がけた新型コロナウイルスのワクチンを承認したと明らかにした。
ロシア製のワクチンとしてはスプートニクVなどに続いて3番目の承認となり、ミシュスチン首相は「ロシアは3種類の国産ワクチンを使うことができる唯一の国だ」として開発の成果を強調した。
また開発にあたった研究所の責任者は「世界市場に参入する計画だ」と述べ今回の承認を受けてワクチンの海外への供給に一層力を入れると見られる。
ロシアは世界に先駆けて開発に成功したとしてスプートニクVを去年8月に承認しすでに複数の国に供給しているが、「臨床試験のデータの公開が不十分だ」という指摘が出ていた。
ロシアの首都モスクワでは当局の発表が不安があるという人にも接種を受けてもらおうとデパートや劇場に複雑な手続きなしでワクチンを接種できる会場を設けている。
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日本でも研究されていた幻のメッセンジャーRNA(2月15日)
医薬品開発の未来を変えるゲームチェンジャーになり得るとしてメッセンジャーRNAに対して世界から熱い視線が注がれている。
メッセンジャーRNAは脂質の袋の中にRNAを封入したメッセンジャーRNAとして注射することによってSタンパク(スパイク)を体内で人工的に作らせ、これに対する抗体作りを誘導するものである。
当初、体内に入ったRNAがすぐに分解されてしまうと危惧されていたが幸いなことにそうはならなかった。...
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医薬品開発の未来を変えるゲームチェンジャーになり得るとしてメッセンジャーRNAに対して世界から熱い視線が注がれている。
メッセンジャーRNAは脂質の袋の中にRNAを封入したメッセンジャーRNAとして注射することによってSタンパク(スパイク)を体内で人工的に作らせ、これに対する抗体作りを誘導するものである。
当初、体内に入ったRNAがすぐに分解されてしまうと危惧されていたが幸いなことにそうはならなかった。
メッセンジャーRNAが支持されるのは主に以下4つの理由によるところが大きい。
1.不活化ワクチンや生ワクチンなどに比べ、驚異的なスピードで製品化できる。2.修正が簡単で変異種にも素早く対応できる。3.ガンなど他の病気にも応用が効く。4.実際に病原体を入れることがないのでリスクが少ない。
画期的ワクチンであるメッセンジャーRNAを開発したのはドイツ・ビオンテック社を創業したトルコ系ドイツ人夫婦、ウグルサヒン博士とオズレムトゥレシ博士である。しかし実際にこの技術を進め40年かけて確立させたのはハンガリー出身のカタリンカリコ氏であるという。
日本では同じ遺伝子系ワクチンであるDNAワクチンを大阪大学とアンジェスが開発していることは知られているが、実はメッセンジャーRNAの方も2018年に兵庫県立大学、岐阜大学が中心となって研究が進められていたことはあまり知られていない。
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ファイザーのワクチン・国内で初承認(2月15日)
米国の製薬大手・ファイザーが開発した新型コロナウイルスのワクチンが、きのう国内で初めて厚生労働省に正式に承認された。
あさってにも医療従事者に対し先行接種が始まる見通しである。
政府は順次、高齢者などへの接種を進める方針である。
厚生労働省はきょう専門家の審議会を開き、接種を勧める対象から妊婦を外すかどうかや報告を求める副反応の事例などについて議論し、実務を担う自治体に周知する。
医療機関などでは準備が進んでいる。...
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米国の製薬大手・ファイザーが開発した新型コロナウイルスのワクチンが、きのう国内で初めて厚生労働省に正式に承認された。
あさってにも医療従事者に対し先行接種が始まる見通しである。
政府は順次、高齢者などへの接種を進める方針である。
厚生労働省はきょう専門家の審議会を開き、接種を勧める対象から妊婦を外すかどうかや報告を求める副反応の事例などについて議論し、実務を担う自治体に周知する。
医療機関などでは準備が進んでいる。広島西医療センターでは今月に入り、超低温冷凍庫を設置し、住民接種のためにプレハブ建設の計画を進めている。
広島県内の接種拠点30の医療機関に取材したところ、全体の20%が「人手が足りない」と回答した。
ワクチン接種に向けて課題となっているのが輸送である。
都内の配送会社を取材。厚生労働省が先週、“バイク便では品質低下のおそれがある”としてバイクを避けるよう求めたため、軽車両での配送とした。
会社では衝撃吸収材などの準備を進めている。
政府は自治体と情報共有を図り、ワクチンの円滑な接種を進めたい考え。厚生労働省は接種の相談など無料のコールセンターを開設した。
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ワクチン・世界で1億人超が接種・確保めぐり格差も(2月9日)
新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種した人の数が世界で1億人を超えたことが英国オックスフォード大学の研究者などのまとめで分かった。
英国オックスフォード大学の研究者らが各国の発表などに基づいて世界の状況をまとめているウェブサイトによると、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種した人の数は7日の時点で世界で1億157万人と1億人を超えた。
これは日本時間の8日午後8時の時点の新型コロナウイルスの世界の感染者の累計1億620万6994人に迫る数。...
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新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種した人の数が世界で1億人を超えたことが英国オックスフォード大学の研究者などのまとめで分かった。
英国オックスフォード大学の研究者らが各国の発表などに基づいて世界の状況をまとめているウェブサイトによると、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種した人の数は7日の時点で世界で1億157万人と1億人を超えた。
これは日本時間の8日午後8時の時点の新型コロナウイルスの世界の感染者の累計1億620万6994人に迫る数。ワクチンを少なくとも1回接種した人の数が最も多いのは米国で3158万人、次いで中国で3120万人となる。また英国で1201万人となっている。
一方、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は5日の定例の記者会見で世界のおよそ130か国ではワクチンの接種が始まっていないと指摘した。
ワクチンの確保をめぐっては所得が高い国とそれ以外の国のあいだで格差が広がっている。
こうした中、中国やロシア、それにインドは自国内で開発または製造したワクチンをアジアやアフリカ、それに南米などの国々に供給し、対外的な影響力の拡大を図るワクチン外交を展開していると言われている。
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新型コロナウイルス・EU・日本へのワクチン輸出・許可(2月7日)
新型コロナウイルスのワクチンの輸出を許可制にしているEU・ヨーロッパ連合が、域内で生産されたワクチンの日本への輸出を許可したことがわかった。
これは、EUの執行機関、ヨーロッパ委員会の関係者が明らかにしたもので、許可を受けたのは、米国の製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックが開発したワクチンとみられるが、詳細は明らかにされていない。
EUは、これまでにファイザーなど3つのワクチンに販売許可を出しているが、当初の供給量は予定を大幅に下回っている。...
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新型コロナウイルスのワクチンの輸出を許可制にしているEU・ヨーロッパ連合が、域内で生産されたワクチンの日本への輸出を許可したことがわかった。
これは、EUの執行機関、ヨーロッパ委員会の関係者が明らかにしたもので、許可を受けたのは、米国の製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックが開発したワクチンとみられるが、詳細は明らかにされていない。
EUは、これまでにファイザーなど3つのワクチンに販売許可を出しているが、当初の供給量は予定を大幅に下回っている。
このため、ワクチンを域外に輸出する際には、事前に申請し許可を得ることを義務づける措置を導入していて、WHO・世界保健機関が、輸出の規制につながるとして「非常に憂慮すべき傾向だ」と表明するなど、懸念の声が上がっていた。
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