昨年12月1日付Globali「米経済好調継続で、日本も上向き期待？」の中で、“米商務省は、2106年第3四半期（7～9月期）の国内総生産（GDP）が年率換算＋3.2%増（注；後に＋3.5%に上方修正）と、2014年の＋5.0%増以来最も高い成長率だったと発表した”と報じた。しかし、この度発表された昨年第4四半期（10～12月期）の速報値は、年率換算で前期比＋1.9%増と、専門家予想値の＋2.2%を下回り、伸びが減速した。ただ、トランプ新大統領の減税やインフラ投資などの景気刺激策により、米国の経済成長は加速すると期待されている。

1月27日付米『ABCニュース』（『AP通信』配信）：「米第4四半期経済成長率鈍化も先行き期待」
「●米商務省は1月27日、2016年第4四半期（10～12月期）GDPが年率換算＋1.9%増と公表。 　
●同年前期（7～9月期）の＋3.5%増から減速したのは、主に南米向け大豆輸出の落ち込みによるもの。 　
●これで2016年通年のGDPは＋1.6%増となり、2011年以来の低成長率。...

1月27日付米『ABCニュース』（『AP通信』配信）：「米第4四半期経済成長率鈍化も先行き期待」
「●米商務省は1月27日、2016年第4四半期（10～12月期）GDPが年率換算＋1.9%増と公表。 　
●同年前期（7～9月期）の＋3.5%増から減速したのは、主に南米向け大豆輸出の落ち込みによるもの。 　
●これで2016年通年のGDPは＋1.6%増となり、2011年以来の低成長率。 　
●しかし、ドナルド・トランプ新大統領が景気刺激策を実施してGDP＋4.0%達成との目標を立てていることや、今後住宅産業と企業投資の伸びが期待されることから、専門家は、2017年は＋2.5%の伸びと見込む。 　
●なお、国際通貨基金（IMF）は先週、米GDPを2017年は＋2.3%、2018年は＋2.5%へと上方修正。」

同日付フランス『フランス24』オンラインニュース（『AFP通信』配信）：「米GDP、2011年以来の低成長」
「●専門家の第4四半期成長率予想値は＋2.2%だったが、＋1.9%に止まったのは、輸出減速（▼4.3%）に対して輸入増（＋8%）、更に政府の公共投資減（▼1.2%）が影響。 　
●しかし、消費者物価指数（CPI）は＋2.2%と前期＋1.5%より大幅上昇し、2012年初め以来の最高率であり、米連邦準備制度理事会（FRB）が目標値とする＋2.0%を上回る。 　
●ただ、2016年通年のCPIは前年比＋1.1%であり、依然低いレベル。」

1月28日付香港『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』オンラインニュース（『ロイター通信』配信）：「貿易赤字で米成長率減速も企業投資は上昇」
「●2016年前半は、原油安から企業収益が低調で、米ドル高のため企業投資も減速。 　
●しかし、後半には原油価格が上昇に転じ、世界的需要の回復、更には雇用情勢が好調に推移したことから、GDP成長率を押し上げ。 　
●今後の見通しは、トランプ新大統領が＋4.0%増達成のため、減税、規制緩和、インフラ投資促進等の実行を強調しているため、産業界が期待して、特に設備投資の＋3.1%含めて企業投資が上向く見通し。」