中国戦闘機の台湾侵入に米懸念(2021/10/04)
今月数日間にわたり、中国の戦闘機が台湾の防空識別圏に侵入、2日は39機が飛行し1日あたり過去最多となった。米国務省は中国による相次ぐ軍事活動に懸念を表明している。
10月4日付米国
『NBCニュース』 は「中国機の台湾防空識別圏侵入を“挑発行為”とし中国を批判」との見出しで以下のように報道している。
米国は台湾の領空に軍事機20数台を飛行させた中国の挑発行為を批判。台湾国防省は3日ツイッターで、戦闘機16機が航空識別圏に侵入したとした。2日には39機の軍事機(20機が日中、19機が夜間)が、領空に侵入、前日1日には38機が侵入しており、中国軍機によるこれまでで最多の活動だとした。...
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10月4日付米国
『NBCニュース』 は「中国機の台湾防空識別圏侵入を“挑発行為”とし中国を批判」との見出しで以下のように報道している。
米国は台湾の領空に軍事機20数台を飛行させた中国の挑発行為を批判。台湾国防省は3日ツイッターで、戦闘機16機が航空識別圏に侵入したとした。2日には39機の軍事機(20機が日中、19機が夜間)が、領空に侵入、前日1日には38機が侵入しており、中国軍機によるこれまでで最多の活動だとした。1日は中華人民共和国の建国72周年となった。防空識別圏は、多くの国が領空内の航空機往来を監視するための空域で、国際法上の規定はない。
中国は1年以上に渡り軍用機を台湾南部に頻繁に侵入させており、軍事的、政治的圧力を強化する目的とみられている。中国は台湾を領地内の違法な自治区域と認識しており、軍事活動はサイバーセキュリティ、人権問題、貿易等を巡る米国と中国の対立関係を背景に増加している。中国国営新聞「The Global Times」は3日の論説で、「台湾当局をまたも愕然とさせ、この地域での記録を更新する演習であった」としている。中国は以前、このような飛行は自治権を守るものであり、台湾と諸外国との衝突に対応するものだとしていた。
10月3日付台湾『TIME』 は「台湾南部での中国機飛行に米が懸念」との見出しで以下のように報道している。
中国の戦闘機16機が日曜、台湾沖を飛行。米国は中国の挑発行為だとして懸念を表明した。中国は38機の戦闘機を金曜、土曜は39機を同地域に飛行させた。昨年9月台湾が航空機に関する報告書を発表し始めて以来、一日としては最大となる。航空機は日夜問わず飛行。
米国務省のネッド・プライス報道官は声明で、台湾近郊での軍事行為は誤解を生む恐れがあり、地域の平和と安定を損なうものだと非難し、「我々は中国に台湾への軍事的、外交的、経済的圧力と恐喝をやめるよう求める」とした。また米国は台湾の防衛能力を維持するため協力を続けていくとしている。中国は一年以上にわたり頻繁に台湾南部へ戦闘機を送り続けている。
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アフガニスタンのレアアースを狙う中国(2021/08/18)
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧したのを受け、中国外務省が「中国はアフガニスタンと友好関係を結ぶ用意がある」と表明するなど、中国がアフガニスタンのレアアースを採掘する目的で同国入りする可能性が指摘されている。
8月17日付ロシア
『スプートニク』 は「中国がレアアース採掘でアフガニスタン入りする可能性を米下院幹部が示唆」との見出しで以下のように報道している。
中国がアフガニスタンのレアアースを採掘する目的で同国入りする可能性が指摘されている。米軍の撤退に伴い、共和党幹部のマイケル・マコール議員が下院外交委員会のインタビューでこう指摘している。「中国が入ってくるだろう。(アフガニスタンには)レアアースがある。...
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8月17日付ロシア
『スプートニク』 は「中国がレアアース採掘でアフガニスタン入りする可能性を米下院幹部が示唆」との見出しで以下のように報道している。
中国がアフガニスタンのレアアースを採掘する目的で同国入りする可能性が指摘されている。米軍の撤退に伴い、共和党幹部のマイケル・マコール議員が下院外交委員会のインタビューでこう指摘している。「中国が入ってくるだろう。(アフガニスタンには)レアアースがある。なぜ米国との共同開発に至らなかったのかは不明だ」とし、「中国が勝者で、米国がアフガン市民と同じ敗者となった。これによりタリバンには、棚ぼた式に大きな利益が舞い込み、それがテロリストの資金源となるのだろう。」とも述べた。
2017年にはトランプ前大統領が、アフガニスタンのアシュラフ・ガニー前大統領と会談し、戦争資金の相殺として、米企業のレアアース鉱山開発で合意していたが、2018年8月のアフガン再建特別監察官の記録によると、採掘事業プログラムが進まずこの構想は実現しなかったという。
同日付米国『CNBC』 は「中国がタリバンと通じアフガニスタンのレアアース鉱山を採掘する可能性、アナリストが警告」との見出しで以下のように報道している。
アフガニスタンのレアアースは、1~3兆ドルの価値があり、電気機器、衛星、航空機などあらゆるものに使われている。中国のようなこれを狙う国は、経済支援でタリバンと協力するなら、国際条件に合致した方法でやる必要があると資産運用会社のアナリストは指摘する。
タリバンによるアフガニスタン制圧から1時間余りで、中国外務省情報部門のスポークスマン華春瑩は、「中国はアフガニスタンと友好関係を結ぶ用意がある」と表明した。同氏によるとタリバン側は、「アフガニスタンの再建と発展で多方面における中国の介入」に期待しているという。今年7月下旬には、中国の王毅外相がタリバン政治委員会の代表と天津で会談していたとされる。
中国国営メディアはここ数日、外務省に同調姿勢を示し、今月15日、国営タブロイド紙「Global Times」は、中国の専門家を引用し、米軍撤退の穴埋めに中国が派兵するという憶測には全く根拠がないと報じていた。一方、中国が提案する「Belt and Road Initiative」プロジェクト(中国から中央アジア、アフリカ、ヨーロッパにまたがる鉄道、道路、海路建設に関する巨大インフラ投資計画)を進めることで、戦後再建と開発に貢献できると報じた。
米地質調査所によると、中国はレアアースで国際市場を独占しており、世界の資源の35%が中国にあるとされる。2019年中国は、ハイテク機器、自動車、クリーンエネルギー、防衛分野で不可欠なレアアース鉱物の供給カットを条件とすることで、米国との貿易戦争に利用していた。2019年には米国の需要の80%を中国からの輸出に頼っている。
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