フランス大統領、地方訪問中に頬を平手打ちされる(2021/06/09)
フランスのマクロン大統領が8日、視察先の仏南東部の市民と対話しようとしたところ、見物人に混ざっていた男に頬を平手打ちされた。フランスメディアや政界からは、大統領に対する行為はフランスを平手打ちするようなものだと非難の声が上がっている。
フランスメディアによると、マクロン大統領は8日、コロナ後の生活について市民と話し合うため、フランス南東部の小さな村タン=レルミタージュを訪れていた。大統領が群衆に話しかけるために近づいたところ、群衆に混ざっていた男が「マクロン政権を打倒せよ」と叫び、大統領の顔を平手打ちした。治安当局がすぐにその場で男を取り押さえた。
仏ニュースサイト『ブルソラマ』 は、フランスメディアは、マクロン大統領への平手打ちは、「潜在する暴力」と「悪いスパイラル」が表面化したものであり、「フランスを平手打ち」するようなものだと非難していると報じている。...
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フランスメディアによると、マクロン大統領は8日、コロナ後の生活について市民と話し合うため、フランス南東部の小さな村タン=レルミタージュを訪れていた。大統領が群衆に話しかけるために近づいたところ、群衆に混ざっていた男が「マクロン政権を打倒せよ」と叫び、大統領の顔を平手打ちした。治安当局がすぐにその場で男を取り押さえた。
仏ニュースサイト『ブルソラマ』 は、フランスメディアは、マクロン大統領への平手打ちは、「潜在する暴力」と「悪いスパイラル」が表面化したものであり、「フランスを平手打ち」するようなものだと非難していると報じている。「La Voix du Nord」紙は、「大統領を平手打ちするのは、フランスを平手打ちするようなもの。これは私たち全員への平手打ちだ」、「フランスがゆっくりと崩壊していくさらなる一歩だ」と伝えている。「Courrier Picard」紙は、マクロン大統領は「孤立した」事件だと相対化しようとしているが、「陰謀論者からサバイバル主義者まで、不透明な目的を持つ小グループの集まりで、暴力を求める声が危険なほど日常的になっている」と警告している。
『ウエストフランス』 によると、大統領を平手打ちした男は、「マクロン政権を打倒せよ」と叫ぶ前に「モンジョワ、サン=ドニ」と叫んだという。このかけ声は、かつてフランス王の軍隊が、守護聖人のサン=ドニを呼び出し、その保護の恩恵を受けるために戦闘の際に使われていたとされている。現在は、極右の結集の言葉として受け止められている。
政治界からも糾弾する声が上がっている。仏ニュースサイト『LCI』 によると、国民連合党首のマリーヌ・ルペンもこの事件を強く非難している。「このような行為は許されないものです。政治指導者を攻撃することは許されませんが、共和国大統領を攻撃することはなおさら許されません。大統領に対しては政治の場で戦うもので、身体的な害を加えることは許されません。」と非難している。
国民運動連合の元党首グザヴィエ・ベルトランも、「いかなる政治的意見の相違も、暴力を正当化するものではありません。共和国の制度とその代表者を尊重することは、私たちの民主的な生活の基本原則です」とコメントした。
カステックス首相は、「政治は決して暴力、言葉による攻撃、さらには身体的な攻撃であってはならない」と述べた。
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ヨーロッパ各国、新型コロナ制限を段階的に解除(2021/05/11)
新型コロナウイルス感染症に対する制限解除がヨーロッパで本格的に動き出した。フランス、ドイツ、スペインなど感染者数の多い主要国も制限解除に踏み出しており、他の欧州各国も段階的な規制緩和を進めている。
仏
『レクスプレス』 によると、ヨーロッパで最も被害が大きく、12万7,000人以上の死者を出した英国では、保健当局が10日、パンデミックの警戒レベルを5段階評価の4から3に引き下げた。また、6人を上限とした室内での集まりや、パブやレストランの屋内での接客が認められる。12月初旬に予防接種キャンペーンを開始して以来、英国の人口6,800万人のうち3,500万人以上が1回目の接種を受けた。
フランスでは、カフェ、バー、レストランが19日からテラスでの営業を再開する。...
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仏
『レクスプレス』 によると、ヨーロッパで最も被害が大きく、12万7,000人以上の死者を出した英国では、保健当局が10日、パンデミックの警戒レベルを5段階評価の4から3に引き下げた。また、6人を上限とした室内での集まりや、パブやレストランの屋内での接客が認められる。12月初旬に予防接種キャンペーンを開始して以来、英国の人口6,800万人のうち3,500万人以上が1回目の接種を受けた。
フランスでは、カフェ、バー、レストランが19日からテラスでの営業を再開する。ただし、1つのテーブルにつき6人の上限が設けられる。6月9日には室内での定員を50%に制限して営業を再開することができる。カステックス首相は、「私たちはようやく、この危機から永続的な形で抜け出すことができるようになった」と語っている。
スペインでは9日に、半年ぶりとなる非常事態の解除を宣言し、住民たちは、自由に移動が出来るようになった。
ドイツでは9日から、700万人以上のワクチン接種者に対する規制が緩和された。仏ニュースサイト『LCI』 によると、ワクチンを2回接種した人は、スーパーや薬局などの「必要不可欠」な店舗を除くあらゆる店舗に、陰性証明書を提示することなく入る特権が与えられる。また、夜10時以降の外出禁止令が免除され、プライベートで制限なく集まることが認められる。海外からの帰国時の検疫も免除となる。
イタリアでは、数週間前から飲食店や劇場などの営業が再開しており、9日夜は、有名なスカラ座が数ヵ月ぶりに再開した。
仏紙『ジュルナール・ド・ディマンシュ』 によると、アイルランドも、年明けに新型コロナウイルスが再流行したことを受けてロックダウン措置を継続して取ってきたが、9日にようやく一部の制限を緩和した。5月中まではテレワークの継続が推奨されているものの、国内での旅行が可能になり、美術館や図書館も再開した。必要不可欠ではないお店も、17日から完全に再開する。
なお南ヨーロッパでは、キプロス島が9日に、65ヵ国からのワクチン接種を受けた観光客に国境を再開した。5月15日からの観光シーズン開始を待ちわびるギリシャでは、半年間の休校を経て学校も再開された。ただし、生徒と学校職員は週2回、薬局で入手することができる無料の簡易テストによる陰性証明の提示が求められる。次の段階としては、14日に美術館、21日に野外映画館、5月28日に劇場が再開される。
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