米国:ハリウッドで1960年以来の俳優とシナリオライターが同時ストライキ(2023/07/14)
『フランス24チャンネル』7月13日付けによると、米国で勢力を有する映画俳優組合(SAG-AFTRA)が、7月13日木曜日の深夜からストライキに入ると公式発表した。この決定により、5月からのシナリオライターのストライキにより映画やテレビのシリーズものの撮影に遅れが出ていたが、俳優たちのストライキでハリウッドにおける制作活動は完全にマヒすることになる。
シナリオライターによると、2か月以上前からシナリオ制作が滞っていたが、木曜日に俳優たちもストライキに加わることになり、60年間以上の期間を隔てて初めてハリウッドの制作活動が停止するという最悪の事態を迎えるという。
映画やテレビの俳優や関連する仕事に携わる職業人を合わせて16万の組合員からなるSAG-AFTRAの米国評議会で、スタジオや映画配給会社に対してストライキを実施する件に関し過半数の賛成票を獲得した。...
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シナリオライターによると、2か月以上前からシナリオ制作が滞っていたが、木曜日に俳優たちもストライキに加わることになり、60年間以上の期間を隔てて初めてハリウッドの制作活動が停止するという最悪の事態を迎えるという。
映画やテレビの俳優や関連する仕事に携わる職業人を合わせて16万の組合員からなるSAG-AFTRAの米国評議会で、スタジオや映画配給会社に対してストライキを実施する件に関し過半数の賛成票を獲得した。
ロサンゼルス時間の木曜日深夜に、5月初めから継続しているシナリオライターたちのストライキに加えて、映画俳優たちのストライキも始まり、ハリウッドの映画制作活動は完全にマヒ状態となる。
ストライキに掲げた要求は、映画俳優、シナリオライターなどの職種に限らず、いずれも報酬額の増加である。携帯電話やPCでのオンラインでのストリーミングの時代となった現在、報酬額は増加していないという。
さらに、シナリオライターや映画俳優の活動の場を脅かす人工知能AIの活用に関し、制限を加えることを要求している。その中では、AIによるシナリオ作成や、俳優の音声や画像をクローン化することを禁止することを主張している。
なお、ストライキの解消までには長期間を要するものと予想されている。因みに、2007-2008年に起こったシナリオライターたちのストライキは100日間続き、米国の映画やテレビ業界は、20億ドル(=約2400億円)の損失を被ったという。
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食糧危機:穀物不足がアフリカ移民急増につながる可能性(2022/06/08)
地中海に面した欧州連合(EU)5カ国は、ウクライナ戦争と干ばつ、そして世界貿易に関連した様々な問題から生まれた世界的食糧危機により、ヨーロッパにおいて移民の急増につながる可能性があると警告している。世界食糧計画(WFP)のデービッド・ビーズリー代表も3月に、ヨーロッパがアフリカ大陸や中東の食糧不足を緩和するための行動を起こさなければ、「地上の地獄」のような移民危機に直面すると警告している。
米
『ABCニュース』の報道によれば、アフリカ大陸からの不法移民の玄関口となることが多いギリシャ、イタリア、キプロス、マルタ、スペインの移民担当大臣たちは6月4日ベニスで会談を行い、食糧問題がアフリカからの不法移民を急増させる可能性があるとし、EU全体に対して、この問題に対して行動を起こすよう呼びかけた。
5カ国は、EUにおいて移民受け入れの負担を再分配するためのより良い方法を求めた。キプロスのニコス・ヌリス内相は記者団に対し、移民問題には強固で共通のEU政策が必要であると述べた。...
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米
『ABCニュース』の報道によれば、アフリカ大陸からの不法移民の玄関口となることが多いギリシャ、イタリア、キプロス、マルタ、スペインの移民担当大臣たちは6月4日ベニスで会談を行い、食糧問題がアフリカからの不法移民を急増させる可能性があるとし、EU全体に対して、この問題に対して行動を起こすよう呼びかけた。
5カ国は、EUにおいて移民受け入れの負担を再分配するためのより良い方法を求めた。キプロスのニコス・ヌリス内相は記者団に対し、移民問題には強固で共通のEU政策が必要であると述べた。イタリアやギリシャなどの南岸に上陸した何十万人もの移民の一部を、加盟国が受け入れるという過去のEU政策は機能しなかった。また、密輸業者の船から救助された数十万人の移民のうち、適度な数を受け入れると約束した国もあったものの、実行には移されなかった。
一方、アフリカのサハラ砂漠のすぐ下に位置するサヘルでは、農家は過去10年以来の最悪の生産シーズンに直面しているため、推定1800万人が深刻な飢餓の危機に陥っているという。
米『ポリティコ』によると、欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は、世界中で進行中の食糧不足は、プーチン率いるロシアが原因だと主張していると伝えている。しかしロシアのプーチン大統領は、穀物や肥料の世界的供給を妨げているのは欧米の責任であると繰り返し非難している。
フォン・デア・ライエン委員長は、「ロシア側からの完全な誤報だ。今、食糧危機で苦しんでいるのは、残忍で不当なウクライナに対する戦争のせいだ」と述べた。そして、「はっきりさせておきたいのは、我々は食料と農産物に対する制裁はしていないということである」と付け加えた。
一方、イタリアのドラギ首相は、プーチンのプロパガンダがアフリカで拡散される危険性に警鐘を鳴らした。「アフリカの食糧安全保障の戦いに勝利することは、戦略的な観点からも重要である。というのは、起こりうる飢饉は対ロシア制裁が原因だという説が広まっているからだ」と語った。そして、多くのアフリカ諸国は「西側の味方ではない。国連での彼らの投票を見ただろう、そのほとんどが棄権した。もし食糧安全保障の戦いに負ければ、これらの国が西側同盟の側に来ることは望めない。なぜなら彼らは当然裏切られたと感じるだろうから。誰のせいかというのは、彼らにとって関係のない問題なのだ」と説明した。
仏『フランスアンフォ』と米『ブライトバート』によると、アフリカ大陸のチュニジア、エジプト、スーダン、ベナン、セネガルが、ウクライナとロシアからの穀物の輸出に大きく依存しており、すでに不足と価格上昇に悩まされているという。こうした中、アフリカ連合のマッキー・サル議長は、食糧不足の責任はロシアではなくEUにあるという説がアフリカ大陸で広がっていると述べ、大陸の多くの人々がこの問題を「非常に深刻で憂慮すべきこと」と感じていると語っている。サル議長はまた、西側諸国によってロシアの銀行がSWIFT決済システムから外され、その結果、アフリカ諸国がロシアに輸入食料を支払う能力に支障が出ている問題を指摘している。
サル議長は先週プーチン大統領と会談し、「大統領は、ウクライナの穀物の輸出を促進する用意があることを我々に表明した。ロシアは、その小麦と肥料の輸出を確保する準備ができている 。私はすべてのパートナーに小麦と肥料に対する制裁を解除するよう呼びかける。」とツイートした。
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