タイの軍関連病院で爆発(2017/05/23)
タイの首都バンコクの軍関連病院(軍運営だが民間人でも治療可能)で22日爆弾が爆発し、軍当局によると、21人が負傷した。現場から時限装置やバッテリーなど簡易爆弾の部品が見つかっており、待合室の花瓶に仕掛けられたパイプ爆弾が爆発したとの見方が有力だという。負傷者は退役軍人が多く、ガラスで顔をけがした女性も含まれるという。この日は同国の軍事クーデターから3年となる日で軍事政権の報道官は事件との関連は不明としているが、先月の爆発事件との類似点からも反軍政勢力による犯行の可能性が高いとみられている。軍事クーデター後、バンコク市内では少なくとも6回の爆発事件が起きており、いずれも小規模だが2015年観光地でもあるヒンズー教寺院でのテロでは20人が死亡している。
5月22日付カタール
『アルジャジーラ』は「バンコクの爆発で24人負傷」との見出しで以下のように報道している。
「バンコク警察はバンコク市内の病院での「軽い」爆発により少なくとも24人が負傷と発表。この日はタイの軍事政権誕生から3周年目にあたる日だった。犯行声明などは出ていないという。
爆発は、退役軍人病院の面かい室で起きた。負傷者は治療を受けているという。
警察の爆発物処理部の部長は、現場から爆弾装置の部品が見つかり、現在監視カメラを解析中だという。...
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5月22日付カタール
『アルジャジーラ』は「バンコクの爆発で24人負傷」との見出しで以下のように報道している。
「バンコク警察はバンコク市内の病院での「軽い」爆発により少なくとも24人が負傷と発表。この日はタイの軍事政権誕生から3周年目にあたる日だった。犯行声明などは出ていないという。
爆発は、退役軍人病院の面かい室で起きた。負傷者は治療を受けているという。
警察の爆発物処理部の部長は、現場から爆弾装置の部品が見つかり、現在監視カメラを解析中だという。負傷者の中には割れたガラス破片でけがをした人も含まれる。」
同日付米国
『USAトゥデイ』は「タイの病院での爆発で20以上負傷」との見出しで次の様に報道している。
「軍事クーデターから3年目となる22日、バンコク市内のプラモンクットクラオ病院(軍運営だが民間人でも治療可能)で、爆発が起き20人以上が負傷した。ワイヤーやバッテリーなど爆発装置の部品が現場で見つかり爆弾による爆発だと断定されたという。爆発半径は2,3メートルだったと警察は説明。
軍事クーデターの3周年記念日だったということが事件の背景に関連あるかは不明で、政府の報道官は、「事実関係は不明ですので、この事件を他の事項と関連づけて考えないでほしい。監視カメラの詳細な解析を待っている段階である。」と述べた。
軍事クーデター後、バンコク市内では少なくとも6回の爆発事件が起きている。2015年ヒンズー教寺院で20人が死亡した爆発以外はいずれも小規模。」
同日付タイ
『バンコクポスト』は「少なくとも20人負傷と警察発表」との見出しで次の様に報道している。
「タイメディアによると、爆発は午前10時にプラモンクットクラオ病院の待合室で起き、同室内のガラス数枚が割れ、煙は出たが出火はしていないという。負傷者の多くは退役した軍人だが、1人の女性が顔を金属片で切っており手術を受けたという。
爆発直後はパイプやケーブルの損傷から、ガス漏れによる爆発が原因とみられていたが、午後警察の爆発物取扱い班による調べで爆弾によるものだと断定された。
病院は閉鎖され、爆発物探知犬による捜査が進んでいる。火薬の入ったビニールパイプが花瓶に隠されているのが見つかった。また多くの釘(爆弾の破壊力を高める為と思われる)が見つかったという。
国立劇場で先週起きた爆発の様子と類似点があり、今回の爆発は病院のVIP室で有線カメラのある所で起きた。」
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両陛下がタイ前国王の弔問(2017/03/06)
天皇・皇后両陛下がベトナム訪問後タイを訪問、半世紀以上親交のあった故プミポン前国王を弔問に訪れた。黒服の両陛下は王宮の祭壇で供花し深く拝礼、その後ワチラロンコン新国王と面会したという。一方、中国と領海を接しておらず中国と良好関係を保つタイの軍事政権が中国に接近する中の皇室のアジア訪問には、中国をけん制したい日本の意図が見える、と東南アジア研究所は分析している。
3月5日付タイ
『バンコクポスト』は「日本の天皇がプミポン前国王弔問」との見出しで以下のように報道している。
日本の天皇皇后両陛下が、ベトナム訪問を終え帰国前に、半世紀に渡り両国の友好関係を築いてきた前国王の弔問に訪れた。黒服に身を包んだ両陛下はバンコクの王宮のプミポン前国王の祭壇に献花し、弔問記帳した。そして、ワチラロンコン王と面会した。面会の詳細は不明である。
明仁親王の報道官は訪問の理由について、「故国王への最期の挨拶の機会として」とし、棺の前で敬意の証として「深く」お辞儀をしたと述べている。...
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3月5日付タイ
『バンコクポスト』は「日本の天皇がプミポン前国王弔問」との見出しで以下のように報道している。
日本の天皇皇后両陛下が、ベトナム訪問を終え帰国前に、半世紀に渡り両国の友好関係を築いてきた前国王の弔問に訪れた。黒服に身を包んだ両陛下はバンコクの王宮のプミポン前国王の祭壇に献花し、弔問記帳した。そして、ワチラロンコン王と面会した。面会の詳細は不明である。
明仁親王の報道官は訪問の理由について、「故国王への最期の挨拶の機会として」とし、棺の前で敬意の証として「深く」お辞儀をしたと述べている。
両陛下は即位後初の海外訪問として1991年タイをご訪問、2006年にも前国王即位60周年記念式典に出席された。
6日付タイ
『PBS』は「日本の天皇皇后が前国王弔問」との見出しで以下のように報道している。
ベトナム訪問後タイに立ち寄った両陛下は王宮で前国王に弔問と献花し、ワチラロンコン王と面会した。美智子皇后陛下は声明で「6~7歳年上の故国王は当時20歳だった私に妹の様に接してくれました。病気だと聞いた時はお会いしたいと願っていました」と述べた。
5日付英国
『デイリーメール』(AP通信引用)は次のように報道している。
東アジアの日本のライバルである中国へタイが接近する中、日本の天皇がバンコクへ2日間滞在した。第二次大戦でアジア他国との関係が混乱する中でも両国は良好関係を築いてきた。
しかし、2014年のクーデターでタイは西欧の同盟国からの支援を絶たれ、軍事政権は中国への接近を強めている。
東南アジア研究所のチェンバー調査員は「今回の訪タイは中国をけん制し、タイとの関係を強化したいという日本の意図がある」という。
中国は東南アジア諸国を南シナ海への進出により威嚇しているが、領海を接しないタイとは良好な関係を保っている。
83歳の天皇は政治へは象徴的存在だが、天皇の外国訪問は時に訪問先国との関係強化に貢献することが多い。天皇の旅程は東南アジアに集中しており、中国へのけん制が目的とみられる。先週、領海問題で中国と対立するベトナムは、明仁天皇の訪問を歓迎した。昨年には、天皇陛下は同じく中国と対立するフィリピンを大戦慰霊のため訪問していた。
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