湾岸諸国、人工知能に莫大な投資(2021/11/19)
石油資源豊富な湾岸諸国では、人工知能が様々なプロジェクトの中心となっている。ドバイ万博やサウジアラビアのNEOMプロジェクトなどがその筆頭にあげられる。
仏
『BFMTV』は、アラブ首長国連邦のドバイ万博会場は、5Gネットワークに接続された、モナコ公国の2倍の広さを持つ「未来の都市」だと伝えている。ロボットがお客様をお迎えし、料理の注文を取る。しかし、湾岸地域では、70億ドル(約8千億円)の費用がかかったドバイ万博以外にも様々なAIプロジェクトに莫大な投資が行われているという。
隣国のサウジアラビアは、紅海に未来型巨大都市「NEOM」のメガプロジェクトに約5000億ドル(約57兆円)を投資し、空飛ぶタクシーの開発も進めている。...
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『BFMTV』は、アラブ首長国連邦のドバイ万博会場は、5Gネットワークに接続された、モナコ公国の2倍の広さを持つ「未来の都市」だと伝えている。ロボットがお客様をお迎えし、料理の注文を取る。しかし、湾岸地域では、70億ドル(約8千億円)の費用がかかったドバイ万博以外にも様々なAIプロジェクトに莫大な投資が行われているという。
隣国のサウジアラビアは、紅海に未来型巨大都市「NEOM」のメガプロジェクトに約5000億ドル(約57兆円)を投資し、空飛ぶタクシーの開発も進めている。
米ニュースサイト『オイル・プライス』と『ビジネス・インサイダー』によると、NEOMは、サウジアラビアの石油収入への依存度を下げることを目的としたムハンマド皇太子の提唱する「Vision 2030」の主要プロジェクトで、風力や太陽光を利用した広大なスマートシティである。サウジアラビアの北西部に建設され、ニューヨーク市の33倍の広さを持つ。
サウジアラビアは18日、紅海に8面体の浮遊都市「オキサゴン」を建設していることも明らかにした。プレスリリースによると、オキサゴンは、建設中のスマートシティ「NEOM」の端に位置する予定だという。
オキサゴンは、「IoT、人間と機械の融合、人工知能と予測知能、ロボット工学などの最先端の技術を採用し、それらを完全に自動化された配送センターに結合した、インテリジェントかつ効率的なサプライチェーン」になる予定だという。
『BFMTV』によると、他にも、紅海にある新しいリゾート地では、環境への影響や観光客の動きを監視する高度な技術が導入されているという。
専門家によると、湾岸諸国は化石燃料産業への依存度を意識して、人工知能に大きく賭けようとしているという。プライスウォーターハウスクーパース社のKaveh Vessali氏は、湾岸諸国には、物事を「予測し、リスクを好み、変革の必要性を認識しているリーダー達がいる」と話している。
バーレーンでは小学校から人工知能の授業が始まる。エミレーツ航空ではドローンによる配送プロジェクトが行われている。ドバイでは2030年までに自動運転の交通機関のシェアを25%にするという目標が掲げられるなど、湾岸諸国全体で新技術への高い意欲が示されている。
プライスウォーターハウスクーパース社のレポートによると、中東地域は2030年までに人工知能に関連する世界経済の2%しか占めなくなると報告している。しかし、専門家達は、湾岸諸国の君主国(バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦)は長期的な視点で賭けをしており、現在の主要なプレーヤーをそのうち追い越す可能性があると指摘している。
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米NBCの世論調査、71%が米国は間違った方向に進んでいると回答(2021/11/02)
米メインメディアの一つNBCニュースの最新の全国世論調査によると、アメリカ人の過半数がバイデン大統領の職務遂行能力に不服を感じており、半数が大統領としての適性や国の団結について低い評価を下していることが判明した。
米
『NBC』が行った最新の世論調査で、民主党員のほぼ半数を含む10人に7人のアメリカ人が、国が間違った方向に向かっていると考えていることが判明した。また、約60%の人が、バイデンの大統領就任からわずか9ヶ月で、経済の管理能力に否定的な見方をしていることが明らかになった。
米『ブライトバート』によると、NBCのキャスターは、「今朝発表されたNBCニュースの最新世論調査の結果は、民主党にとって恐ろしいニュースです。...
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米
『NBC』が行った最新の世論調査で、民主党員のほぼ半数を含む10人に7人のアメリカ人が、国が間違った方向に向かっていると考えていることが判明した。また、約60%の人が、バイデンの大統領就任からわずか9ヶ月で、経済の管理能力に否定的な見方をしていることが明らかになった。
米『ブライトバート』によると、NBCのキャスターは、「今朝発表されたNBCニュースの最新世論調査の結果は、民主党にとって恐ろしいニュースです。アメリカ人がバイデン大統領への信頼と国への楽観的な見方をなくしています。」と伝えている。
さらに、「バイデン大統領の支持率は42%、不支持率は54%という惨憺たる状況です。信じられないかもしれませんが、わずか2ヶ月前、バイデンは49%の支持を得ていました。では、何が大統領の支持率を下げているのでしょうか。大統領に危機管理能力があると答えた人はわずか37%で、ないと答えた人の方が多数でした。また、大統領として有能で結果を出すと答えた人は37%で、50%は同意しませんでした。さらに、信じられないかもしれませんが、国境警備、インフレ、犯罪、国家安全保障、経済、そして衝撃的なことに、物事を成し遂げることについて、共和党が二桁のリードを見せています。民主党支持が上回っている気候変動、コロナウイルス、教育、中絶などの分野でも共和党支持率との差が縮まっています。これが現在の状況です。」と語った。
『NBCニュース』によると、今回の調査を実施したハート・リサーチ・アソシエイツ社の世論調査員ジェフ・ホーウィット氏は、「民主党は、4月以降、バイデン大統領に対する評価が急激に下がっている国に直面している」と述べ、「バイデン大統領の約束であった、困難な状況下での、経験、能力、安定のすべてが疑問視されている。人々は安定と落ち着きを求めて投票した。彼らが得たものは、不安定さと混沌であった。」と述べている。
米『ビジネス・インサイダー』は、最新の世論調査で、「アフガニスタンからの撤退や、特に無党派層の間でパンデミック対策に対する嫌悪感が広がっていることなどにより、大統領に対する全体的な支持率は低下傾向にあるものの、党内支持率は85%と依然として高い水準を維持している。しかし、次期大統領選の大統領候補者としては、立場が微妙になってきている。」と報じている。
民主党員のうち、バイデンを指名したほうが「2024年の大統領選に勝つ可能性が高い」と答えた人は41%にとどまった。41%は「他の人」のほうが良いと回答し、党内が真っ二つに分裂している。
2010年にオバマ元大統領について同じ質問をしたところ、民主党員の52%が彼を支持したのに対し、37%が他の人のほうが良いと回答していた。『ビジネス・インサイダー』は、インフレや混乱した外交問題など、バイデン政権の置かれている状況に最も近い過去の政権として、カーター政権を挙げている。
カーター元大統領は、ニューヨーク・タイムズ/CBSの世論調査で、再選をかけた予備選挙で彼を支持すると答えた民主党員はわずか23%であった。カーター氏は1984年の民主党予備選挙で、故テッド・ケネディ上院議員に勝利したが、最終的にはレーガン元大統領に敗れた。
なお、ハリス副大統領の同盟者たちは、バイデン大統領が2024年の出馬を辞退すれば、2020年の予備選挙でのハリスのライバルであったピート・ブティジェッジ運輸長官から挑戦を受けることになる可能性を心配しているという。
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