米国務省、アメリカ人の乗る国外退避用チャーター便のアフガニスタン出国を自ら妨害か
アフガニスタン北部の都市マザリシャリフで数機のチャーター機が出国のために待機している。数十人のアメリカ人とアフガニスタン人が、カタールのドーハに向けた飛行機に乗っているが、出国許可が下りないため、同市に閉じ込められた状態だという。米国務省は、飛行機を待つ人々を審査する手段がないため支援が不可能だと主張している。これに対し国外退避を支援している関係者から米政権が非協力的下あるという批判の声が上がっている。
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『ビジネス・インサイダー』によると、下院外交委員会の共和党トップであるマコール議員は、米フォックスニュースの5日、「マザリシャリフ空港には6機の飛行機が出国を待っており、アメリカ人や通訳が乗っている。」ことを明らかにした。しかし、タリバンが出国許可を出さないため、離陸できないでいるという。米国務省の担当者はインサイダーに対し、「多くの人々が、アフガニスタンからの避難のためのフライトやその他の方法による国外退避を促進しようとしている中で感じている懸念を理解している。...
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『ビジネス・インサイダー』によると、下院外交委員会の共和党トップであるマコール議員は、米フォックスニュースの5日、「マザリシャリフ空港には6機の飛行機が出国を待っており、アメリカ人や通訳が乗っている。」ことを明らかにした。しかし、タリバンが出国許可を出さないため、離陸できないでいるという。米国務省の担当者はインサイダーに対し、「多くの人々が、アフガニスタンからの避難のためのフライトやその他の方法による国外退避を促進しようとしている中で感じている懸念を理解している。しかし、我々は地上に人員を配置しておらず、国内に空軍を持っておらず、アフガニスタン上空であろうと地域内であろうと、空域をコントロールしていない」と語った。
米『ワシントン・エグザマイナー』によると、アフガニスタンの少女たちに陸上競技を通じたリーダーシップ教育を行っている非営利団体「アセンド」のエグゼクティブ・ディレクター、マリーン・レグリー氏は、同団体はマザリシャリフで2機のチャーター便を手配し、アフガニスタンの少女たちや同団体に所属する人々を避難させたと説明している。レグリー氏によると、これらのフライトは19人のアメリカ人を安全な場所に運ぶことになっており、さらに別の4機のフライトも離陸の許可を待っている状態だという。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は7日、チャーター便に関する質問に答え、遅延の原因はフライトに参加するすべての人に関する情報が不足しているためだと述べた。「我々は乗客名簿を把握していない。私たちは現地にいるわけではない。私たちはアメリカ市民と直接連絡を取っているが、それ以上に、乗客名簿や、どのようなセキュリティプロトコルや対策が取られているのかを把握していないため、さまざまな確認事項に取り組んでいるところだ」と説明した。
レグリー氏は、乗客名簿に関する情報が不足しているためにフライトが離陸できないというバイデン政権の主張に異議を唱えている。レグリー氏によると、国務省が乗客名簿を確認するために2機のフライトの出発を数日間遅らせ、その間タリバンが状況を掌握してしまったという。
米『ブライトバート』によると、カリフォルニア州のロー・カンナ民主党議員は8日に米CNNの番組に出演し、残された人々のアフガニスタンからの国外退避を支援する米国務省の対応能力に疑問を投げかけた。
カンナ議員は、タリバンが人々を出国させないようにしているのであれば、「そうしなければ米国の怒りを買うことになると言わないのはなぜなのか。」と述べ、人々がアフガニスタンを離れたくないという考えは真実ではないと述べ、「離れたくても離れられない人、空港に行くまでに殴られた人々がいる。」と述べた。
カンナ議員は、「私が理解できないのが書類のことだ。ベトナム戦争の後、人々を避難させたとき、グアムに連れて行って、それから書類を心配した。なぜ今、同じことをしないのか。なぜ書類作成をそんなに心配するのか。乗客に書類を渡して、別の場所に連れて行き、それから再定住について心配すれば良い。適切な書類がないために立ち往生している人がいてはならない。」と指摘した。
さらに、タリバンと国務省のどちらが人々の退去を妨げているのか、もっと明確にする必要があると述べた。「官僚主義にとらわれることはやめましょう。タリバンが許可しないのであれば、我々が持つ影響力をなぜ行使して、チャーター便を出すように言わないのか。アメリカ人を救出するうえで最も基本的なことだ。ジョンソン首相は、我々には外交的、経済的、軍事的な圧力があると言っている。ジェイク・サリバン国家安全保障問題担当大統領補佐官もそう言っている。だから、圧力をかけることだ。タリバンが必要としているのは、国際的に認められることだ。彼らは援助を望んでいる、ならば今こそ圧力をかけるべきだ。大切なことは、アメリカ人とアメリカ人の家族を救出することであって、もしタリバンが飛行機に座っているアメリカ人を脱出させないのであれば、アメリカの怒りを買うことになると言わないわけにはいかない。」と、現政権が無策であることを非難した。
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米海兵隊員の遺族ら、面会でバイデン大統領の態度が無愛想で無礼であったと激怒
アメリカのバイデン大統領は29日、アフガニスタンでの爆弾テロにより命を落とした13人のアメリカ人兵士の遺族と面会をした。しかし、無愛想で無礼な態度であったとして、遺族の中から批判の声が上がっている。
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『ビジネス・インサイダー』によると、カブール空港襲撃事件で死亡した2人の米国海兵隊員の父親は、米国海兵隊員の遺体の返還式典でジョー・バイデン大統領が時計を確認しているのを見て、侮辱されたと感じたと語っている。この式典は、海外での戦闘で死亡した米兵の遺体を航空機から車両に移すもので、8月29日にドーバー空軍基地で行われた。式典中、バイデンは少なくとも一度は時計を確認する様子が撮影されている。
故ジャレッド・シュミッツ伍長の父親であるマーク・シュミッツと故デーリン・テイラー・フーバー二等軍曹の父親であるデーリン・フーバーは30日、米「フォックスニュース」に対し、式典中に大統領が何度も時間を確認しているのを見たと語った。...
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『ビジネス・インサイダー』によると、カブール空港襲撃事件で死亡した2人の米国海兵隊員の父親は、米国海兵隊員の遺体の返還式典でジョー・バイデン大統領が時計を確認しているのを見て、侮辱されたと感じたと語っている。この式典は、海外での戦闘で死亡した米兵の遺体を航空機から車両に移すもので、8月29日にドーバー空軍基地で行われた。式典中、バイデンは少なくとも一度は時計を確認する様子が撮影されている。
故ジャレッド・シュミッツ伍長の父親であるマーク・シュミッツと故デーリン・テイラー・フーバー二等軍曹の父親であるデーリン・フーバーは30日、米「フォックスニュース」に対し、式典中に大統領が何度も時間を確認しているのを見たと語った。
デーリンさんは、「腕時計を見たのは、一度だけではありませんでした。飛行機から遺体が運び出される度に確認していました。大統領は、敬礼のあと手を下す際、腕時計で時間を確認していました。全ての遺体の移動の時に、時間を確認していました。」と述べ、その日デーリンさんは面会で大統領に会うことを拒否したという。
マークさんは、大統領が4回続けて時間確認していているのを見て、それ以上大統領の方を見ることができなかったと語っている。「今まで見た中で最も無礼な行為だと思いました」と述べている。
マークさんは、面会の際、息子の死に対する気持ちをバイデン大統領に伝えたことで、バイデン大統領が機嫌を損ねてしまったことを明らかにした。「最初は大統領に会うつもりはありませんでしたが、息子のためにも、自分の気持ちを伝える義務があると思ったのです。」
英『インデペンデント』によるとマークさんは、「息子の名前を決して忘れないでください。彼の顔を絶対に忘れないでください。他の12人の名前も忘れないでください。そして、時間をとって彼らの人生について学んでください、と伝えた」ところ、大統領はその指摘が気に入らなかったようで、素っ気ない返事をして、「私は彼らの人生について知っている」と言い返してきたという。そして、バイデン大統領が癌で亡くなった自分自身の息子について話し始めたため、マークさんは、「大統領に対して失礼なことは言いたくないのですが、自分自身の息子についてあれだけの時間を割くのは適切ではないと思いました」と述べている。
海兵隊伍長の故ライリー・マッコラムさんの妊娠中の妻、ジエンナ・マッコラムさんは、面会中に自分の息子の事ばかり話す大統領に失望してしまったと姉のロイス・マッコラムさんが「ワシントンポスト」紙に語っている。面会は「台本のような浅い」やりとりであったとし、「あれだけひどい失敗をして、申し訳ないだけで済ませることはできません。起こる必要のなかったことであり、軍人すべての命が彼の手に委ねられているのです。今後何千人ものアフガニスタン人が苦しみ、拷問を受けることになるのは、彼の無能さの直接的な結果です」。と述べている。
米『ナショナルレビュー』によると、海兵隊員だった故カリーム・ニコウイの母親であるシャーナ・チャペルは、日曜日の面会後にフェイスブックでバイデン大統領に対する批判を投稿した。「私はあなたに面と向かって、もう二度と息子を抱きしめられないこと、彼の笑い声を聞けないことを伝えました。そしたら、あなたは私の話を遮ってあなた自身の息子の話でお涙頂戴話をしようとしたので、私はあなたに、これはあなたのことではないから、あなたのことにすり替えないで、と言わなければなりませんでした」。と書いた。
この投稿を受けて、シャーナさんのフェイスブックとインスタグラムのアカウントは一時的に停止された。その後、インスタグラムの広報担当者は、アカウントは「誤って削除されたもので、その後復元された」ことを声明で発表した。
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