1月7日付米
『ハフィントン・ポスト』オンラインニュース(
『ロイター通信』記事引用)は、「水爆かどうか疑わしいものの、北朝鮮の再度の核実験で追加制裁の恐れ」との見出しで、次のように伝えた。
「・北朝鮮は水爆実験に成功とするも、米国政府や軍事評論家は、孤立した北朝鮮に、非常に高度な技術が必要とされる水爆が製造できるかどうか疑わしいと、一斉に疑問の声。
・国連安全保障理事会は緊急会議を招集し、北朝鮮の再度の核実験実施に対し、更なる制裁について協議予定。...
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1月7日付米
『ハフィントン・ポスト』オンラインニュース(
『ロイター通信』記事引用)は、「水爆かどうか疑わしいものの、北朝鮮の再度の核実験で追加制裁の恐れ」との見出しで、次のように伝えた。
「・北朝鮮は水爆実験に成功とするも、米国政府や軍事評論家は、孤立した北朝鮮に、非常に高度な技術が必要とされる水爆が製造できるかどうか疑わしいと、一斉に疑問の声。
・国連安全保障理事会は緊急会議を招集し、北朝鮮の再度の核実験実施に対し、更なる制裁について協議予定。
・米議会の共和党下院議員の代表は、来週にも、北朝鮮と交易する国や企業に対して、より厳しい罰則を科す法律を制定したいと表明。
・北朝鮮を経済・外交面で支援してきた中国はもとより、ロシア、日本からも非難声明。」
同日付米
『ワシントン・ポスト』紙(
『AP通信』記事引用)は、「日米韓、北朝鮮により厳しい対応が必須と声明」との見出しで、以下のように報じた。
「・水爆実験かどうか、空気中のチリなどを集めて評価するのに数週間はかかるものの、4度目の核実験実施は紛れもなく、日米韓は、国際社会を挙げて、より厳しい対応措置を講ずることで一致。
・国連安保理は何度も制裁を講じてきたが、北朝鮮は怯むことなく大陸弾道ミサイルや核兵器開発を促進。
・韓国は、一案として、北朝鮮が最も嫌がる、境界線付近で北朝鮮向けに体制批判放送再開を検討。
・軍事専門家は、北朝鮮にはまだ、弾道ミサイルに据えられるような小型核爆弾を製造する技術はないため、米本土まで射程距離とする核弾道ミサイルの脅威はないとするも、今後の技術開発には要注意と提言。」
同日付英
『BBCニュース』は、「北朝鮮、水爆実験で次に何を要求?」との見出しで、次のように伝えた。
「・北朝鮮の狙いは、まず、金正恩(キム・ジョンウン)第一書記の支配体制の確立、次に、国際社会に注目させ、特に米国に対して対等な立場での交渉を要求することと推測。
・今回の核実験に対しては、日米韓はもとより、中国からも強烈な非難声明。
・昨年10月10日の朝鮮労働党創立記念日に高官を派遣し、関係改善を図ろうとした中国習主席にとって、許し難い暴挙と思われ、中国からより厳しい措置が講じられると推測。」
一方、同日付中国
『人民日報』は、「北朝鮮の核実験、中国との緊張を高める」との見出しで、以下のように報じた。
「・中国外交部の華(ファ)報道官は1月6日、今回の核実験は事前に通告なく、突然実施。中国は、従来掲げている朝鮮半島非核化の実現のため、今回の北朝鮮の暴挙に対して、断固たる対応措置を講ずると表明。」
また、同日付韓国
『KBSニュース』は、「中国が行う制裁には限度あり」との見出しで、次のように伝えた。
「・中国が国連安保理の検討する対北朝鮮追加制裁に積極的に参加するとの見方があるものの、中国国内の朝鮮研究専門家は、中国が極端な制裁に賛同するかは懐疑的。
・中国の本意は、北朝鮮の支配体制を崩壊させてしまうような制裁は好まないと推測。」
原爆の何百~何千倍も破壊力のある水爆は、非常に高度な技術が必要とされる。初めて水爆を開発した米国は、1950年代に太平洋で核実験を繰り返し、1954年の水爆実験では日本の第五福竜丸などが被曝した。旧ソ連、英国、中国、フランスも1950~1960年代にそれぞれ独自に開発に成功している。原爆や水爆の核実験は、世界で計2千回以上行われたが、2000年以降に核爆発を伴う実験を実施した国は北朝鮮のみである。
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