トランプ前大統領の複数の元側近、トランプは極秘情報を自己顕示欲を満たすために保持と酷評【米メディア】(2022/08/23)
トランプ陣営は、フロリダ州自宅の家宅捜索によって押収された文書類について、連邦捜査局(FBI、1908年設立)ではなく第三者に検証させるよう、悪あがきともとれる訴訟手続きを取った。しかし、トランプ前大統領の元側近で袂を分かった複数が、同前大統領は極秘文書を自己顕示欲を満たすために保持していたとし、本来大統領職にある者が遵守すべきことも全く理解していなかったと酷評している。
8月22日付
『AP通信』は、「ホワイトハウスの元報道官、ドナルド・トランプ前大統領にとって機密情報は“ピカピカの新しい玩具”と証言」と題して、同前大統領の元側近が、機密情報をあたかも新しく手に入れた玩具のように取り扱っていた、と証言していると報じている。
FBIがドナルド・トランプ前大統領のフロリダ州別邸の家宅捜索で11種類の機密文書を押収した件について、ホワイトハウス元職員が、トランプ前大統領は在任期間中、秘密情報をよく見せびらかせていたことで知られていると証言した。...
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8月22日付
『AP通信』は、「ホワイトハウスの元報道官、ドナルド・トランプ前大統領にとって機密情報は“ピカピカの新しい玩具”と証言」と題して、同前大統領の元側近が、機密情報をあたかも新しく手に入れた玩具のように取り扱っていた、と証言していると報じている。
FBIがドナルド・トランプ前大統領のフロリダ州別邸の家宅捜索で11種類の機密文書を押収した件について、ホワイトハウス元職員が、トランプ前大統領は在任期間中、秘密情報をよく見せびらかせていたことで知られていると証言した。
ステファニー・グリシャム元報道官(45歳、2019~2020年在任)によると、同前大統領は機密情報を“まるで新しく手に入れたピカピカの玩具のように扱って友人らに見せびらかせていた”とし、“多くの人が危険にさらされるかも知れない機密情報を自分が扱っていることを自慢していた”という。
同氏は更に『AP通信』のインタビューに答えて、トランプ氏は機密情報の取り扱いについて“不注意”であったとも付言した。
『AP通信』はこれまでも、トランプ前大統領の機密情報の取り扱いについて何度か疑問視する報道をしてきた。
例えば2018年に安倍晋三首相をフロリダ州のマー・ア・ラゴ私邸に招待した際、会食に同席した人物が、両首脳が北朝鮮のミサイル発射に関わる機密文書を見ている様を携帯電話
で写していたことを取り上げている。
当時、トランプはまた、過激派組織イスラム国(IS)指導者のアブー・バクル・アル=バグダデイ―容疑者(享年48)殺害作戦に関与した米軍用犬コナンの名前を無防備に公にしている。
グリシャム氏によると、コナンはベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアであるが、ホワイトハウス職員内で同犬の写真は撮影されないように注意を払うと示し合わせていたのに、トランプが勝手に公開してしまったという。
これによって、一緒の写真に納まった同犬の調教師らがIS崇拝者からの危険にさらされる恐れがあるとしたが、トランプは全くお構いなしだったとグリシャム氏は語っている。
同氏は更に、“この例で分かるとおり、前大統領は(機密情報の公開で)人命に危機が訪れることの危惧を全く頓着していないこと明らかだ”とも言及した。
同氏のコメントに関し、国家安全保障問題担当の元大統領補佐官だったジョン・ボルトン氏(73歳、2018~2019年在任)も『AP通信』のインタビューに答えて、“前大統領は、機密情報が如何に重要かだとか、機密情報が漏れることによって一部の関係者の命に関わる事態が発生する恐れがある等々について関心がなかった”と追認している。
更に同氏は、前大統領はいくつかの文書の機密性についてよく理解しておらず、(他者への)土産物程度でしかみていなかったと推察される、と語った。
すなわち、同氏によれば、“格好良いと思うものを欲しがっていたようなものだ”とし、“ある時はフライドポテトが気に入ったとして手に入れ、またある時は機密文書を集めたいと思ってそうしたに違いない”と酷評している。
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米議事堂乱入事件の重要容疑者である元警察官に有罪判決【欧米メディア】(2022/08/13)
既報どおり、昨年1月6日発生の米議事堂乱入事件の容疑者は770人余りに上り、有罪判決が下された230人のうち、禁固刑は127人で他は微罪とされている。そしてこの程、重要容疑者とされていたバージニア州警察の元警察官に対して、懲役7年3ヵ月の有罪判決が下されている。
8月12日付
『ロイター通信』は、「元警察官、米議事堂乱入事件の主導的役割を演じたと認定されて7年超の禁固刑」と題して、バージニア州警察の元警察官が非番の時にワシントンDCに赴き、議事堂乱入事件発生の主導的行動を取ったと認定されて、これまで有罪判決を受けた容疑者の中で最も重い刑が下されたと報じている。
米司法省報道官は8月11日、昨年1月6日に発生した議事堂乱入事件に関わったバージニア州警察の元警察官に対して、7年3ヵ月の禁固刑が科せられたと発表した。...
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8月12日付
『ロイター通信』は、「元警察官、米議事堂乱入事件の主導的役割を演じたと認定されて7年超の禁固刑」と題して、バージニア州警察の元警察官が非番の時にワシントンDCに赴き、議事堂乱入事件発生の主導的行動を取ったと認定されて、これまで有罪判決を受けた容疑者の中で最も重い刑が下されたと報じている。
米司法省報道官は8月11日、昨年1月6日に発生した議事堂乱入事件に関わったバージニア州警察の元警察官に対して、7年3ヵ月の禁固刑が科せられたと発表した。
同州ロッキーマウント署(南西部フランクリン郡)勤務の警察官だったトーマス・ロバートソン被告(49歳、逮捕・起訴後解雇)で、公務執行妨害、犯行全面否認等6件の容疑で訴追されていた。
エリザベス・アロイ連邦検察補佐官は、コロンビア特別区連邦地裁のクリストファー・クーパー裁判官(55歳、2014年就任)に対して、非番だったとは言え警察官でありながら議事堂乱入という重大事件に関わったことを理由に、同被告を懲役8年(同事件容疑者の中で最も重い刑)に処するよう申し立てていた。
今回下された有期刑は、今月初めに極右反政府民兵組織“スリーパーセンターズ”(2008年米・カナダで活動開始)のメンバーだったガイ・ルフィット被告(49歳)に対して下されたのと同刑期となった。
ロバートソン被告の弁護士は、刑期を15ヵ月以下とするよう申し立てていたが、事件発覚後に逮捕・起訴されるまでの間にも、銃の“武器庫”を作るかのように立て続けに銃を購入していたこと等から、情状酌量の余地は全くないと判断されたものとみられる。
連邦捜査局(FBI、1908年設立)が、同被告の自宅からM4ライフル(軍用小銃)や作りかけのパイプ爆弾も押収していた。
また、アロイ検察補佐官は、同被告が1月6日に“暴動発生を予測”して、自身及び議事堂に同行した同僚警官のジェイコブ・フラッカー被告用に、ガスマスク、軍用食料、水、大きなこん棒まで準備していたと糾弾している。
なお、共犯者のフラッカー被告は司法取引に応じて、犯行を全面否認しているロバートソン被告と共謀したことを証言していることから、8月16日に判決が言い渡される直前の審理の際に、アロイ検察補佐官からは、6ヵ月の保護観察処分という減刑申し立てがなされている。
同日付『ニューヨーク・デイリィ・ニュース』は、「1月6日の議事堂乱入事件の重要容疑者の元警察官に7年超の禁固刑」として、これまで裁かれた当該事件の容疑者の中で最長の禁固刑が下ったと報じている。
起訴状によると、ロバートソン被告及びフラッカー被告の2人は、ワシントン記念塔(議事堂の約1.8キロメートル西方)の前でトランプ支持者らの演説を聴いた後、議事堂に向かって行進する集団に加わったという。
同集団は、2020年大統領選におけるジョー・バイデン候補の勝利に関わる議会承認手続きを止めさせようとして、議事堂に乱入する事件を起こした。
その際、同被告らは議事堂警察官等の制止を振り切って、議事堂に乱入して狼藉をはたらいたという。
特に、ロバートソン被告は、議事堂警察官らの公務を妨害するため、大きなこん棒を用いたとする。
更に、同被告は、議事堂乱入前後に動画撮影していた携帯電話を破壊して、証拠隠滅を図ったとされた。
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