FBI長官:中国のスパイ活動は「歴史上前例がない」規模に(2022/04/26)
FBIのクリストファー・レイ長官は24日、米CBSテレビ番組「60ミニッツ」のインタビューで、現在の中国によるスパイ行為とサイバーセキュリティの脅威の規模は「歴史上前例がない」ものだと述べた。
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『エポックタイムズ』によると、レイ長官は「防諜の観点から、我々が国として直面している最大の脅威は、中華人民共和国、特に中国共産党によるものだ」と述べた。「彼らは我々の技術革新、企業秘密、知的財産を、歴史上前例のない規模で狙っている。彼らは他のすべての主要国を合わせたよりも、アメリカ人の個人と企業のデータを多く盗んでいる。農業から航空、ハイテク、医療まであらゆる分野が標的とされている。中国の標的は、経済のほぼすべての部門に及んでいる」と付け加えた。...
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『エポックタイムズ』によると、レイ長官は「防諜の観点から、我々が国として直面している最大の脅威は、中華人民共和国、特に中国共産党によるものだ」と述べた。「彼らは我々の技術革新、企業秘密、知的財産を、歴史上前例のない規模で狙っている。彼らは他のすべての主要国を合わせたよりも、アメリカ人の個人と企業のデータを多く盗んでいる。農業から航空、ハイテク、医療まであらゆる分野が標的とされている。中国の標的は、経済のほぼすべての部門に及んでいる」と付け加えた。
レイ長官は、FBIは現在「約12時間ごとに」新たな中国防諜調査を開始していると述べた。現在進行中の調査は2000件以上あり、米国にある56のFBI支局すべてがこの取り組みに従事していると述べた。長官は、「脅威がどれほど重大かを示す指標だ」と指摘した。
しかし、バイデン政権は、こうした諜報活動に対抗するために作られたトランプ政権時代の司法省のプログラム「チャイナ・イニシアチブ」の終了を決定した。一部の専門家達は、中国共産党によるスパイ活動を適切に阻止するためのバイデン政権の能力を疑問視している。一方、終了を支持している人達は、このプログラムがアジア系アメリカ人を不当に標的にしていると指摘している。しかし、マシュー・オルセン司法次官補は、内部評価でそうした主張を裏付ける証拠は見つからなかったものの、人種差別を煽るのを防ぐために、プログラムを終了させることを決めたと述べている。
こうした中、米オンラインニュースサイト『IBタイムズ』によると、インドでは24日、日本を含む30以上の国々の諜報機関あるいはそれに相当する機関の幹部がインドを訪れた。この「非公式」な集まりは、世界の諜報機関がより緊密に協力して活動していくことを後押しすることを目的としているという。参加した国は日本以外に、カナダ、フランス、オーストラリア、ドイツ、シンガポール、ニュージーランド、UAE、イスラエル、英国、その他アジアとヨーロッパ諸国が含まれている。CIA長官とカナダ安全情報局長官は、それぞれ別の理由で訪問を取りやめざるを得なかったという。
会議では、世界にとって差し迫った脅威となっている最大の、グローバルな安全保障問題について議論されたという。情報筋によると、中国による社会的、経済的、領土的な面での世界の安全保障の脅威が主要な議題であったという。
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米国:警官を狙った犯罪急増(2022/04/26)
米国では、コロナ禍の影響を受けず、犯罪が増加傾向にある中、警官への犯罪が昨年比で約60%と急増しているという。
4月25日付米
『FOXニュース』:「FBI長官:これまでにないほどの警官に対する暴力事件」:
米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官によると、警官を対象とする殺人事件が通常の事件と比べても急増しているという。
昨年2021年の全体での殺人件数は29%増だった一方、警官の殺人件数は59%の増加となり、死亡した警官は73人となった。
今月24日放送の「60ミニッツ」のインタビューで長官は、「この国では、警官への暴力は十分認知されていない。...
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4月25日付米
『FOXニュース』:「FBI長官:これまでにないほどの警官に対する暴力事件」:
米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官によると、警官を対象とする殺人事件が通常の事件と比べても急増しているという。
昨年2021年の全体での殺人件数は29%増だった一方、警官の殺人件数は59%の増加となり、死亡した警官は73人となった。
今月24日放送の「60ミニッツ」のインタビューで長官は、「この国では、警官への暴力は十分認知されていない。5日に1人の警官が殺されている。一つの傾向として、かなり多くの場合は、待ち伏せにあったり、巡回パトロール中に襲われているという点がある。警察バッジをつけることで、ターゲットになることがあってはならない。」としている。
警察官組合の警察友愛会(FOP)は今月初め、今年現時点での警官襲撃は既に43%増で、2022年だけで101人の警察官が襲撃されている。組合のヨーズ会長は、「我々は本当の危機のさなかにいる。警官へ向けられた暴力は、私の36年の司法職の中でもこれまでにないもの。昨年は警官にとり最も危険な年であった」としている。
同日付英『BBCニュース』:「米警察官の殺害59%増」:
全米国内の凶悪犯罪が増加傾向にある中、昨年、警官への犯罪も約60%増加している。
米FBIのクリストファー・レイ長官によると、昨年勤務中に殺害された警官は73人に上ったという。2019年以降、全米で様々な殺害事件が急増しているが、警官への犯罪は十分認識されていない。
5日に1人の割合で警官が亡くなる一方、警官により死亡する一般人は年間約1千人となっている。そのうち起訴に至るのは極一部となっている。
2020年のFBI犯罪統計によると、2019年から殺人件数が29%増加しており、1960年の統計開始以来、最大の増加となっている。1人当たりでみると、2020年の殺人件数10万人に6.5人は、1991年の10万人に9.8人よりは低くなる。
また1月に公表された、刑事司法評議会による22の都市に関する統計では、2021年には殺人事件が5%増加、2019年比で44%の増加となっており、殺人件数が「パンデミックにより減少していはいない」。警察により死亡した市民の犠牲者統計を見つけるのは困難だが、メディアの推計では、過去7年、毎年約1000人とみられている。
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