3月16日付
『CNBCニュース』:「アリババのブラウザが中国のアプリケーションストアから削除」
英経済紙『フィナンシャル・タイムズ』(1888年創刊)報道によると、中国IT大手アリババのウェブブラウザ(注後記)が、中国のアプリケーションストア(ITアプリのダウンロードサービスを提供する場)から削除されていることが判明した。
この背景には、アリババと中国共産党政府との確執があると考えられる。...
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3月16日付
『CNBCニュース』:「アリババのブラウザが中国のアプリケーションストアから削除」
英経済紙『フィナンシャル・タイムズ』(1888年創刊)報道によると、中国IT大手アリババのウェブブラウザ(注後記)が、中国のアプリケーションストア(ITアプリのダウンロードサービスを提供する場)から削除されていることが判明した。
この背景には、アリババと中国共産党政府との確執があると考えられる。
『CNBC』が中国のユーザーにインタビューしたところ、ファーウェイ(1987年創業の通信機器大手メーカー)及びシャオミ(2010年創業の総合家電メーカー)が運営しているアンドロイド・アプリケーションストアにおいて、アリババのウェブブラウザのダウンロードがブロックされているという。
ただ、韓国サムソン(1969年創業の総合家電・電子製品メーカー)や米アップルのアプリケーションストアではまだアリババのウェブブラウザが使用できるという。
この事態が判明する直前、中国国営『中国中央テレビ(CCTV)』(1958年設立)が、アリババのウェブブラウザが医療広告で間違った情報を提供しているとの非難報道をしていた。
同報道によると、同ブラウザが提供するリサーチツールが、中国国内最良の病院として私立病院を提言するように仕向けていて、公立病院に行こうとしていた患者を当該病院に誘い込むような手段となっていたという。
アリババのウェブブラウザ・チームの広報担当は『CNBC』のインタビューに答えて、“同テレビ番組報道にある問題については、今後とも最大級の優先課題としてチェック・是正を試みていく”とした上で、“同番組で「違法な広告事項」と指摘されたリサーチツールは、すぐさま削除している”とコメントしている。
一方、『CCTV』報道によると、習近平国家主席(シー・チンピン、67歳)が3月15日、中国経済諮問委員会の会合において、“IT企業大手に対する取り締まりに着手した”と語り、“いくつかのITプラットフォームは基準を満たしておらず、リスクが存在しているからだ”と付言している。
なお、中国当局は昨年11月、アリババグループ傘下のアントグループ(2014年創業の、世界最大のモバイル・オンライン決済プラットフォーム運営会社)による370億ドル(約4兆330億円)と見込まれる新規上場を差し止めている。
(注)ウェブブラウザ(インターネットブラウザ):パソコンやスマートフォン等を利用してウェブサーバに接続するためのソフトウェアであり、ウェブページを表示したり、ハイパーリンクをたどったりするなどの機能がある。主なウェブブラウザとして、グーグルクローム、マイクロソフトエッジ、インターネットエクスプローラー等がある。
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中国中央テレビ(CCTV)では8.2トンの月観測ロケット「嫦娥5号」が月に着陸する様子を放映し、コントロール画面の前でプロジェクト担当者たちが歓声を上げている様子も映し出した。
この成功はで、2030年までに宇宙飛行士を月に送り込むことを計画している、中国宇宙開発プログラムにおいての大きな躍進となる。
2019年初めに世界で初めて月の裏側に観測ロケットを着陸させたことに次ぐ、大きな快挙に相当する。...
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中国中央テレビ(CCTV)では8.2トンの月観測ロケット「嫦娥5号」が月に着陸する様子を放映し、コントロール画面の前でプロジェクト担当者たちが歓声を上げている様子も映し出した。
この成功はで、2030年までに宇宙飛行士を月に送り込むことを計画している、中国宇宙開発プログラムにおいての大きな躍進となる。
2019年初めに世界で初めて月の裏側に観測ロケットを着陸させたことに次ぐ、大きな快挙に相当する。
月観測ロケットの名前「嫦娥(じょうが)」は中国の神話上の月の女神に因んだもので、11月24日火曜日に打ち上げられたが、目的は月表面を2mの深さまで掘って月の岩石を約2㎏採集することにある。
これらの岩石標本採集は、旧ソ連や米国の月標本採集の狙ったものより地質学的に新しい時代のものを狙っているという。今回の岩石採集結果は、これまでの月の歴史についての大きな謎に対するヒントを与えてくれるものと期待されている。
なお「嫦娥5号」は次に4個のパーツから構成されている。
まず、オービター(月の軌道を常時、回っている。)、着陸船(月に着陸する。)、
再上昇船(月表面からオービターへ)およびカプセル(地球に帰還する。)である。
月観測ロケットが、月で採集した岩石を再上昇船、オービターおよびカプセルを経由して地球へ持ち帰るのは12月の始めか中旬になるものと予測している。
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