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女子レスリングで史上初の姉妹同大会金メダル
前日の妹に続き、姉も表彰台の真ん中に立った。東京五輪・レスリング女子57キロ級決勝で川井梨紗子がベラルーシの選手を破って金メダル獲得。試合を終えた川井は、「こんな良い日があってもいいのかと」と笑顔で応えた。夏のオリンピックで日本勢の姉妹が同時に金メダルを獲得するというのは史上初めての快挙だ。
川井は前回のリオ大会63キロ級に続く2大会連続の金メダル。東京五輪では姉妹での出場を目指し、妹との競合を避けて1つ下の階級へ転向。...
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前日の妹に続き、姉も表彰台の真ん中に立った。東京五輪・レスリング女子57キロ級決勝で川井梨紗子がベラルーシの選手を破って金メダル獲得。試合を終えた川井は、「こんな良い日があってもいいのかと」と笑顔で応えた。夏のオリンピックで日本勢の姉妹が同時に金メダルを獲得するというのは史上初めての快挙だ。
川井は前回のリオ大会63キロ級に続く2大会連続の金メダル。東京五輪では姉妹での出場を目指し、妹との競合を避けて1つ下の階級へ転向。自身が目標としてきた五輪4連覇のレジェンド・伊調馨から代表の座をもぎ取った。奇しくもその伊調馨と姉の千春以来となる姉妹でのメダル獲得を果たしたことになる。
大会14日目の5日、日本勢は最多の銀3つを獲得している。札幌市で行われた男子20キロ競歩では終盤までトップ集団を形成した山西利和と池田向希が殊勲。山西が銀メダル、池田が銅メダルとなりこのレースで初のメダル獲得の快挙を成し遂げた。五輪の陸上競技で日本人選手が同一種目のメダルを複数獲得するのは1936年のベルリン大会の三段跳び以来85年ぶりの快挙となった。
新競技、空手女子形では全日本選手権で7連覇を果たした清水希容が出場。ライバルのスペイン代表・Sサンチェスハイメにあと一歩及ばなかったものの空手母国・日本に初となる五輪銀メダルをもたらした。
2大会ぶりに決勝の舞台に立った卓球女子団体は最強の敵、中国に挑んだが0-3のストレート負け。だが、3大会連続の表彰台となる銀メダルを獲得となった。伊藤美誠は「もちろん悔しい気持ちはすごく強いですけど、何より試合がすごく楽しくて本当に最後まで楽しかった」とやり切った表情を浮かべていた。
これで日本勢が獲得したメダルの総数は前回リオデジャネイロ大会の41個を上回り過去最多を更新している。
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スケートボードで日本の10代女子選手が躍動(8月5日)
東京五輪13日目は日本の女子選手の活躍が際立つ一日となった。まずは新種目のスケートボード女子パーク。天真爛漫な10代の3人娘が世界を魅了した。45秒の制限時間のなか、3回の演技でのハイスコアを採用するベストスコア方式。決勝で世界ランク2位、2018年世界選手権優勝19歳の四十住さくらが1本目でノーミスのフルメイク。体を1回転半させる大技540を2回決め唯一の60点台をマークする。続いて日本最年少12歳の開心那が登場。...
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東京五輪13日目は日本の女子選手の活躍が際立つ一日となった。まずは新種目のスケートボード女子パーク。天真爛漫な10代の3人娘が世界を魅了した。45秒の制限時間のなか、3回の演技でのハイスコアを採用するベストスコア方式。決勝で世界ランク2位、2018年世界選手権優勝19歳の四十住さくらが1本目でノーミスのフルメイク。体を1回転半させる大技540を2回決め唯一の60点台をマークする。続いて日本最年少12歳の開心那が登場。四十住に迫る好得点で2位に付け、日本勢の金・銀ワンツーフィニッシュを決めた。また、3本目で猛烈な追い上げを見せた母が日本人、宮崎県出身のイギリス代表・スカイブラウンが銅メダルを獲得。惜しくもメダルには手が届かなかったものの、最後まで大技に挑戦し、攻め続けた岡本碧優に対し、演技後に他の海外選手たちが健闘を讃えて担ぎ上げるというオリンピックに相応しい光景も見られた。これでスケートボードの日本勢は3種目連続の金メダル獲得となった。
レスリング女子62キロ級決勝では初出場の川井友香子がキルギスの選手に勝利し、金メダルを獲得。今大会レスリングで男女通じて初の金メダルをもたらした。リオ大会金メダリストの姉、川井梨紗子も57キロ級で決勝進出を決めて、史上初の姉妹同時金メダルに王手をかけている。
史上初の快挙は女子バスケットボール代表にも。準々決勝で、格上のベルギー相手に残り16秒から林咲希のスリーポイントシュートで逆転。1点差で競り勝ち、オリンピックで男女通じ日本バスケ史上初となる準決勝進出を果たした。キャプテンの高田真希は「目標は金メダル」と強い意気込みを語った。
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体操・橋本2つ目の金&ボクシング女子史上初の金(8月4日)
19歳の若き王者が伝説を継ぐ。体操男子種目別鉄棒に個人総合金・団体総合銀の橋本大輝が出場。ただ一人の15点台をマークし、同種目で1987年ロサンゼルス大会の森末慎二以来となる37年ぶり金メダルを獲得した。
鉄棒では日本体操界を支え続けた内村航平が予選で敗退。その種目で次代のエースが金メダルを日本体操界にもたらした。橋本は自身の目標としてきた大先輩について「まだ越せているかわからないが、早く追いついて越せるよう頑張りたい」とインタビューで答えた。...
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19歳の若き王者が伝説を継ぐ。体操男子種目別鉄棒に個人総合金・団体総合銀の橋本大輝が出場。ただ一人の15点台をマークし、同種目で1987年ロサンゼルス大会の森末慎二以来となる37年ぶり金メダルを獲得した。
鉄棒では日本体操界を支え続けた内村航平が予選で敗退。その種目で次代のエースが金メダルを日本体操界にもたらした。橋本は自身の目標としてきた大先輩について「まだ越せているかわからないが、早く追いついて越せるよう頑張りたい」とインタビューで答えた。これで東京五輪の体操競技は全日程が終了。日本の獲得したメダルは男女合わせて5個(金2、銀1、銅2)となった。
この日は新たな時代の扉を開いたニューカマーがもう一人。ボクシング女子フェザー級決勝に臨んだ入江聖奈が、2019年の世界選手権王者・ペテシオに5-0の判定勝利で初出場での金メダル獲得を果たした。日本のボクシング競技ではロンドン大会の村田諒大以来の金。女子ではもちろん史上初の快挙だ。試合中の記憶がないという入江は「今も夢の中のような気がします」と喜びを爆発させた。小学2年生の時にマンガ「がんばれ元気」を読んだのがボクシングを目指したきっかけという入江。10歳の時の文集に「20歳になった時、世界一のボクシング選手になる」と綴っていた夢を見事実現させた。
サッカー男子は準決勝でスペインと対戦。序盤はボールポゼッションで圧倒されながら、堅い守備で無敵艦隊の猛攻を凌いだ。スコアレスのまま延長戦に突入し、PK戦も頭をよぎり始めた後半10分に一瞬の隙を突かれて痛恨の失点。目前で大魚を逸してしまった。日本は中二日で行われるメキシコとの3位決定戦にまわり、53年ぶりの銅メダルを目指して戦うこととなる。
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村上茉愛、体操女子個人で史上初のメダル獲得(8月3日)
「もうこれ以上ないっていうくらいの完璧の出来だと思っているので、全部出し切りました(村上茉愛)」ユニフォームとお揃いのオレンジカラーのマスク越しに笑顔が弾ける。体操・女子種目別ゆかの決勝に出場した村上茉愛が日本女子個人で史上初となるメダルを獲得した。
村上は2017年の世界選手権の種目別・ゆかで日本人女子選手として種目別金メダルを獲得。しかし2年前には持病の腰痛が悪化し代表落ちするなど逆境を経験した。...
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「もうこれ以上ないっていうくらいの完璧の出来だと思っているので、全部出し切りました(村上茉愛)」ユニフォームとお揃いのオレンジカラーのマスク越しに笑顔が弾ける。体操・女子種目別ゆかの決勝に出場した村上茉愛が日本女子個人で史上初となるメダルを獲得した。
村上は2017年の世界選手権の種目別・ゆかで日本人女子選手として種目別金メダルを獲得。しかし2年前には持病の腰痛が悪化し代表落ちするなど逆境を経験した。苦難を乗り越えてのメダル獲得に「ここまで続けてこられたのも母のおかげ」と家族への感謝を口にした。
この日もう一人家族の支えでメダルを勝ち取ったのはレスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級の文田健一郎。文田の父親は韮崎工業高校時代の監督だった。決勝戦ではキューバ・Lオルタサンチェスを相手に奮戦したが、ポイント1-5で敗れ惜しくも銀メダル。この階級では日本は3大会連続メダル獲得となった。試合後文田は「勝って恩返しがしたかった」と涙。「(コーチに)『オリンピックの借りはオリンピックでしか返せない』と言われたので、3年後のパリでの金を目指してまた一からやっていきたい」とリベンジを誓っていた。
野球の侍JAPANは準々決勝で最強の宿敵・アメリカと対戦した。試合は北京大会来のとなる田中将大が先発。両チーム点の奪い合いとなったが、1点ビハインドで迎えた最終回に日本が追い追いき、タイブレーク方式の延長戦に突入。10回表のアメリカの攻撃を無得点で抑えると、その裏1死2・3塁から甲斐拓也のサヨナラタイムリーで逆転勝ちを果たした。準決勝の相手は韓国。これまで幾度も死闘を繰り返してきた強敵と4日にメダル獲得をかけて再び戦うこととなった。
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体操種目別あん馬で萱が17年ぶりメダル獲得(8月2日)
体操男子種目別「あん馬」で萱和磨が銅メダルを獲得。日本選手団のメダル獲得は9日連続となった。萱は団体銀メダルに続く2個目のメダル。また、あん馬でのメダル獲得はアテネ五輪銅の鹿島丈博以来17年ぶりとなる。「今日の銅メダルはパリ五輪に向けてのスタートの銅メダル。まだまだ満足したくないし金メダルを取りたい(萱)」リオ大会では出場機会を得られず悔しい思いをした男は更なる高みを目指す。
「メダルを獲りたい思いは強かったので悔しい」惜しくもメダルを逃したのは男子ゴルフの松山英樹。...
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体操男子種目別「あん馬」で萱和磨が銅メダルを獲得。日本選手団のメダル獲得は9日連続となった。萱は団体銀メダルに続く2個目のメダル。また、あん馬でのメダル獲得はアテネ五輪銅の鹿島丈博以来17年ぶりとなる。「今日の銅メダルはパリ五輪に向けてのスタートの銅メダル。まだまだ満足したくないし金メダルを取りたい(萱)」リオ大会では出場機会を得られず悔しい思いをした男は更なる高みを目指す。
「メダルを獲りたい思いは強かったので悔しい」惜しくもメダルを逃したのは男子ゴルフの松山英樹。トップと1打差の2位でスタートした松山は、最終日前半、やや順位を落としながらもスコアを1つあげて折り返す。後半11番では約4mのパッドを決めてバーディー。続く12番でもバーディーで再び首位に1打差に迫った。しかし16番、17番でバーディーパットを決められず、金メダル争いから後退。決めれば銅メダル確定となる最終18番でもバーディーパッドを外し、7人でのプレーオフへ臨んだ。しかし深いラフに打ち込みボギーで終了。松山は「悔しさしか残らなかった。最後の部分がうまくいかなかった」と唇を噛んだ。大会直前新型コロナに感染。調整もままならない厳しい状況から挑んだ初の五輪はほろ苦い結果となった。
東京アクアティクスセンターでは競泳の全種目が終了し、日本選手団はプールサイドに集まって記念撮影を行った。女子400mメドレーリレーで8位入賞となった池江璃花子は「一度は諦めかけた東京オリンピックだった、またリレーメンバーとして決勝の舞台で泳ぐことができてすごく幸せだなって思います」と涙で声を震わせた。再び頂点に挑む者、あと一歩栄冠に手が届かかかった者、雪辱に燃える者。競技を終えたアスリートたちはまた新たな戦いを目指す。
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