羽生結弦がISUアワード初代最優秀選手賞受賞(7月13日)
王者にまた一つ新たな勲章が加わった。フィギュアスケーターを表彰するために新設された国際スケート連盟の「ISUスケーティング・アワード」(2019-20年シーズン)の授賞式が12日、オンラインで世界に配信。栄えある初代最優秀選手賞に日本の羽生結弦が選ばれた。
羽生は世界選手権連覇のネイサンチェン、アイスダンスのGPファイナル覇者・Gババダキス&Gシゼロンペアペアらとともにノミネート。...
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王者にまた一つ新たな勲章が加わった。フィギュアスケーターを表彰するために新設された国際スケート連盟の「ISUスケーティング・アワード」(2019-20年シーズン)の授賞式が12日、オンラインで世界に配信。栄えある初代最優秀選手賞に日本の羽生結弦が選ばれた。
羽生は世界選手権連覇のネイサンチェン、アイスダンスのGPファイナル覇者・Gババダキス&Gシゼロンペアペアらとともにノミネート。受賞の決め手となったのは絶大な人気やメディアの注目度のほか、史上初の金字塔の達成だった。羽生は今年2月の四大陸選手権で2年ぶりにプログラム曲を戻し、SPの界最高得点を更新して初優勝。これにより五輪、世界選手権、GPファイナル、世界ジュニア、ジュニアGPファイナルの6冠となり、全大会を制覇する男子史上初のスーパースラム達成者となった。
当初このアワードは3月に世界選手権(カナダ)に併せて開催される予定だったが、新型コロナの感染拡大で大会が中止となり、延期されていたものだ。受賞式にリモート出演した羽生は英語でのスピーチに続き、「皆さんのおかげでこうやってスケートが出来ていること。そして自分が追い求めるスケートが出来ていることが本当に幸せです」と日本語で感謝の気持ちを伝えた。
さらに災害に見舞われている日本の状況に言及し、「新型コロナウイルスや豪雨災害など大変な状況が続いています。どうかお気をつけてお過ごしください。また、これ以上、被害が拡大しないことを祈っています」とメッセージを送った。列島に感動と勇気を与え続けてきた稀代のスケーターの挑戦はこれからも続いていく。
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プロ野球&サッカーJ1・観客の入場解禁へ(7月12日)
スタジアムに観客が帰ってきた。プロ野球は10日から5000人を上限に観客を入れた形での公式戦がスタート。各球場では入場者に新型コロナ感染防止のため様々な対策が取られた。
千葉ロッテマリーンズのホーム球場のZOZOマリンスタジアムでは、入場ゲートでは検温、アルコール消毒を行うほか、接客スタッフも手袋やフェイスシールドを着用。球場内ではマスク着用が必須で、座席は間隔をあけた完全指定席となっている。...
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スタジアムに観客が帰ってきた。プロ野球は10日から5000人を上限に観客を入れた形での公式戦がスタート。各球場では入場者に新型コロナ感染防止のため様々な対策が取られた。
千葉ロッテマリーンズのホーム球場のZOZOマリンスタジアムでは、入場ゲートでは検温、アルコール消毒を行うほか、接客スタッフも手袋やフェイスシールドを着用。球場内ではマスク着用が必須で、座席は間隔をあけた完全指定席となっている。さらに警備係員約120人が間隔を空けるように注意喚起を行うなどソーシャルディスタンスが徹底された。なお、酒に酔って大声を出すことを避けるため、アルコール販売は中止に。応援に関する禁止事項は、ジェット風船や大声での応援のほか、マリーンズ名物ジャンプでの応援もNGとなっている。
プロ野球に続いて、サッカーJ1も11日からスタジアムにサポーターを入れた試合が再開した。こちらでも感染防止のため入場数を制限しホーム席のみ開放。席の間隔を空け、声を出しての応援などは禁止されている。等々力陸上競技場ではソーシャルディスタンスの呼びかけにも一工夫が。入場時の検温に並ぶ際の目印が選手の足形や手形を印刷したものになっている。これならば思わず足を止めて見入ってしまうに違いない。心憎いサービスと言えよう。
一方で19日から両国国技館での七月場所を控える大相撲は、観客の入場を解禁するかどうかは13日の臨時理事会で結論を出す模様。芝田山広報部長は「大臣や知事の話をよく聞いていきたい」とコメントした。都内での感染者が連日200人を超えている中、判断が注目される。
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国内男子ゴルフも大会再開に・無観客での開催(7月10日)
先月25日に国内で今季初戦を行った女子ゴルフ(アース・モンダミンカップ)に続き、男子も9日再開を迎えた。国内では1月の開幕戦以来、およそ半年ぶりの大会となる。
梅雨空のなか行われたゴルフパートナーエキシビショントーナメント(取手国際GC)は、全96選手が出場するエキシビショントーナメントで賞金総額は2000万円。ただし、ツアーに含まれない非公式大会として開催されているため、賞金ランキングには反映されない。...
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先月25日に国内で今季初戦を行った女子ゴルフ(アース・モンダミンカップ)に続き、男子も9日再開を迎えた。国内では1月の開幕戦以来、およそ半年ぶりの大会となる。
梅雨空のなか行われたゴルフパートナーエキシビショントーナメント(取手国際GC)は、全96選手が出場するエキシビショントーナメントで賞金総額は2000万円。ただし、ツアーに含まれない非公式大会として開催されているため、賞金ランキングには反映されない。無観客で2日間開催される予定で、新型コロナウイルス感染防止のため選手・スタッフの数は通常の約7分の1に抑えられた。事前のPCR検査で陰性だった選手や大会関係者のみが会場入りし、帯同キャディーはなし。選手が自らバッグを担き、カートを使ってコースを回った。
初日トップに立ったのは昨年の日本ゴルフツアー選手権で初勝利を挙げた堀川未来夢(-8)。また今春、日本ゴルフツアー機構の副会長再任が決まった石川遼は-6で5位の好スタート。「先が見えない中ですけども、僕らも一歩踏み出せるのは非常にありがたい」とプレーできる喜びをかみしめていた。
一方、アメリカツアーのワークデイ・チャリティーオープン (オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC)も初日。日本から参戦の松山英樹は1つのイーグルと5つのバーディを決めトータル5アンダーと好発進。首位に1打差の暫定2位でホールアウトした。ツアー再開後ここまでの松山はスタートで出遅れ、思うような成績があげられていないが、ツアー初優勝を果たした思い出のコースで3年ぶりの優勝を狙う。
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センバツ出場予定校による甲子園交流試合・組み合わせ決定(7月9日)
新型コロナウイルス拡大の影響で中止となった夏の甲子園の地区予選について、今月から各都道府県ではその代替大会が開催されている。一方で春のセンバツの中止で出場が叶わなかった幻の代表校にも甲子園での舞台が整えられた。
来月10日から開催される甲子園高校野球交流試合。8日午後5時から日本高等学校野球連盟で対戦組み合わせ抽選会が行われた。第92回選抜高校野球大会への出場校に選ばれていた32校はオンラインでの参加。...
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新型コロナウイルス拡大の影響で中止となった夏の甲子園の地区予選について、今月から各都道府県ではその代替大会が開催されている。一方で春のセンバツの中止で出場が叶わなかった幻の代表校にも甲子園での舞台が整えられた。
来月10日から開催される甲子園高校野球交流試合。8日午後5時から日本高等学校野球連盟で対戦組み合わせ抽選会が行われた。第92回選抜高校野球大会への出場校に選ばれていた32校はオンラインでの参加。大会は前述の各都道府県の独自大会の日程を考慮し、32校を前後半の日程に分けた。また同じ地区どうしのチームが対戦しないように配慮されている。従来は各チーム一同に会して開催されていた抽選会だが、今回は裏に試合番号が記された五十音の札を指名する方式で行われた。各校のキャプテンはビデオ通信を通じて、運命の抽選に臨んだ。
かつてない形で決まった対戦組み合わせ。これが思いもよらぬ好カード実現を生む結果に。まずは大阪の履正社高校と石川の星稜高校という、去年夏の甲子園決勝戦と同じ顔合わせ。現在スワローズの奥川恭伸が日本中の注目を集めた熱戦の再現となった。星稜・内山壮真主将は「去年の借りをしっかり返すように全員で勝ちにこだわって戦っていきたい」とコメント。履正社・関本勇輔主将は「先輩方は勝つことができたが、自分たちはどうかわからないので、しっかり全力で戦いたいと思います」と答えた。
このほかも大阪桐蔭(大阪)対東海大相模 (神奈川)、智弁学園(奈良)対中京大中京(愛知)など注目の対戦が目白押し。各校ともこの一試合に全ての力を尽くすことになる。大会は17日まで行われ、全16試合ともNHKテレビ・ラジオで完全生中継される。
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大相撲の元十両・貴ノ富士が総合格闘技に参戦(7月8日)
大相撲の七月場所は今月19日に初日を迎える。新型コロナ対策で多人数での移動を避けるため、史上初めて東京・両国国技館で夏場所が行われることとなる。その大相撲で注目を集めた元力士の意外な転身のニュースが入ってきた。
昨年2月付き人への2度の暴力問題などで引退した元十両・貴ノ富士こと上山剛が、総合格闘技界に転向することを明らかにした。貴乃花部屋時代の四股名は貴公俊(たかよしとし)。双子の弟・貴源治とともに十両入りし、将来を嘱望されていたが、その新十両の場所で付け人への暴行事件が発覚。場所途中から出場停止処分を受け幕下に陥落した。そこから再起を誓い、千賀ノ浦部屋移籍後に初の幕下優勝を果たす。ちょうど1年前の昨年七月場所では3度目の十両で自己最多となる11勝の好成績をあげている。ところが、場所後に再び部屋での度重なる暴行の事実が判明。協会から自主引退を勧告され、土俵を去ることを余儀なくされてしまった。
それから約10カ月。新たな挑戦の場に選んだのは総合格闘技団体・RIZINだった。引退後は肉体改造に取り組み、現役時代から約50キロ軽い110キロ台まで減量したという。今月TV局のインタビューに答え、同団体では初となる日本人ヘビー級のチャンピオンを目指すという目標を語った。
過去にもRIZINには角界からの転向者が何名か存在する。しかし元大関の把瑠都はトータル3勝1敗の成績を残したものの、ファンからの評価は厳しく現在は引退状態。エジプト出身の大砂嵐は完敗したデビュー戦を酷評されたうえ、私生活では角界を引退する原因となった無免許運転を再び繰り返し、わずか5カ月で解雇されている。今回の貴ノ富士はまだ23歳の若さの転身。大きな故障も抱えておらず、成功する可能性は前述の二人より高いと思われるが、まずはファンの信頼を裏切ることのないようリング外での姿勢が問われるだろう。
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