「2番・ピッチャー大谷翔平」のリアル二刀流(4月6日)
「公式戦でこういう形で出来たというのは良かったところじゃないかと思う」試合後の会見でそう語ると、大谷は小さく何度もうなずいていた。エンゼルス・大谷翔平が今シーズン初のマウンドに登った。今回の登板はスタメンでDH制を解除しての出場。NPBでは何度か経験した“リアル二刀流”をMLBで初めて披露した。ちなみに「2番・ピッチャー」での先発出場というのは長いMLBの歴史上でも過去に2度しか例がなく、実に118年ぶりのことだという。...
全部読む
「公式戦でこういう形で出来たというのは良かったところじゃないかと思う」試合後の会見でそう語ると、大谷は小さく何度もうなずいていた。エンゼルス・大谷翔平が今シーズン初のマウンドに登った。今回の登板はスタメンでDH制を解除しての出場。NPBでは何度か経験した“リアル二刀流”をMLBで初めて披露した。ちなみに「2番・ピッチャー」での先発出場というのは長いMLBの歴史上でも過去に2度しか例がなく、実に118年ぶりのことだという。
初回のマウンドではランナーを出したものの後続を断ち無失点で抑えると、いきなりその裏この日最大の見せ場がやってくる。ランナーなしで迎えた初打席の初球、鋭く振り抜いた打球は右中間スタンドに深々と突き刺さった。今季2号ホームランで先制点を奪う最高の形で“SHO TIME”を演出して見せたのは流石スーパースターの証だろう。
一方のピッチングというとオープン戦では絶好調の打撃とは対照的に打ち込まれる場面も多かった。この日もボールが先行する場面が多かったものの、最速163キロの剛速球と変化球で三振を奪いホワイトソックス打線を4回までわずか1安打に抑えていく。味方打線の援護もあり3点リードで迎えた5回に思わぬ落とし穴が待っていた。この日2本目のヒットを許し、さらに牽制悪送球でランナーを3塁で進めてしまうと、2者連続四球で満塁のピンチ。その直後ワイルドピッチで1点を失ってしまう。続く4番モンガダからは三振を奪ったものの捕手が後逸し振り逃げ。1塁への送球が悪送球となり、一気に2者が生還。同点に追いつかれてしまった。結局この日の大谷は4回2/3を投げ被安打2、奪三振という内容。7失点3(自責点は1)で勝敗は付かず、18年5月以来となる1050日ぶりの白星はお預けとなった。
若干厳しめのジャッジもありボールが先行する苦しい投球になったのはアンラッキーだったが、悪送球など自身の不要なミスから綻びが出てしまったのは反省点だろう。次回こそ投打で本領を発揮し、勝ち星を掴んでもらいたいところだ。
閉じる
自らの限界を突破・池江璃花子東京五輪代表へ(4月5日)
「自分がすごく辛くてしんどくても、努力は必ず報われるんだなというふうに思いました」白血病から競技に復帰した競泳の池江璃花子が4日、東京オリンピック代表の切符を掴みとった。
3年ぶりの出場となった日本選手権。女子100mバタフライ決勝に全体3位のタイムで臨んだ池江は、スタートで出遅れたものの徐々に追い上げて前半を2位で通過。57秒77の好タイムで優勝を果たした。メドレーリレーの派遣標準記録を突破し、見事東京五輪代表に内定した。...
全部読む
「自分がすごく辛くてしんどくても、努力は必ず報われるんだなというふうに思いました」白血病から競技に復帰した競泳の池江璃花子が4日、東京オリンピック代表の切符を掴みとった。
3年ぶりの出場となった日本選手権。女子100mバタフライ決勝に全体3位のタイムで臨んだ池江は、スタートで出遅れたものの徐々に追い上げて前半を2位で通過。57秒77の好タイムで優勝を果たした。メドレーリレーの派遣標準記録を突破し、見事東京五輪代表に内定した。
レース直後は嗚咽が止まらなかった。プールサイドに上がり会場に一例をするとアクアティクスセンターに万雷の拍手が巻き起こった。レース後には「自分が勝てるのはずっと先のことかと思っていた」と心情を吐露。許年8月の復帰後から目標をパリ五輪代表に据えて戦ってきたが、これほどまでのスピード復帰を実現させるとはやはり自分自身でも予測はしていなかったのだろう。奇跡の復活に海外からも祝福の声が。親友のリオ五輪バタフライ金メダル・サラショーストロムやオリンピック公式ツイッターからも池江を称賛する書き込みが続いた。
この6日前には、化粧品ブランドが手がけた池江の動画「センターレーン」(監督・是枝裕和)が公開されたばかり。ブランドテーマの「♯CHANGEDESTINY~運命を変えよう」。そこには「運命は自らの選択で切り拓ける」というメッセージを込められている。どんな残酷な試練であってもそれを乗り越えようとする姿は尊い。20歳の天才スイマーは自らの力で未来への扉をこじ開けてみせた。
閉じる
メジャー開幕・日本人選手たちの今季初戦は?(4月4日)
4月1日(日本時間2日)、海の向こうMLBもオープニングゲーム。日本人メジャーリーガーたちの2021シーズンが幕を開けた。
今季は史上初めてパドレス・ダルビッシュ有とツインズ・前田健太による日本人投手の同日開幕投手が実現。移籍1年目で2年連続の開幕投手となったダルビッシュは立ち上がりに連打を喫し1点を失ったものの、味方打線が逆転し、4回に6-1と5点リードとなった。しかし、勝ち投手の権利がかかった5回に2本のホームランを浴び降板。...
全部読む
4月1日(日本時間2日)、海の向こうMLBもオープニングゲーム。日本人メジャーリーガーたちの2021シーズンが幕を開けた。
今季は史上初めてパドレス・ダルビッシュ有とツインズ・前田健太による日本人投手の同日開幕投手が実現。移籍1年目で2年連続の開幕投手となったダルビッシュは立ち上がりに連打を喫し1点を失ったものの、味方打線が逆転し、4回に6-1と5点リードとなった。しかし、勝ち投手の権利がかかった5回に2本のホームランを浴び降板。後続の投手も打ち込まれ逆転されてしまう。試合はパドレスが8-7で勝利したもののダルビッシュに勝敗は付かなかった。
また、メジャー6年目で初の開幕投手を務めた前田は味方のエラーなどもあり6安打2失点。5回途中で交代し、今季初勝利とはならなかった。
OP戦で高打率をマークしたエンゼルスの大谷翔平はホワイトソックスとの開幕戦に2番DHで出場。第1戦は快音が聞かれなかったが、第2戦で3打席連続三振の後の最終打席で2ランホームラン。今季初ヒット&打点をマークした。日本時間5日は投手での先発が予定されている。
マリナーズ・菊池雄星はジャイアンツ戦で今季初先発。自己最多タイの10奪三振と好投したものの、6回に同点となる2ランを打たれ初勝利は持ち越しに。また、今季レッドソックスに移籍した澤村拓一はオリオールズ戦の9回にメジャー初登板。3点ビハインドの場面での登板だったが、打者4人を相手に被安打1奪三振1で無失点に抑えている。レンジャーズの有原航平もロイヤルズ戦でメジャー初先発。5回を6安打3失点のピッチングで勝敗は付かなかった。
閉じる
選抜高校野球・東海大相模が令和初の王者に!(4月2日)
2年ぶりに開催された春のセンバツ・第93回選抜高校野球大会。決勝は10年ぶりの優勝を狙う神奈川・東海大相模と、春夏通じて初の決勝進出を果たした大分・明豊との一戦となった。
準決勝で15奪三振の好投手、石田を擁する東海大相模は準決勝までの4試合で3つの完封勝利。対する明豊は3試合が1点差での勝利と接戦をものにして勝ち上がってきた。対照的な2校の対戦は白熱した好ゲームとなったが、劇的なサヨナラ勝ちで東海大相模が3度目の頂点に立った。...
全部読む
2年ぶりに開催された春のセンバツ・第93回選抜高校野球大会。決勝は10年ぶりの優勝を狙う神奈川・東海大相模と、春夏通じて初の決勝進出を果たした大分・明豊との一戦となった。
準決勝で15奪三振の好投手、石田を擁する東海大相模は準決勝までの4試合で3つの完封勝利。対する明豊は3試合が1点差での勝利と接戦をものにして勝ち上がってきた。対照的な2校の対戦は白熱した好ゲームとなったが、劇的なサヨナラ勝ちで東海大相模が3度目の頂点に立った。敗れはしたものの明豊も5試合で失策ゼロという堅実な守備が光った。
今大会で特筆すべきは初めて導入された「球数制限」だ。準決勝以降、1人のピッチャーが直近の1週間に投げられる球数を500球以内とする措置で、準決勝での選手起用が大きく左右された。この影響でナンバー1投手の呼び声が高かった中京大中京の右腕・畔柳はリリーフでの起用となった。代わりに先発した投手が4回途中まで5失点を喫した後に登板して残りのイニングを無失点で抑えたが、球数制限の縛りが無ければ当然先発していたはずで、勝負の行方は分からなかったかもしれない。甲子園ではかつて一大会で700球を超えて連投したピッチャーもいたが、今後はこうした光景は過去のものとなっていくのだろう。
何より良かったのは新型コロナ対策下で行われた大会が無事に全日程を終えられたということ。バレーボールの春高では前年王者が試合直前に棄権を余儀なくされる悲劇があったが、期間中一校も感染者を出さず、球児たちが悔いなくプレーできたのは最大の収穫であった。
閉じる
ヤクルト、コロナ陽性者発生により主力が離脱(4月1日)
コロナ禍のなか開幕したプロ野球は2カード目に突入。31日には大阪で600人に迫るか新規感染者が確認され新型コロナの第4波が懸念されるなか、観客を1万人に限定しながら開催されている。政府は大阪市を緊急事態宣言に準じた対策を可能とする「まん延防止等重点措置」(まん防)の適用とする方向で、感染者急増が続く兵庫、宮城などでも検討に入ったとされる。まん防が適用となれば飲食店の時短営業は8時まで前倒しとなるが、現在球場内でのアルコール類や食事を提供している球団にとっても少なからぬ影響が出ると思われる。...
全部読む
コロナ禍のなか開幕したプロ野球は2カード目に突入。31日には大阪で600人に迫るか新規感染者が確認され新型コロナの第4波が懸念されるなか、観客を1万人に限定しながら開催されている。政府は大阪市を緊急事態宣言に準じた対策を可能とする「まん延防止等重点措置」(まん防)の適用とする方向で、感染者急増が続く兵庫、宮城などでも検討に入ったとされる。まん防が適用となれば飲食店の時短営業は8時まで前倒しとなるが、現在球場内でのアルコール類や食事を提供している球団にとっても少なからぬ影響が出ると思われる。これらの地域のホーム球団(阪神タイガース、オリックスバファローズ、楽天イーグルス)からは今のところまだ公式なアナウンスはない。
31日には東京ヤクルトスワローズでチーム内での感染の感染者が確認された。球団は西田明央捕手とスタッフ1人が新型コロナ陽性判定を受けたと発表。現在2人は隔離措置をとっており、今後は保健所の指示に従い対応するという。濃厚接触の可能性のある選手は4名で、山田哲人、青木宣親、内川聖一、西浦直亨、スアレスは登録抹消となった。うち青木と内川が濃厚接触者と特定され、2週間の自宅隔離となる。
チーム内でコロナ感染者が発生し、主力メンバーが出場できなくなったのは昨シーズンの千葉ロッテマリーンズ以来。この時は7選手とスタッフら4名の計11名が陽性と判定され離脱を余儀なくされ、終盤のペナント争いで失速した。今回スワローズは残されたメンバーが奮起してベイスターズに勝利した。感染が拡大することなく選手らが無事に戦列に復帰することを祈りたい。
閉じる
「スポーツの神様」内の検索