大関・貴景勝が四連敗…今場所の主役は誰に?(1月14日)
大相撲一月場所は四日目を終えて、先場所優勝の大関・貴景勝が初日から四連敗スタートという自己ワーストタイと並ぶ波乱の序盤戦となっている。早くも三日目には三役以上の力士に全勝がいなくなるという大荒れの様相を呈してきた。
綱獲りの期待がかかっていた貴景勝は初日に御嶽海との一番で、攻め込みながら一瞬の引きで相手を呼び込んでしまい逆転負け。その後も比嘉から落ちる相撲などもあり全く精彩を欠いてしまっている。...
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大相撲一月場所は四日目を終えて、先場所優勝の大関・貴景勝が初日から四連敗スタートという自己ワーストタイと並ぶ波乱の序盤戦となっている。早くも三日目には三役以上の力士に全勝がいなくなるという大荒れの様相を呈してきた。
綱獲りの期待がかかっていた貴景勝は初日に御嶽海との一番で、攻め込みながら一瞬の引きで相手を呼び込んでしまい逆転負け。その後も比嘉から落ちる相撲などもあり全く精彩を欠いてしまっている。突き押し相撲の力士は、一旦歯車が狂うと連敗する傾向があると言われるが、本人にも迷いがあるのか取り口がちぐはぐになっている印象がある。伊勢ヶ浜審判部長は記者からの綱獲りへの質問に関し、「そういうことを聞くこと自体がおかしい」と一蹴。両横綱不在のなか、優勝の本命だったのが勝ち越しさえも危うい星勘定になってしまった。
角番の大関・朝乃山も初日から土が付き、四日目で二勝二敗の五分とこちらも元気がない。もう一人の角番・正代は一敗だが、大関陣が期待を裏切ってしまっている印象が強い。また、大関復帰を目指している関脇の照ノ富士も既に二敗を喫し、二桁の勝ち星にやや黄色信号が灯っている。
その一方でその三大関を総舐めにして旋風を巻き起こしているのが平幕の大栄翔だ。自己最長の初日からの四連勝。初の関脇に上がった昨年の秋場所では負が込んでしまったが、昨場所は再び二桁勝利と地力を付けてきている。自分より大きな相手にも決して当たり負けしない鋭い踏み込みが光る。どこまで星を伸ばすか注目だ。
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新型コロナでラグビートップリーグ2試合中止(1月13日)
年末以降、再びスポーツ界への新型コロナの感染拡大が続いている。日本ラグビー協会は16日に開幕するラグビートップリーグを前に、新型コロナに感染した選手が多数確認されたため開幕カード2試合の中止を発表した。
中止が決定したのはトヨタ自動車vsサントリーとリコーvsキヤノン。12日までにトヨタ自動車で13人、サントリーで7人、キヤノンで24人の新型コロナウイルス感染者が確認されたという。このほか東芝で2人とこれまでに陽性が確認されたのは選手・スタッフ含めて計46人。...
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年末以降、再びスポーツ界への新型コロナの感染拡大が続いている。日本ラグビー協会は16日に開幕するラグビートップリーグを前に、新型コロナに感染した選手が多数確認されたため開幕カード2試合の中止を発表した。
中止が決定したのはトヨタ自動車vsサントリーとリコーvsキヤノン。12日までにトヨタ自動車で13人、サントリーで7人、キヤノンで24人の新型コロナウイルス感染者が確認されたという。このほか東芝で2人とこれまでに陽性が確認されたのは選手・スタッフ含めて計46人。濃厚接触者は95人にも上る見込みだ。
なお、中止となる2試合については引き分け扱いとし代替試合は設けない予定。また、他の開幕カード6試合は予定通り開催される。
ラグビーは屋外の競技ではあるが、スクラムなどでの密集により選手間の接触が大きいうえ、相撲や柔道などと比べても至近距離で大きな声を発し続けるプレーが多いため、より感染の可能性が高いと指摘されている。
他のスポーツリーグでもコロナの影響が出ている。プロバスケットボール・Bリーグは15・16日に予定されていたオールスター戦について開催地の水戸市が感染拡大市町村に指定されたため中止を決定。一方で、すでに11日までのリーグ戦を中止しているバレーボール・Vリーグは16日以降の試合から再開に踏み切る。
ハンドボールでは元日本代表の宮崎大輔が昨年末に新型コロナウイルスに感染。11日自らの病状について、一時危険な状態であったことを明かした。各競技団体とも警戒感を強めながら一段の感染対策に傾注することとなりそうだ。
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高校サッカー・無観客のスタジアムで宿敵対決(1月12日)
3962校の頂点がついに決定。第99回高校サッカー選手権決勝は、前回準優勝の青森山田高校と2度目の優勝を狙う山梨学院高校の一戦。11大会前の決勝戦と同じ組み合わせとなった。
決勝の舞台、埼玉スタジアム2002は緊急事態宣言を受けて急きょ準決勝から無観客に変更。ベンチ入りできなかった部員や生徒らがそれぞれの学校からリモートで声援を送る姿がビジョンに映し出された。ここまでエース・安斎颯馬を擁する青森山田は4試合で15得点の高い攻撃力が持ち味。...
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3962校の頂点がついに決定。第99回高校サッカー選手権決勝は、前回準優勝の青森山田高校と2度目の優勝を狙う山梨学院高校の一戦。11大会前の決勝戦と同じ組み合わせとなった。
決勝の舞台、埼玉スタジアム2002は緊急事態宣言を受けて急きょ準決勝から無観客に変更。ベンチ入りできなかった部員や生徒らがそれぞれの学校からリモートで声援を送る姿がビジョンに映し出された。ここまでエース・安斎颯馬を擁する青森山田は4試合で15得点の高い攻撃力が持ち味。一方の山梨学園は今大会№1キーパーの呼び声も高い熊倉匠の堅実な守備で勝ち上がってきた。実は中学時代同じユースクラブのチームメートだった安斎と熊倉。宿命のライバルの二人が決戦の舞台で相見えた。
試合は広澤灯喜のゴールで山梨学院が先制。しかし後半、青森山田が逆襲を開始。ここまで7得点をもたらした得意の超ロングスローから浦和レッズに内定している藤原優大が押し込み同点に追いつく。さらにその6分後、エースストライカー安斎の単独トップとなる今大会5ゴール目で青森山田が勝ち越しに成功した。
しかし、後半33分、野田武瑠のシュートで山梨学院が再び同点に追いつくと、その後の延長戦でも決着がつかず決勝戦では8年ぶりのPK戦に突入。青森2人目のキッカーとして登場した安斎のシュートを熊倉がファインセーブ。青森が4人目のキックを外すと全員成功させた山梨学園が4-2で勝利をおさめ、11年ぶり2度目の全国制覇。前回の対戦の再現となった。
試合後、号泣する安斎の肩を抱いた熊倉。互いに認め合う好敵手同士の清々しい闘いだった。
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コロナ禍の門出・新成人を迎えたアスリート達(1月11日)
一都三県で緊急事態宣言が発令されるなか、全国の成人式は中止になる自治体もあれば、リモートやドライブイン形式など万全の感染症対策を取ったうえでの開催など様々な対応が取られた。今年新成人を迎えるアスリート達もそれぞれの決意を胸に門出の日を迎えている。
振り袖姿の写真とともに新成人としての思いを寄せたのは競泳の池江璃花子だ。昨年都内のスタジオで撮影したという。「1人の新成人として、大人として自覚を持って強い人間そして強いアスリートになれるよう精進していきます」と力強いメッセージを公開した。...
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一都三県で緊急事態宣言が発令されるなか、全国の成人式は中止になる自治体もあれば、リモートやドライブイン形式など万全の感染症対策を取ったうえでの開催など様々な対応が取られた。今年新成人を迎えるアスリート達もそれぞれの決意を胸に門出の日を迎えている。
振り袖姿の写真とともに新成人としての思いを寄せたのは競泳の池江璃花子だ。昨年都内のスタジオで撮影したという。「1人の新成人として、大人として自覚を持って強い人間そして強いアスリートになれるよう精進していきます」と力強いメッセージを公開した。今年初戦に予定していた9日開幕の東京都新春水泳では100m自由形にエントリーしていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮して出場を辞退。池江のことし最初のレースは、22日開幕の北島康介杯になる見通しだ。
女子卓球界にも世界ランク3位の伊藤美誠を筆頭に2019年世界選手権女子ダブルス銀メダルの早田ひななど日の丸を背負う新成人が顔を連ねる。11日からは大阪で天皇杯・皇后杯全日本選手権が開幕。昨年女王の早田は自身初の2連覇を目指す。伊藤は2年ぶり3度目の王座奪還を狙う。伊藤と同年で「みう・みまペア」で活躍していた平野美宇は昨年腰を痛め、オールスタードリームマッチやITTFファイナルを欠場中。今回再起をかける復帰戦に挑む。
また今年新成人を迎えるアスリートには柔道の阿部詩も。阿部は兄の一二三が昨年12月に代表決定戦を制し、柔道界初の兄妹同時五輪出場が内定した。選手らはコロナ禍のなか7月開催の夢舞台に向けて調整を進めることとなる。
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大相撲初場所・コロナ禍でのスポーツイベント(1月10日)
10日に初日を迎えた大相撲1月場所。開催に当たり日本相撲協会は協会員878人を対象にPCR検査を実施したが、その結果九重部屋の幕内・千代翔馬ら力士5人の陽性を確認。これまでに10名以上のクラスター感染が確認されていた荒汐部屋、PCR検査で陽性反応が出た横綱・白鵬が所属する宮城野部屋など4つの部屋、65人の力士が初場所を休場することとなった。感染者が出た部屋の力士や関係者は農耕接触者として、PCR検査で陰性だったものも含めて出場させない措置が取られた。...
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10日に初日を迎えた大相撲1月場所。開催に当たり日本相撲協会は協会員878人を対象にPCR検査を実施したが、その結果九重部屋の幕内・千代翔馬ら力士5人の陽性を確認。これまでに10名以上のクラスター感染が確認されていた荒汐部屋、PCR検査で陽性反応が出た横綱・白鵬が所属する宮城野部屋など4つの部屋、65人の力士が初場所を休場することとなった。感染者が出た部屋の力士や関係者は農耕接触者として、PCR検査で陰性だったものも含めて出場させない措置が取られた。
また、もう一人の横綱・鶴竜も腰痛の影響で出場を見送ることとなり、3場所連続で初日から横綱が不在の状況となった。関取衆に大量の休場者が出ながら、協会は予定通り場所の開催に踏み切った形だ。一都三県に緊急事態宣言が発令され、東京の一日の感染者数は三日連続で2000人を突破したが、上限の5000人まで観客を入れて興行を行う。
高校スポーツでも大会にコロナ禍が暗い影を落としている。春の高校バレー・高等学校選手権大会では昨年の男子優勝校・京都の東山高校に発熱者が発生。準々決勝の試合開始直前に大会本部から東山高校は辞退という決定がなされ、前回王者は連覇まであと一歩のところで希望が絶たれるという残酷な結果となった。
一方で第100回全国高校ラグビー大会は9日決勝が行われ桐蔭学園が優勝。一人の感染者も出すことなく無事に大会を終えた。いま高校サッカー選手権も男女ともに大詰めを迎えているが、何とか無事に最後まで選手たちが悔いなく戦えることを祈りたい。
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