イチロー6年ぶりに古巣復帰・上原浩治は?…(3月7日)
日米通算4358安打、MLB現役最長野手のイチローがシアトルに帰ってくる。去年11月フリーエージェントとなり、去就が注目されていたが日本時間の6日、シアトル・マリナーズとメジャー契約で合意した。6年ぶりに背番号「51」の雄姿をセーフコ・フィールドで見ることが出来そうだ。
今年でメジャー移籍から18年目。プロ生活26年目となるイチローは現在44歳。昨年末、地元愛知県豊山町で「イチロー杯」少年野球大会の閉会式に出席した際に、野球少年から去就を問われる一幕があった。...
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日米通算4358安打、MLB現役最長野手のイチローがシアトルに帰ってくる。去年11月フリーエージェントとなり、去就が注目されていたが日本時間の6日、シアトル・マリナーズとメジャー契約で合意した。6年ぶりに背番号「51」の雄姿をセーフコ・フィールドで見ることが出来そうだ。
今年でメジャー移籍から18年目。プロ生活26年目となるイチローは現在44歳。昨年末、地元愛知県豊山町で「イチロー杯」少年野球大会の閉会式に出席した際に、野球少年から去就を問われる一幕があった。イチローは苦笑しながら「44歳のおじさんはどうなのかという感じになって(中略)ペットショップで売れ残った大きな犬みたいな状態になっています」現状を語っていた。2004年にはMLB記録のシーズン262安打を記録したイチローだが、先季は専ら代打での起用となり、渡米後最少の50安打にとどまった。ちなみにMLB通算最多安打のピート・ローズの現役ラストシーズンは45歳で、52安打だった。今回マリナーズとは1年契約。「50歳までMLBでプレー」の目標に向け、正念場のシーズンとなる。
MLBは29日に開幕を迎えるが、未だ去就の決まらないFA選手が大勢いる。42歳の上原浩治もその一人。1日には自らのブログで「日本からの誘いがあればそこに行くことを考えています」と心境を綴った。5日帰国したが、今後関係者との話し合いを進めるようだ。以前はメジャーで現役を終える考えを示していたが、日本球界復帰が現実味を帯びてきた。彼もまた再び古巣のユニフォームを着ることはあるのだろうか?ベテランの決断に注目が集まる。
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再起を図る黄金世代同期・松坂大輔と村田修一(3月6日)
プロ野球のオープン戦も10日を経過し、各球団とも新戦力選手が試合に出場し始めている。初々しいルーキーも新天地で心機一転を誓うベテランも真新しいユニフォーム姿をホームグラウンドでお披露目。ファンにとって最も期待に胸を膨らますのがこの時季ではないだろうか。
3日、ファイターズの本拠地・札幌ドームでは清宮幸太郎が初のフルイニング出場。対戦相手のマリーンズもビッグルーキー・安田尚憲を4番・サードで先発させ、早くもドラ1対決が実現したが、この日は共にバットから快音は聞かれなかった。...
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プロ野球のオープン戦も10日を経過し、各球団とも新戦力選手が試合に出場し始めている。初々しいルーキーも新天地で心機一転を誓うベテランも真新しいユニフォーム姿をホームグラウンドでお披露目。ファンにとって最も期待に胸を膨らますのがこの時季ではないだろうか。
3日、ファイターズの本拠地・札幌ドームでは清宮幸太郎が初のフルイニング出場。対戦相手のマリーンズもビッグルーキー・安田尚憲を4番・サードで先発させ、早くもドラ1対決が実現したが、この日は共にバットから快音は聞かれなかった。いまはとにかく経験を積む時期。臆することなく積極的にプレーして欲しい。
一方、オープン戦ながら異例の大観衆を集めたのが4日のドラゴンズ戦だ。この日のナゴヤドームの先発マウンドを託されたのは新加入の37歳・松坂大輔。沖縄キャンプでは手応えを感じていた様子だったが、この日も落ち着いたピッチィングを披露。イーグルスのアマダーに2ランを浴びたものの失点はこの一発のみ。自身でも「カウントを悪くしてもいい所へ投げられていたし、フォアボールでランナーを出さなくて良かった」と評価。詰めかけた31,282人の大観衆の前で復活を予感させる投球だった。
そんななか、松坂と同じ80年生まれのスラッガーも新天地へ。ジャイアンツから自由契約となっていた村田修一の移籍先は独立リーグのBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブス。5日、球団HP上で入団が発表された。2000本安打まであと135本。栃木でプレーを続け、NPBからのオファーを待つことになる。松坂と村田、37歳の新入団選手の奮起に期待したい。
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小平奈緒、意地の27連勝!・堀島行真も雪辱(3月5日)
平昌の激闘からわずか二週間。中国・長春で行われたスピードスケートの短距離世界一を決める世界スプリント選手権に参戦していた小平奈緒が500mで優勝。連勝記録を27に伸ばした。だが、表彰台で小平の顔に笑顔はなかった。
小平には日本勢史上初の大会2連覇がかかっていた。2日間のレースの合計点で争われるこの大会。初日は500mで1位、1000mは4位となったものの総合首位に立ち、迎えた2日目。500mで連勝して総合首位を守ったが、レース後には咳き込み苦しそうな表情を見せる。...
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平昌の激闘からわずか二週間。中国・長春で行われたスピードスケートの短距離世界一を決める世界スプリント選手権に参戦していた小平奈緒が500mで優勝。連勝記録を27に伸ばした。だが、表彰台で小平の顔に笑顔はなかった。
小平には日本勢史上初の大会2連覇がかかっていた。2日間のレースの合計点で争われるこの大会。初日は500mで1位、1000mは4位となったものの総合首位に立ち、迎えた2日目。500mで連勝して総合首位を守ったが、レース後には咳き込み苦しそうな表情を見せる。実は大会前日から風邪の症状が出ていたという小平。残り1レース・1000mを残し、棄権という苦渋の判断を選択した。
「連覇に挑むつもりで最大限体調を整える準備をしてきましたが、体が悲鳴を上げてしまったことが悔しいです」小平は結城コーチを通じてコメントを発表。選手団主将としての重責を果たした平昌から、帰国後は報告会などへの出席と分刻みの過密日程が続いた。体調不良で臨んだ500mで無敗を守ったのは見事としか言いようがない。今季最終戦となる今月17、18日のW杯まで何とか滑り抜いてもらいたい。
一方、秋田県で行われたスキーW杯男子モーグルでは堀島行真が第8戦・第9戦で見事2連勝を決めた。メダルを期待された平昌は転倒してしまう不運に見舞われ無念の11位。だが、今大会で平昌五輪金の宿敵キングズベリーを下しての価値ある優勝だ。これで今季W杯3勝目となった堀島は「4年後を見据えての一戦一戦。毎日を自分の成長につなげられれば」と語った。北京への戦いはすでに始まっている。
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羽生結弦、国民栄誉賞授与へ・スポーツの力(3月3日)
1977年に創設された国民栄誉賞は、これまでに25人と1団体(なでしこジャパン)が受賞している。政府は先日閉幕した平昌冬季オリンピックのフィギュアスケート男子で2連覇を達成した羽生結弦選手に国民栄誉賞を授与する方向で最終調整に入った。羽生選手は現在23歳。平成生まれの個人受賞者は先月受賞した囲碁の井山裕太七冠(28)に続き2人目である。
国民栄誉賞表彰規程ではその目的を、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えることを目的とする。...
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1977年に創設された国民栄誉賞は、これまでに25人と1団体(なでしこジャパン)が受賞している。政府は先日閉幕した平昌冬季オリンピックのフィギュアスケート男子で2連覇を達成した羽生結弦選手に国民栄誉賞を授与する方向で最終調整に入った。羽生選手は現在23歳。平成生まれの個人受賞者は先月受賞した囲碁の井山裕太七冠(28)に続き2人目である。
国民栄誉賞表彰規程ではその目的を、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えることを目的とする。」と規定している。菅官房長官は2日の記者会見で「今回の快挙は、日本国民に大きな感動と勇気、社会へ明るい夢と希望を与え、そして震災復興への力強いメッセージとなりました」と称賛。66年ぶりの五輪フィギュアスケート男子シングル競技での連覇。そして、冬季五輪の個人種目連覇は日本初の快挙である。さらに震災復興への貢献も特筆すべきものだ。3.11では地元仙台での練習中に東日本大震災に遭遇、自身も避難所生活を経験している。練習拠点も被災して使えなくなるなか、一時は競技生活を続けることに悩んだエピソードは広く知られている。復興支援のチャリティー演技会への出演など、その後の彼のスケート人生は被災地とともにあった。まさに社会に希望を与えた存在だといえよう。
今回正式決定となればスポーツ界からは12度目の受賞で、全体の半数弱を占めることになる。そもそもこの賞の創設は、プロ野球本塁打の世界記録を達成した王貞治選手(当時)を称えることが契機であった。改めてスポーツという存在が秘める影響力の大きさを感じさせる。
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最後の“神の左”・山中慎介、王座奪還ならず(3月2日)
「ふざけるな!」いつも温厚な山中慎介が思わず激高した。ボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチの前日計量での一幕だ。
昨年の8月15日。5年9か月にわたりベルトを守り続けた“神の左”山中慎介は、日本記録に並ぶ13度目の防衛戦でメキシコからの刺客ルイス・ネリにまさかの敗戦を喫した。だが試合後、ドーピング検査でネリから禁止薬物が検出され、WBCは再戦を指示。一時は引退も決意した山中だったが、「最後の試合」として、ネリとの198日ぶりの再戦に挑んだ。...
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「ふざけるな!」いつも温厚な山中慎介が思わず激高した。ボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチの前日計量での一幕だ。
昨年の8月15日。5年9か月にわたりベルトを守り続けた“神の左”山中慎介は、日本記録に並ぶ13度目の防衛戦でメキシコからの刺客ルイス・ネリにまさかの敗戦を喫した。だが試合後、ドーピング検査でネリから禁止薬物が検出され、WBCは再戦を指示。一時は引退も決意した山中だったが、「最後の試合」として、ネリとの198日ぶりの再戦に挑んだ。そうして迎えたタイトルマッチの前日計量に、ネリは1回目の軽量でバンタム級のリミットを2.3㎏もオーバー。その様子を見ていた山中から冒頭の言葉が飛び出したのだった。結局2時間後の再計量でも1kgしか減らせず、ネリはタイトルを剥奪された。山中は勝てば王座復帰だが、ネリが勝つか引き分けの場合、王座は空位となる。過去の国内世界戦でも王者が計量失敗により王座がはく奪された事は9度あったが、厳しい減量をして臨む挑戦者側の不利は否めない。
「両方万全のコンディションで試合したかった(山中)」複雑な思いでリングに上がった山中だったが、試合序盤から動きにキレを欠く。1R中盤にカウンターでダウンを奪われると、何とかクリンチで凌ぐのが精一杯。そして2Rで一気に勝負をつけにきたネリの猛攻の前に、3連続のダウンを喫しTKO負け。“神の左”は逆に強烈なネリの左ストレートの前に沈んだ。「前回と違って今回はこうしておけば良かったとかいう悔いはないです。これで終わりです」試合後さばさばした顔を見せた山中だが、ネリの不誠実な調整により試合はほろ苦い結果となってしまった。
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