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2024年05月19日(日)
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【Globali】
 

ブラジル下院ルセフ大統領弾劾決議を承認(2016/04/19)

4月17日ブラジル議会の下院はルセフ大統領の不正会計操作疑惑に基づく弾劾決議を367対137の3分の2以上の賛成で承認した。大統領弾劾審議は次に上院に移るが、上院で過半数の賛成を得た場合、大統領は180日間の職務停止となりその間テメル副大統領が職務を代行する。職務停止期間中に弾劾裁判が行われて上院の3分の2が賛成すればルセフ大統領は失職し、テメル副大統領が大統領に昇格することになる。

上院では既に過半数が弾劾を支持しており、ルセフ大統領が職務停止となる線が濃厚であると言われているが、ルセフ大統領は過去の大統領が同じような会計操作をしているのに自分だけ問題にされるのはおかしいと引き続き全面的に争う姿勢を示している。ルセフ大統領は過去の軍事独裁政権時代ゲリラ戦の闘士として拷問に会い逮捕もされている歴戦の強者であり、この程度のことでへこたれる人ではないようでもあり今後の展開が注目される。

というのも、弾劾で大統領職務を代行し行く行くは大統領に就任する可能性のあるテメル副大統領も国営石油会社ペトロブラスに関わる汚職に関与しており、同じような会計操作疑惑があるとの報道もある。ルセフ大統領が最終的に失職した場合、副大統領の昇格ではなく新しい大統領選挙を行う可能性もあると言われているが、その際の有力候補で今回の下院での弾劾決議をリードしたクーニャ下院議長もペトロブラス汚職疑惑があるという。即ち二人はルセフ大統領の弾劾を支持した国民から支持を受けていない。2003年以来政権与党である労働者党は、今回の大統領弾劾をそれ以前に政権を握っていたエリート支配階層による「クーデター」と見なしており、何らかの巻き返しを考えている可能性もある。

4月18日付『USニューズ&ワールドレポート』(AP通信引用)は、「ルセフ大統領は下院の弾劾決議後失職の瀬戸際、政治経済危機の中で最終決定権を持つ上院でも薄い大統領支持」という見出しで、下院での弾劾決議を報じた。ルセフ大統領弾劾には賛成するが、次の大統領はもっとひどいのではないかと心配だという市民の声を報じている。次の大統領候補の上記の二人を含めブラジルの上下両院の国会議員の6割が汚職の疑惑がある中、市民の間では選挙を求める声が広がっており、与党は憲法の規定に基づくものではないが選挙に打って出ることも検討中と報じている。...
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中国の3月輸出9ヶ月振りの増加(2016/04/14)

中国の税関が4月13日発表した3月の貿易統計で、輸出はドルベース前年同月比で11.5%の伸びを示した。これは昨年6月以来9ヶ月振りの増加であり、また昨年2月以来最大の増加率であった。輸出が大きな伸びを示した大きな要因の一つは、昨年3月は旧正月休暇があったため旧正月休暇が2月だった今年と営業日数に違いがあることであるが、今回の伸びは事前の予想を上回るものであったため、中国経済の失速を懸念していた市場関係の不安心理を拭うものとして好感され各国市場で株高が進んだ。一方輸入は前年同月比で7.6%の減少と引き続き縮小しているが、事前の予想よりは減少幅が少なかった。今回の輸出の記録的な伸びは季節要因があるので、これが中国経済の回復を示すものかどうか未だ判断は難しく、15日に発表される第1四半期のGDPの数字を確認する必要がある。

4月13日付英国『メールオンライン』(ロイター通信引用)は、「中国の輸出増加、減速懸念を抑え市場上昇」という見出しで、中国の輸出増加が世界第二位経済の安定を示すものとして市場を好感させたと報じた。今年下半期に通貨や商品相場が安定すれば中国の貿易統計の数字も安定して来るであろうというアナリストのコメントを伝えている。

4月13日付『USニューズ&ワールドレポート』(AP通信引用)は、「中国輸出の9ヶ月振りの増加は世界第二位経済の回復の印か」という見出しで中国貿易統計を報じた。...
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