対韓強硬発言、北朝鮮の真意は何処に(2020/06/15)
北朝鮮の金与正党第一副部長が13日に、連絡事務所の破壊や韓国に対する軍事行動を示唆する発言をしていることに対し、韓国では14日に国家安全保障会議が開催され、北朝鮮に対する警戒レベルを引き上げた。
北朝鮮の今回の強硬な態度に対し、その真意は何処にあるのか、あるいはこの状態が続くことへの影響については様々な見解がある。
韓国の『ハンギョレ新聞』は、南北関係は益々難しい局面となっており、もしも北朝鮮がこの状況を変えなければ、国際社会の北朝鮮に対する与論は悪化し、米国の大統領選挙後の米朝対話にもマイナスの影響が出るだろうと見ている。また香港の『サウス・チャイナ・ポスト』紙は韓国の前議員の朴智元の「韓国は直ちに平壌に大統領特使を派遣するべきだ」との意見を掲載している。...
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北朝鮮の今回の強硬な態度に対し、その真意は何処にあるのか、あるいはこの状態が続くことへの影響については様々な見解がある。
韓国の『ハンギョレ新聞』は、南北関係は益々難しい局面となっており、もしも北朝鮮がこの状況を変えなければ、国際社会の北朝鮮に対する与論は悪化し、米国の大統領選挙後の米朝対話にもマイナスの影響が出るだろうと見ている。また香港の『サウス・チャイナ・ポスト』紙は韓国の前議員の朴智元の「韓国は直ちに平壌に大統領特使を派遣するべきだ」との意見を掲載している。さらに同紙は、韓国の政界の意見として、「北朝鮮は南北の境界線付近で、軍事行動をとる“可能性は大変高い”」との見解と、ある大学教授の「北朝鮮は境界線付近の陸地あるいは海上で火蓋を切る可能性がある」との見解を紹介している。
VOAは「北朝鮮がこのような準備をしているのは、韓国に対し、経済あるいはその他の面での譲歩を引き出そうとしているからではないか」との専門家の意見を紹介している。さらにドイツでは、北朝鮮の本当の目的は米国に圧力をかけて、米国の対朝制裁を緩和させようとしているのではないかとの見解もある。
米国の『NBC』は、ホワイトハウスは北朝鮮の最近の行動に対するコメントなどはだしていないとし、さらにCIAの元担当者の「北朝鮮は秋に何らかの挑発行為を行い、大統領選挙期間中にトランプ大統領に懲罰を与えようとしているのではないか」との見方を紹介している。
専門家の意見も様々であるが、北朝鮮の次の一手はどのようなものになるだろうか。
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中国、ASEAN地域フォーラムでの南シナ海海洋活動中止との会見が米シンクタンク衛星写真で嘘と暴露される【シンガポール・台湾・香港メディア】(2017/08/13)
米朝間の緊張が増々高まる中、米中間での対北朝鮮政策について、お互いの姿勢を批評し合っている。一方、南シナ海では米中間の非難合戦が続いている。特に、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラムで、南シナ海の人工島建設等の追加の海洋活動は中断しているとの中国会見に対して、米シンクタンクの衛星写真報道でその嘘が暴かれる事態となっている。更に、米国は、領有権問題で弱腰のフィリピンではなく、ベトナム及びシンガポールに狙いを定め、同海域での中国活動に歯止めをかける対抗勢力に育て上げようとしている。
8月12日付シンガポール
『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙:「“中国は依然南シナ海の人工島での恒久施設建設中”との報道」
中国の王毅(ワン・イー)外交部長(外相に相当)は8月7日、マニラ(フィリピン)で開催されたASEAN地域フォーラムに出席した際、南シナ海における人工島建設等の作業は2年前に完了し、以降作業は実施していないと表明した。
しかし、米シンクタンクのアジア海洋透明性監視イニシャティブ(AMTI)が8月9日、直近撮影の衛星写真によると、中国は、2015年半ばに南沙(スプラトリー)諸島での埋め立て工事完了の後、今度は西沙(パラセル)諸島での埋め立て工事を進めていることが判明したと報じた。...
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8月12日付シンガポール
『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙:「“中国は依然南シナ海の人工島での恒久施設建設中”との報道」
中国の王毅(ワン・イー)外交部長(外相に相当)は8月7日、マニラ(フィリピン)で開催されたASEAN地域フォーラムに出席した際、南シナ海における人工島建設等の作業は2年前に完了し、以降作業は実施していないと表明した。
しかし、米シンクタンクのアジア海洋透明性監視イニシャティブ(AMTI)が8月9日、直近撮影の衛星写真によると、中国は、2015年半ばに南沙(スプラトリー)諸島での埋め立て工事完了の後、今度は西沙(パラセル)諸島での埋め立て工事を進めていることが判明したと報じた。
同報道によれば、中国は2015年以降、西沙諸島のツリー島(編注;1974年、ベトナム軍を追い出して以降中国が実効支配)を埋め立て、この程ヘリポートの建設や風力・太陽光発電設備の設置を完了させたという。
同日付台湾
『チャイナ・ポスト』紙:「中国の人工島建設は弱まるどころか依然進行中」
AMTIの近況報告によれば、南沙諸島内のベトナムによる一部岩礁の埋め立て工事が認められるが、中国による埋め立て工事は更に活発化しているという。すなわち、直近の衛星写真の分析で、中国による西沙諸島内のツリー島及び北島での人工島建設が依然続行しているとする。
一方、先週末にマニラで開かれたASEAN外相会議において、議長国のフィリピンは、共同コミュニケで中国の海洋活動について直接的表現で非難することは止めるよう動いた。そしてむしろ、人工島建設は2年前に中断しているとの王外交部長の表明を支持した。
一方、8月13日付香港
『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』オンラインニュース:「中国、南シナ海領有権問題で新たな試練」
中国は、先週末開催のASEAN外相会議の共同コミュニケにおいて、議長国フィリピンへのはたらき掛けで、南シナ海の領有権問題についての中国非難の表現を記載させないことに成功した。しかし、米国の画策によって、今後はベトナムとシンガポールが領有権問題で強い態度に出つつある。特にシンガポールは、来年のASEAN会議議長国であることから、非常にインパクトがある。
すなわち、先週の王外交部長とベトナムのファム・ビン・ミン外相の二国間協議が急きょキャンセルされた。また、直接的に領有権問題を有していないシンガポールは、昨年の常設仲裁裁判所の裁定のみならず、米国が進める航行の自由作戦を支持している。従って、来年のASEAN会議において、ベトナムを支援する側に回るものと考えられる。
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