メイ英首相が党首交代の動きをけん制、EU離脱協定案は代替案なしと主張(2018/11/19)
メイ英首相は18日、保守党党首としての自身に対する不信任投票を求める動きが広がっていることに対し、党首交代は欧州連合(EU)離脱を遅らせるだけとけん制した。首相はまた、先に示した離脱協定の素案について、一部の主要閣僚から出ている再交渉すべきとの意見に対し、これに代わる案はないと強調した。
『ロイター通信』などが伝えたところによると、メイ首相は、現時点での党首交代は離脱交渉を遅らせるだけであり、自分はEUとの交渉に集中するとの意向を示した。首相はスカイ・ニュースに、「この7日間は、我が国の将来に関し非常に重要な時期となる。私は重要な仕事から気を散らされることはない。」「現時点での党首交代により、交渉が容易になることはなく、離脱が遅れるか、失望させる内容となるリスクがある。」と語った。...
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『ロイター通信』などが伝えたところによると、メイ首相は、現時点での党首交代は離脱交渉を遅らせるだけであり、自分はEUとの交渉に集中するとの意向を示した。首相はスカイ・ニュースに、「この7日間は、我が国の将来に関し非常に重要な時期となる。私は重要な仕事から気を散らされることはない。」「現時点での党首交代により、交渉が容易になることはなく、離脱が遅れるか、失望させる内容となるリスクがある。」と語った。
離脱協定の素案が公表され、14日の臨時閣議で承認されて以降、ラーブEU離脱担当相らがこれに抗議して辞任し、与党・保守党内の反対派は党首交代を求め、素案は議会で承認されないだろうと主張している。
不信任投票が行われるためには、保守党議員48人が、同党の議員委員会である「1922委員会」のブレイディ委員長に投票を求める書簡を提出する必要がある。これ迄20人以上の議員が提出したことを認めたが、提出を公表していない議員もいるとみられる。ブレイディ委員長は18日、BBCラジオに対し、まだ48人には達していないと説明した。
メイ首相は、アイルランド国境問題などについて交渉は続いており、今週ベルギーのブリュッセルを再度訪問し、欧州委員会のユンケル委員長と会談する他、離脱に関し25日に実施されるEU首脳会議に先立ち、他のEU首脳とも会談する考えを示した。メイ首相は、今週の焦点は、EUとの将来の関係になるだろうとスカイ・ニュースに語っている。
英メディアは、5人の離脱派の主要閣僚らが、今週末首相がEU首脳と会う前に、離脱交渉案を変更するために再交渉するよう、圧力をかけていると報じた。メイ首相は、この動きに対し、現在の素案に代わる案はないことを強調しているという。
メイ首相は18日付の英大衆紙サンの日曜版サン・オン・サンデーに寄稿し、「テーブル上に代替案はない。我々がEUと合意できる異なった手法はない。」と主張し、「もし議員らが素案を拒否するなら、振り出しに戻るだけだ。さらなる分断を招き、不透明感が増大し、英国民が国民投票で示した意思に対し、結果が出せなくなる。」と続けた。
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中国;“くまのプーさん”は習近平国家主席を愚弄するものとしてディズニー最新映画を公開禁止措置【米・英国メディア】(2018/08/07)
昨年から報じているとおり、中国当局は、絶対的リーダーである習近平(シー・チンピン)国家主席の尊厳を蔑ろにしかねないとして、ディズニー映画のキャラクターの“くまのプーさん”のソーシャルメディア上での画像投稿を制限してきている。そして今度は、実写版のディズニー最新映画“プーと大人になった僕(原題;クリストファー・ロビン)”の公開を禁止する措置を講じた。
8月7日付米
『Foxニュース』:「ディズニー映画“くまのプーさん”、中国で公開禁止」
米エンターテインメント誌『ハリウッド・リポーター』によると、中国当局が、ディズニー映画最新版“プーと大人になった僕(原題;クリストファー・ロビン)”の公開を禁止したという。
理由は明かされていないが、中国当局は昨年、ディズニー漫画映画のキャラクターの“くまのプーさん”をインターネット上に画像投稿することを制限している。...
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8月7日付米
『Foxニュース』:「ディズニー映画“くまのプーさん”、中国で公開禁止」
米エンターテインメント誌『ハリウッド・リポーター』によると、中国当局が、ディズニー映画最新版“プーと大人になった僕(原題;クリストファー・ロビン)”の公開を禁止したという。
理由は明かされていないが、中国当局は昨年、ディズニー漫画映画のキャラクターの“くまのプーさん”をインターネット上に画像投稿することを制限している。
英『BBCニュース』によると、習近平国家主席と似た“くまのプーさん”を引き合いに出し、権威ある国家主席の尊厳を蔑ろにしたり、また、反政府運動の象徴として使ったりされているとして、中国当局が厳しく検閲しているものと解説した。
同キャラクターは、2013年に習国家主席がバラク・オバマ大統領(当時)と歩く画像が、ティガー(同漫画映画に登場するトラ)と並び歩く画像と一緒に投稿されて以降、盛んに登場し始めていた。
ただ、『ハリウッド・リポーター』は別の専門家の話として、中国が年間の海外映画本数を34本に制限していることから、同映画がこれに引っかかった可能性があるという。
ディズニー映画では、SFファンタジー映画“五次元世界の冒険(原題;リンクル・イン・タイム)”も中国で公開されなかった。
同日付英『スカイ・ニュース』:「中国、習国家主席近似で問題だとしてディズニー最新映画“くまのプーさん“の公開禁止」
英児童小説家A.A.ミルン原作の“くまのプーさん”の最新実写版映画の上映が、中国で禁止された。
ディズニー映画配給担当のキャスリーン・タフ主任は、中国での公開が差し止められたことを認めた。ただ、同主任は、中国以外の世界各国で、夏上映の“唯一のファミリー映画”として注目を浴びていることを喜んでいると付言した。
中国では、2013年のオバマ大統領(当時)と歩く場面に続き、2014年に安倍晋三首相と握手する場面も、プーさんがイーヨー(同映画に登場するロバ)と握手する映像と一緒に盛んにインターネット上に投稿されていた。
そこで昨年、中国当局は、習国家主席を揶揄するような映像の投稿を制限し、インターネット上の検閲を厳しくし始めている。
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