韓国・江原道の「韓中文化タウン」建設プロジェクト、60万人以上の反対署名で中止に(2021/04/30)
韓国・江原道で建設される予定だった韓中文化タウンの建設が突如と中止なった。地元当局はチャイナタウンではなく文化的テーマパークであると繰り返しアピールしてきたが、65万人以上の韓国人がこのプロジェクトに反対するオンライン請願書に署名したためだ。韓国は昨年、キムチや韓服は中国が起源だと主張し始めた中国と衝突しており、国民の中国に対する反感が高まっていた。
香港英字紙
『サウスチャイナ・モーニングポスト』によると、韓国で10億ドル(約1100億円)の韓中文化タウンの建設を進めていたコーロン・グローバル社が26日、韓国大統領府ウェブサイトのオンライン中止請願ページに寄せられた請願書に端を発した国民の激しい反発に直面し、韓中文化都市プロジェクトを中止すると発表した。同社は、莫大な損失が発生するにもかかわらず、「韓中文化タウンがこれ以上前進できないことを認めた」と江原道に通知した。...
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香港英字紙
『サウスチャイナ・モーニングポスト』によると、韓国で10億ドル(約1100億円)の韓中文化タウンの建設を進めていたコーロン・グローバル社が26日、韓国大統領府ウェブサイトのオンライン中止請願ページに寄せられた請願書に端を発した国民の激しい反発に直面し、韓中文化都市プロジェクトを中止すると発表した。同社は、莫大な損失が発生するにもかかわらず、「韓中文化タウンがこれ以上前進できないことを認めた」と江原道に通知した。
コーロン・グローバル社によると、このプロジェクトは、請願者や一部の報道で主張されていたようなチャイナタウンではなく、観光客が中国と韓国の伝統的・現代的な文化を楽しむことができる文化的テーマパークの建設を目的としていた。しかし、同社は「真実がどうであれ、65万人の署名者の声に耳を傾ける以外に方法はなかった。韓国の人々もまた、外国人観光客に劣らず重要なお客様だからだ」と伝えている。
韓中文化タウンは、2022年までに、ソウル西部にある韓国で最も有名なチャイナタウンの10倍の広さの敷地に建設される予定だった。韓国式の建物、中国の伝統的な庭園、K-POP博物館、韓流ビデオの展示など、さまざまな施設やアトラクションが用意され、「両国の相互の文化交流を可能にする」としていた。
韓国ニュースサイト『コリア・ビズワイア』によると、韓中文化タウンは、江原道洪川郡の1,200万平方メートルの土地に建設される予定だった。2018年12月に江原道と主要関係者の間で事業協定が締結されていた。様々なパフォーマンスや体験型のプラットフォームを設置することで、中国人観光客を誘致するのが当初の計画だったが、多くの市民団体がこのプロジェクトを「中国の文化的および歴史的侵害への一歩」だと主張し、強い反対を招いた。
アメリカの中国系メディア『エポックタイムズ』によると、プロジェクトの中止を求める請願書は3月29日に韓国大統領府のウェブサイトに登録された。請願書は、「なぜ韓国に小さな中国を作りたいのか 」と問いかけ、「国民は、なぜ自分の土地で中国の文化体験を提供したいのか理解できません。私たちは断固として反対します。」と訴えた。さらには、「私たちは、世界最大の歴史的遺跡であり、多くの発掘が行われている江原道に、中国人観光客向けのホテルを建設することに反対します。」と述べ、「人々は自分たちの文化を失うことに憤慨している。キムチや韓服のような固有の文化を盗もうとしている中国に立ち向かうべきです。」と主張していた。そして1カ月もたたない4月21日時点で、62万7,000人の署名が寄せられ、大統領府が受理した請願書の中でも最も多くの署名数を集めていた。
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フィリピン大統領、南シナ海覇権に言及(2021/04/21)
フィリピンのドゥテルテ大統領はテレビ演説で、中国が領有権を主張している南シナ海問題について、「中国が石油掘削を開始したら、我々との合意の一部なのかと中国に問うだろう。それが合意の一部でなければ、こちらも同海域で石油を掘削する」等と述べ、中国が石油や鉱物資源の採掘をした場合は、フィリピン海軍の軍艦を派遣すると警告している。
4月20日付香港
『サウスチャイナ・モーニングポスト』は「血の争いとなるだろう:フィリピンのドゥテルテ氏が南シナ海へ軍を派遣し領有権を主張すると警告」との見出しで以下のように報道している。
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領はテレビ演説で、南シナ海の石油や鉱物資源をめぐり、「軍艦派遣の用意がある。だが、覇権の主張は暴力に繋がらない。我々が領有権を主張すれば、血みどろの争いとなるだろう。...
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4月20日付香港
『サウスチャイナ・モーニングポスト』は「血の争いとなるだろう:フィリピンのドゥテルテ氏が南シナ海へ軍を派遣し領有権を主張すると警告」との見出しで以下のように報道している。
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領はテレビ演説で、南シナ海の石油や鉱物資源をめぐり、「軍艦派遣の用意がある。だが、覇権の主張は暴力に繋がらない。我々が領有権を主張すれば、血みどろの争いとなるだろう。」と述べた。3月南シナ海に数百隻の中国船が確認されて以来、領有権問題に関した初の言及となった。
ドゥテルテ氏は「現時点では漁業への関心はそれほどない。争うほどの漁獲量があるとは思えない。」と述べ、沿岸警備船5隻を派遣し追跡するとした。一方、「我々の石油を採掘し始めたら、中国へ告ぐ、これは合意のもとなにかと。これが合意のうちでなければ、私はそこで石油を採掘する。中国が石油を取るなら、我々は行動にでる」とし、中国が海底資源を採掘すれば、「領有権を主張するため灰色の軍艦を派遣する」と述べている。
ドゥテルテ氏は2016年就任以来、中国との同盟関係を求め、関係悪化を避けてきた。大統領はフィリピンが中国を阻止することはできず、中国の動きに対抗することは戦争のリスクとなるとの姿勢を示してきた。しかし、2国間の緊張関係はここ2週間で高まり、フィリピンは中国からのコロナワクチン供給に感謝を示し、友好的なスタンスを保ちながらも、軍艦を派遣し、繰り返し中国の派遣主張に抗議してきた。
同日付ロシア『スプートニク』は「中国が石油採掘しない限りは争わないとドゥテルテ氏」との見出しで以下のように報道している。
オランダ・ハーグの仲裁裁判所は2016年、中国の海洋進出を巡り主張に法的根拠がないと判断した。しかしその後も中国は数百の中国船をフィリピンの排他的経済水域に集結させてきた。
フィリピンの大統領は、中国の軍事的脅威についてテレビ演説で19日、「戦争以外に方法はない。」とし、自国の軍艦を配備すると警告した。「紛争は勝敗のつかない血みどろの戦いになる」とも言及。公に中国船の集結に言及したのは初めてのこととなる。
フィリピンの外務省は、たびたび中国の軍事配備に抗議の意を示してきた。最後は2020年に国連総会で中国の領有権主張を否定したが、それ以降、この問題には沈黙を続け、国連が強制しても中国は西フィリピン海から撤退しないのではないかとの懸念を示してきた。フィリピンは、攻撃を受けた場合には、アジアにおける古くからの米国の同盟国として、米比相互防衛条約を発令することも視野に入れている。
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