8月1日付米
『CBSニュース』(
『AP通信』記事引用):「北朝鮮のフィッシング攻撃を非難」
「●韓国の最高検察庁は8月1日、北朝鮮が韓国政府当局者にフィッシング攻撃(注1後記)を仕掛け、政府の機密情報を盗み出そうとしていると発表。
●同庁によると、北朝鮮政策に関わる韓国高官、ジャーナリスト、大学教授等にフィッシング・メールを送り、少なくとも56のアカウントのパスワードを盗み出し、機密情報にアクセスしようとしたと説明。
●ただ同庁は、今のところ機密情報が盗み出された事実はないと付言。
●一方、韓国警察は先週、ネット・ショッピングサイトへの同様のフィッシング攻撃によって、1,000万人以上のユーザーの個人情報が盗み出された疑いがあると発表。
●韓国政府は昨年、北朝鮮のサイバー攻撃部隊が強化されていて、2013年の3,000人から6,000人余りに増員され、韓国政府や軍部への情報戦を仕掛けていると公表。」
同日付ロシア
『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「韓国検察、北朝鮮からのサイバー攻撃が継続と発表」
「●韓国最高検によると、北朝鮮のフィッシング攻撃によって、韓国政府高官、専門家ら90人のメールが盗み出されたと発表。
●また、韓国警察の発表では、北朝鮮のサイバー攻撃は、160にも上る企業、政府機関、非政府組織にも向けられ、約14万台のコンピューターに侵入。」
同日付韓国
『ザ・コーリア・タイムズ』紙:「北朝鮮のサイバー攻撃で56のパスワードが盗まれる」
「●最高検発表では、北朝鮮と思しきグループが今年1~6月の間だけで27もの偽サイトを作り、政府高官らのメールを読み取ろうと画策。
●56のパスワードが盗み出されたが、安全保障に関わる機密情報が漏れたかどうかはまだ不詳。
●同庁によると、2014年に韓国水力・原子力発電公社に対して行われたサイバー攻撃に近似しており、今回も北朝鮮の仕業だと断定。」
同日付中国
『新浪(シナ)英字ニュース』(
『AFP通信』記事引用):「北朝鮮、韓国のメール・システムに侵入」
「●韓国の
『聯合ニュース』は8月1日、今年1~6月の間に、北朝鮮と思われるグループからサイバー攻撃を受け、韓国外交部、国防部、統一部の高官56名のパスワードが盗まれたと最高検が発表したと報道。
●また、同様のサイバー攻撃で、ネット・ショッピングサイトの1,000万人以上の顧客情報が盗み出され、同サイト経営者は7月11日、個人情報を非公開とする見返りに30億ウォン(260万ドル、約2億7千万円)を要求されたとの情報。」
一方、7月30日付米
『ABCニュース』(
『AP通信』記事引用):「米空軍長官、米韓軍事演習実施と発表」
「●米空軍のエリック・ファニング長官は7月30日、北朝鮮が“悪質な”挑発だと非難する中、8月に予定どおり米韓軍事演習を実施すると発表。
●北朝鮮の米外交担当の高官は7月28日、米韓が南北朝鮮の非武装地帯南部で何度も共同演習を行っているが、これは明らかに北朝鮮への挑発で、北朝鮮はいつでも応戦できる用意はあると発言。
●同長官はマレーシア訪問時に語ったもので、朝鮮半島の安定に寄与するために何十年も続けている共同演習で、今回もその一環のものと付言。
●昨年の乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(注2後記)は、米兵3万人、韓国兵5万人が集う大規模な共同演習。
●同長官は、今年は規模が少々小さくなるものの、米政府によるアジア太平洋重点政策の下、同地域に常駐する将校・兵士は10万人以上と、4年前の7万人から大幅増と付言。」
(注1)フィッシング攻撃:インターネットのユーザーから経済的価値がある情報(例:ユーザー名、パスワード、クレジットカード情報)を奪うために行われる詐欺行為。典型的には、とにかく信頼されている主体になりすましたEメールによって偽のWebサーバーに誘導することによって行われる。
(注2)乙支フリーダム・ガーディアン:朝鮮半島有事に備えるために行われる米韓両国軍の年次合同軍事演習。
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