中国通信機器大手ファーウェイ、オランダでスパイ行為の疑い(2019/05/17)
オランダのフォルクスクラント紙の報道によれば、中国通信機器大手華為技術(ファーウェイ)がオランダの大手通信会社経由で顧客情報を盗み取っていた可能性があるという。
仏
『ルモンド』紙によると、「米国トランプ政権が中国通信大手ファーウェイの米国市場への参入を正式に禁止した一方で、オランダではファーウェイが大量のデータ盗難に関与していた可能性があるとの新たな疑いが出ている」。
また「オランダ情報機関のAIVDはコメントを拒否しているものの、さまざまな情報筋によると、ボーダフォン、KPN、T-Mobile / Tele2の大手通信事業者3社のうち1社がファーウェイのスパイ活動を可能にした「バックドア」の犠牲者であったかどうかの調査が開始されている。...
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仏
『ルモンド』紙によると、「米国トランプ政権が中国通信大手ファーウェイの米国市場への参入を正式に禁止した一方で、オランダではファーウェイが大量のデータ盗難に関与していた可能性があるとの新たな疑いが出ている」。
また「オランダ情報機関のAIVDはコメントを拒否しているものの、さまざまな情報筋によると、ボーダフォン、KPN、T-Mobile / Tele2の大手通信事業者3社のうち1社がファーウェイのスパイ活動を可能にした「バックドア」の犠牲者であったかどうかの調査が開始されている。」
フォルクスクラント紙のインタビューを受けたファーウェイのスポークスマンは、「私たちが事業を行う場所では常に法律を尊重し、顧客の個人データを保護している」と述べ、いかなる関与をも否定した。
更に『ル モンド』紙によれば、オランダのほとんどの通信事業者はすでにファーウェイの技術(アンテナ、ソフトウェアなど)に依存しており、政府は近い将来、中国での5Gネットワークの開発への参加を決定する予定であった。
しかし4月にはオランダで別のスパイ事件が明らかになったばかりである。世界最大の半導体製造装置メーカーであるASML社は、その上級職についていた複数の中国人従業員によって大規模な機密情報を盗まれていたという。
調査によれば、元従業員らは中国の科学技術省とのつながりがあったとされ、同社のアメリカ拠点を通し数年にわたり内部ネットワークに侵入していた。製造秘密を含む一連のデータが盗み取られASMLの競合である中国のXTAL社にいきわたっていた。XTAL社は盗んだ情報を利用し、サムソンなどのASMLの顧客をとっていった。
仏『Les Echos』によると、オランダ外相は「基幹技術と先端材料に関する限り、我々は中国に依存することを望まない」と主張し、オランダ政府の中国に対する政策を提示した。
オランダ外務省は水曜日に、100ページに及ぶオランダの対中国戦略に関する文書を発表し、知的財産権とその技術移転の侵害に対して北京に警告を発している。先月、オランダ軍情報保安局MIVDも、年次報告書で、「軍と民間によって使用される可能性がある技術知識の盗難」において、防衛上の中国の脅威を報告した。MIVDはまた「サイバースパイにおける中国とロシアの憂慮すべき活動」をも非難している。
オランダ議会は、これらの発覚から結論を出し、今のところ、国内の5G携帯電話ネットワークを装備するためのファーウェイとの協力を全面的に凍結している。
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パリ、ノートルダム大聖堂炎上(2019/04/16)
フランス・パリ中心部にあるノートルダム大聖堂で15日午後7時前、大規模な火災が発生。
大聖堂周辺の通りには大勢の人が集まり、フランスの誇る歴史的建造物が炎に包まれる様子を見守った。涙を流す人、讃美歌を歌う人、祈ったりする人もいた。
『ル モンド』によると、大聖堂は15日夕方に燃え始め、約8時間後に消火が完了した。火災は、改装工事中の建物上部の足場から発生したという。消火作業には数百人の消防士が動員された。パリ消防当局の関係者によると、尖塔と屋根が崩落したものの、建物全体の構造は無事だという。
フランスの国民的文学作品、ヴィクトル・ユーゴーの「ノートルダム・ド・パリ」で有名なノートルダム大聖堂は、12世紀半ばから14世紀にかけて建立され、フランスのキリスト教会の中心的な地位にあり、現在は年間1300万人近くが訪れる世界的な観光名所でもある。...
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『ル モンド』によると、大聖堂は15日夕方に燃え始め、約8時間後に消火が完了した。火災は、改装工事中の建物上部の足場から発生したという。消火作業には数百人の消防士が動員された。パリ消防当局の関係者によると、尖塔と屋根が崩落したものの、建物全体の構造は無事だという。
フランスの国民的文学作品、ヴィクトル・ユーゴーの「ノートルダム・ド・パリ」で有名なノートルダム大聖堂は、12世紀半ばから14世紀にかけて建立され、フランスのキリスト教会の中心的な地位にあり、現在は年間1300万人近くが訪れる世界的な観光名所でもある。
『ル フィガロ』によると、マクロン大統領は国民へ向けた重要なテレビ演説を予定していたが、大聖堂火災のために急遽キャンセルした。そして、「すべてのカトリック教徒とすべてのフランス国民を思う。 フランスの全国民と同じように、自分たちの一部が燃えているこの光景を悲しく思う。」とツイッターで述べた。
現場を視察した同大統領はその後、「ノートルダム寺院は再建する」と発表。「最高の才能の持ち主たちを招いて再建する。それがフランス国民の望みだからだ」と述べた。
『ウエスト フランス』によると、フランス司教会議(CEF)のエリック・ド・ムーランボフォール(Eric de Moulins-Beaufort)新会長は、建物の修復には「何年もの作業が必要」になるだろうとコメントした。
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