日中の外交・防衛担当高官が、2015年3月以来の安全保障関連協議を北京で実施することとなり、日中間の歩み寄りが期待されている。しかし、日韓の後ろ盾となる米国が政権交代期の最中で、アジア外交に目配りできない状況下、中国側はアジア地域への睨みの度合いを増している。
11月26日付米
『ロイター通信米国版』:「中国空軍、太平洋での飛行訓練を再実施」
「●中国空軍は11月26日、西太平洋において、バシー海峡(台湾とフィリピンの間)及び宮古海峡(沖縄本島と宮古島の間)上空を飛行させる訓練を11月25日に実施したと発表。
●9月に二度実施した飛行訓練に続くもので、領有権問題を抱える台湾と日本に圧力を加えるものとみられるが、同空軍は、如何なる国をも標的としたものではなく、また、国際法に則った通常の訓練だとコメント。...
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11月26日付米
『ロイター通信米国版』:「中国空軍、太平洋での飛行訓練を再実施」
「●中国空軍は11月26日、西太平洋において、バシー海峡(台湾とフィリピンの間)及び宮古海峡(沖縄本島と宮古島の間)上空を飛行させる訓練を11月25日に実施したと発表。
●9月に二度実施した飛行訓練に続くもので、領有権問題を抱える台湾と日本に圧力を加えるものとみられるが、同空軍は、如何なる国をも標的としたものではなく、また、国際法に則った通常の訓練だとコメント。」
同日付ロシア
『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「日本の自衛隊、中国軍戦闘機が沖縄近くに飛来したことで緊急発進」
「●日本の航空自衛隊は11月26日、中国軍の西安H-6爆撃機4機が東シナ海から沖縄近くに飛来したことからスクランブル(対領空侵犯措置)を実施。
●ただ、日本政府は、中国機は日本の領空侵犯はしていなかったと発表。
●なお、中国は2013年11月、東シナ海上空に防空識別圏(ADIZ)を設定し、同空域の航空機の飛行に制限。」
一方、11月25日付米
『ボイス・オブ・アメリカ』(
『ロイター通信』配信):「中国、台湾と軍事協力しているシンガポールの軍隊輸送車搬送のコンテナーを香港で取り調べ」
「●中国外交部の耿(ゲン)報道官は11月25日、台湾に軍事協力している国々への警告の一環で、台湾に派遣して軍事演習を行ったシンガポールの軍隊輸送車等搬送のコンテナー12本を、香港税関が取り調べ中だと発表。
●シンガポール国防省は11月24日、香港で足止めされている同国軍の輸送車等を“迅速に”通関するよう要求中とコメント。
●耿報道官は、中国政府はかねてより、如何なる国に対しても、自国の主権下の台湾に軍事協力をすることに断固反対すると主張していると付言。
●なおシンガポールは、昨年来南シナ海問題で中国を批判する米国に与しており、中国との関係がギクシャク。」
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