11月20日付米
『ブルームバーグ』オンラインニュース:「中国の習主席、トランプ氏の保護主義に対抗して自由貿易協定推進を宣言」
「●ペルーで開催されたAPEC首脳会議の11月19日講演で習近平(シー・チンピン)主席は、ドナルド・トランプ候補が保護貿易主義を主張している点を問題視し、中国主導の自由貿易協定の設立に邁進すると宣言。
●トランプ候補及び議会多数派の共和党が、TPP(中国はメンバー外)の批准には応じないと見るや、中国が以前から画策してきた“東アジア地域包括的経済連携(RCEP、注後記)”をベースとした新たな経済連携協定を模索。...
全部読む
11月20日付米
『ブルームバーグ』オンラインニュース:「中国の習主席、トランプ氏の保護主義に対抗して自由貿易協定推進を宣言」
「●ペルーで開催されたAPEC首脳会議の11月19日講演で習近平(シー・チンピン)主席は、ドナルド・トランプ候補が保護貿易主義を主張している点を問題視し、中国主導の自由貿易協定の設立に邁進すると宣言。
●トランプ候補及び議会多数派の共和党が、TPP(中国はメンバー外)の批准には応じないと見るや、中国が以前から画策してきた“東アジア地域包括的経済連携(RCEP、注後記)”をベースとした新たな経済連携協定を模索。」
同日付米
『NYSEポスト』オンラインニュース:「中国、トランプ氏がTPPを葬り去った途端に主役に躍り出る用意」
「●中国は、自身を除いたTPPに懸念を抱いていたが、TPPに反対する共和党のトランプ候補が大統領選に勝利したことで、TPPの成立が危ぶまれると読み、代わって中国主導のアジア太平洋地域自由貿易協定(FTAAP)設立に打って出ると表明。
●一方、世界のメディア報道では、安倍晋三首相は、米国参画は一旦後回しとして米国抜きの11ヵ国でのTPPをまず立ち上げるとの案を検討中とするが、豪州のスティーブン・チオボ貿易・投資相は、中国主導のAPECメンバーによるFTAAPの設立を望むと発言。」
同日付英
『Yahooニュース英国版』(
『ロイター通信』配信):「中国、各国首脳が自由貿易推進に頓挫するようなら、自らが主導する経済連携協定を推進すると宣言」
「●TPPに反対を表明していたトランプ候補が勝利したことで、世界各国の首脳は中国がAPECでどういう対応を見せるか注目。
●そこで中国の習主席が、中国主導のFTAAP設立を目指すと宣言。
●一方、TPPメンバー国はAPEC会議とは別に会合を持ち、オバマ大統領の進言の下、TPP批准を目指すことを確認したと日米高官がコメント。」
11月19日付ロシア
『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「中国首
脳、APECメンバーによる自由貿易協定設立を呼びかけ」
「●習主席は、中国は今後5年間で、6,000億ドル(約66兆円)の投資を受け入れ、また、7,500億ドル(約82兆5,000億円)を海外投資する用意があり、更に貿易高も8兆ドル(約880兆円)に上ると予想されるので、中国主導の自由貿易協定設立はAPECメンバー国にとって有益となろうと発言。」
11月20日付中国
『環球時報』:「習主席、関係各国に自由貿易協定設立への支援申し出」
「●APEC首脳会議において習主席は、TPPが頓挫した場合、中国主導のAPECメンバー国によるFTAAP設立に向けて積極的に動くと講演。
●APEC首脳会議議長国のペルーのペドロ・パブロ・クチンスキ大統領は、TPPは米国を除く形とし、中国かロシアを新たなメンバーに加えて再編成することが望ましいと発言。」
(注)RCEP:東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10ヵ国に、日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドの6ヶ国を含めた計16ヶ国でFTAを進める構想。世界の国内総生産(GDP)の約30%、世界人口の半分を占める規模。
閉じる