12月29日金曜日、ソノラ州で家族のお祝い式典で少なくとも6人が殺害され、約20人が負傷した。2週間前にはグアナファト州でのクリスマスの祝典で26人が死亡した。2023年の最初の10か月間で少なくとも3.5万件の殺人罪が立件されている。これらの殺人事件で11.3万人が死亡したが、この種の暴力事件は、今なお増加傾向にあるという。従って、メキシコでの暴力事件数の増加は警告レベルにあるという。2018年以来、毎日100件近い事件が起きていて、10年前と比べて2倍近く増えている。
この強烈な暴力事件数増加は、A.M.ロペス・オブラドル大統領の現政権に対抗する現体制反対派の批判の的として利用されている。
とりわけ、右派野党を代表する大統領候補、X.ガルベス氏は、安全保障政策を大統領選挙での重要な論点として掲げ、暴力犯罪組織をこれまで以上に厳しく取り締まることを主張している。
一方、メキシコシティの元市長で左翼政党モレナ党から大統領選挙に立候補しているクロ―ディア・シャインバウム氏は、ロペス・オブラドル政権との連続性のため、穏健政策を継続するが、暴力事件の根本原因を正していくことを約束している。
しかしながら、メキシコにおいては法を順守させることは困難だと見られている。なぜなら、メキシコにおける大部分の不正行為や犯罪を犯罪人たちは、刑罰を執行されないに放置されているという。
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12月10日付
『FOX16』(AP通信):「地元ではワールドシリーズへの期待の中、大谷の契約成立」
大谷翔平がロサンゼルス・ドジャーズとの記録的な10年7億ドルの契約を結んだ。日本の野球ファンは、ワールドシリーズ出場を願い、もう一つの契約を待ちわびる。
10日東京の野球ファンは、ロサンゼルス・エンジェルスからロサンゼルス・ドジャーズへの移籍を伝える号外新聞に並んだ。サッカー界のライオネル・メッシやキリアン・ムバペに匹敵する恐らくスポーツ史上最大の契約だろう。...
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12月10日付
『FOX16』(AP通信):「地元ではワールドシリーズへの期待の中、大谷の契約成立」
大谷翔平がロサンゼルス・ドジャーズとの記録的な10年7億ドルの契約を結んだ。日本の野球ファンは、ワールドシリーズ出場を願い、もう一つの契約を待ちわびる。
10日東京の野球ファンは、ロサンゼルス・エンジェルスからロサンゼルス・ドジャーズへの移籍を伝える号外新聞に並んだ。サッカー界のライオネル・メッシやキリアン・ムバペに匹敵する恐らくスポーツ史上最大の契約だろう。
大谷は今シーズンは、手術からの回復のため登板はなく、打者としてのみの出場となる見込みである。ファンは来年はホームランキングとしての二刀流の復活に期待している。
大谷は、日本で最も有名なアスリートであり、北米、ラテンアメリカで人気の野球の頂点に達した国民的ヒーローなのである。ファンによると、大谷の年俸は、ソフトバンクを例に、プロ野球チームの全選手を足した年俸以上だという。
大谷の出身地である東北岩手も地元紙の号外を発行。出身高校にファンが集まり、大谷の手形のモニュメントで写真を撮った。
既にテレビなどのメディアを通じ、大谷の動向は注目されてきたが、今回の動きは、日本市場において、公告やスポンサーからの価値を更に押し上げるものとなるに違いない。大谷は世界的にもチケット売上、テレビ放映収入、スポンサー契約で、最も市場価値のあるアスリートの1人となっている。
同日付英『BBC』:「”ショータイム”はいかに最大の輸出選手となったのか」:
日本の野球スター大谷翔平が、LAドジャーズとの7億ドル契約で歴史を作った。
肘の手術で巨額の10年オファーがなくなることはなく、メジャーで最大だった2019年マイク・トラウトの12年4億2650万ドルの契約を上回った。
「ショータイム」があだ名の29歳のスーパースターは「最高のプレーヤー」と称されてきた。「ユニコーン」に例えられ、投球と打球をこなす点でベイブルースと比較されてきた。
2021年以降、アメリカン・リーグ最優秀選手賞を史上初、全会一致で2回受賞。世界的には、以前に渡米したイチロー、野茂英雄、松井秀喜、ダルビッシュ、田中将大など、他の日本選手を既に超えている。
野球スキルに加え、彼のスキャンダルやタブロイドゴシップとは無縁でクリーンなイメージにより、ブランド公告やマーケティング業界では引っ張りだことなっている。
だが野球の天才は、スポーツ以外の活動では、気が散らないよう活動を厳しく制限しており、非常に気難しい。野球や日本に関する著書の多い、ロバート・ホワイティングは、「大谷選手は、酒も飲まず、タバコも吸わず、金にも執着しない。これが彼のユニークな魅力だ。欲と権利が渦巻く業界の中、彼は歴史的な野球選手になることだけを考えた、修行僧のようなピューリストなのだ」という。
だが、金が大谷について回る。2021年の600万ドルから今年の3500万ドル、2023年シーズンでは、約6500万ドル稼いだとされ、MLBの記録を打ち破っている。エコノミストは、大谷選手の経済効果は、2023年シーズンで渡米した日本のファンが落とした12億ドルを含み、504億ドルと試算している。日本の野球チームが優勝した時と同じ効果があるという。
トップ選手という日本の隠れた輸出原石が渡米してから30年となる。1995年トルネードの愛称がついた野茂英雄は、日本の選手として初めてMLBに所属した。当時、米国のスタジアムでは不文律として日本語の公告が禁止されていた。
選手らが、日米間の関係を変えていった。野茂がドジャースに入団したとき、2国間の関係は戦後最悪の状態だった。カメラ、自動車、テレビなど日本の製品が北米や世界各地に溢れ、大きな貿易不均衡を生み出していた90年代半ば、現在の米中のような貿易摩擦がおきていた。ホワイティング氏は「野茂は、日本が輸出した中で、唯一米国人が不満に思わない存在だった」という。2023年時点で、MLBのトップ選手のうち28.5%は米国外からの選手である。
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