WASP-76bは、巨大なガスで成り立っている惑星という点で、木星に近いが、木星の方は温度が低いのに対して、WASP-76bは極めて温度が高く、昼間は2400℃に達するという。

なお、WASP-76bと木星は、ほぼ同じ質量であるが、WASP-76bの方が2倍大きく、より過酷な気象を持つという。...

WASP-76bは、巨大なガスで成り立っている惑星という点で、木星に近いが、木星の方は温度が低いのに対して、WASP-76bは極めて温度が高く、昼間は2400℃に達するという。

なお、WASP-76bと木星は、ほぼ同じ質量であるが、WASP-76bの方が2倍大きく、より過酷な気象を持つという。

一方、WASP-76bは、恒星の周りを43日間で一周するのに対して、木星は太陽の周りを12年間かけて一周する。

WASP-76bの研究を指揮するジュネーブ大学、天文学部のエーレンライッヒ教授によると、WASP-76bは、恒星にかなり接近しており、恒星に面する日中では、2400℃の高温に達するという。この2400℃という温度は、低温の恒星温度に匹敵するという。

それに対して、恒星に当たっていない夜の部分は昼の部分より、1000℃低く、1400℃となる。さらに、WASP-76bは、地球と月の関係と同様に、恒星に常に同じ面を向けているので、昼から夜への境界面では1000℃の温度差が形成されているので特異な現象が起きているという。

エーレンライッヒ教授の研究グループは、昼から夜への温度低下が鉄の凝縮で蒸気を発生させ、雲が形成され、液体の鉄の雨が降ることになると推測している。

太陽系外惑星、WASP-76bの観測は、チリのアタカマ砂漠にある新しい天体望遠鏡（VLT）を使った星の分光解析（ESPRESSO）で初めて可能になったという。 ESPRESSOを使っての今後の太陽系外惑星研究の進歩を見守りたい。

IDCのライアン・リース氏は、「中国がすぐに5G対応機種の主要市場になることには殆ど疑いはないが、米国、韓国、英国、カナダなどの他の重要市場も全て、2020年の台数増に寄与すると思われる。...

IDCのライアン・リース氏は、「中国がすぐに5G対応機種の主要市場になることには殆ど疑いはないが、米国、韓国、英国、カナダなどの他の重要市場も全て、2020年の台数増に寄与すると思われる。現実的な話としては、ハードウエアやサービスなどの価格が問題だが、5G対応機種の価格は、市場拡大のために急速に低下するだろう。」と指摘した。

価格低下の理由は、3年連続でスマホ出荷台数が減少しており、5G対応機種の平均販売価格を引き上げる余地が少ないこと、世界的に広く普及している規格4G LTEが、既に高速のデータスピードを提供しており、ユーザーが満足していることなどだ。携帯各社は来年、次々と対応機種の販売を開始するなかで、価格の引き下げを期待されているという。

IDCはまた、アジア太平洋地域のオーストラリアや日本、一部の欧州諸国など予想より遅く5Gを導入する市場では、2019年の台数が伸びなかったため注視していくとしたほか、世界の5G普及の加速化は、対応機種の相当の価格の引き下げばかりでなく、5G通信網の導入、オペレータによる支援体制などの諸要素にも大きく依存するだろうと説明した。

IDCの予測によれば、基本ソフト（OS）が「アンドロイド」のスマートフォンのシェアは2019年、5G のサービス開始や中国メーカーのアンドロイド製品の割合の上昇などにより86.6％と、18年の85.1％から上昇する。出荷台数は、19年の予測が約12億台で、23年まで年平均1.7％の割合で増加していき、約13億台に達する見込みである。

OSが「iOS」のスマートフォンについては、2019年は5G対応機種がないことなどにより、各国市場で逆風に直面し、出荷台数は前年比11.4％減の1億8500万台に落ち込むとされている。しかし、米アップルが20年9月頃には5G対応機種を発売するとみられており、IDCはそれ以降の出荷台数はやや増加すると予測した。