中国は制裁できるか?(2019/07/15)
中国地方紙
『北京青年報』は14日、「制裁を受けそうになっているアメリカの兵器製造者は中国とも商売しているか?」という読者の素朴な質問に答える形で、トランプ政権以来の最大級と言われる今回の対台湾武器売却について報道した。それは直ちに、各メディアにも取り上げられるようになった。ここで、その内容の一部を吟味してみようと思う。
「2日前、中国外務省の耿爽報道官は「国家の利益を守るため、中国は今回の武器売却に関わっているアメリカ企業に制裁を加える」と応じた。また、3日前に、中国通産省の高峰報道官は、それらの企業はすでに「信頼できない実体リスト」(注:実質上、中国版の「スーパー301条」といわれるもの)への適用手続きに入っており、近く発表する予定だと答えた。しかし、アメリカは中国大陸に武器を売らないのに、どうやってアメリカを制裁するのか?そこで、「政知見」(WeChat ID:bqzhengzhiju)によると、実は、これらの兵器製造会社は、同時に多くの民需品も生産しており、中国とも取引きしているのだという。...
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「2日前、中国外務省の耿爽報道官は「国家の利益を守るため、中国は今回の武器売却に関わっているアメリカ企業に制裁を加える」と応じた。また、3日前に、中国通産省の高峰報道官は、それらの企業はすでに「信頼できない実体リスト」(注:実質上、中国版の「スーパー301条」といわれるもの)への適用手続きに入っており、近く発表する予定だと答えた。しかし、アメリカは中国大陸に武器を売らないのに、どうやってアメリカを制裁するのか?そこで、「政知見」(WeChat ID:bqzhengzhiju)によると、実は、これらの兵器製造会社は、同時に多くの民需品も生産しており、中国とも取引きしているのだという。」
これまでの報道を基に、今回の対台湾武器売却の中身とその製造メーカーについて、「政知見」は、次のように整理しているが、果たして中国政府は本当に制裁を加えるつもりなのか、また加えることができるのだろうか、それが今後の大きな注目点である。
1.M 1 A 2主戦戦車は、ミシガン州に本社を置くジェネラル・ダイナミクス・ランド・システム社が設計し、アラバマ州のアナンストン陸軍基地、オハイオ州のアリアンスシステム製造センターが製造するものである。
2.M 88 A 2装甲回収車の製造者は、ペンシルベニア州にあるBAE社である。
3.M 1070 A 1重装備輸送車の製造者は、オシュコシュ(Oshkosh)グループである。
4.スティンガー対空ミサイルの製造者は、レイセオン社である。
また、「民需市場で軍用研究開発経費をカバーする必要があるので、武器装備のメーカーが同時に民生用製品を生産・販売するのは珍しいことではない。CCTVニュースによると、上記のジェネラル・ダイナミクス・ランド・システム社の傘下に、世界最大の豪華プライベートジェット機のメーカーであるガルフストリーム・エアロスペース社が入っている。2年に一度開かれている中国、珠海航空ショーでは、同社のプライベート飛行機がよく展示されており、中国の観客が魅せられている。中国がガルフストリーム・エアロスペース社にとって3番目に大きい市場となっている。また、同社は昨年、アジア太平洋地域で23億ドルの売上高を計上したというデータもある。軍事コメンテーターの宋忠平氏によると、ジェネラル・ダイナミクスの民生用製品の分野が広く、例えば、蓄電池、発電所などの電子技術があるが、中国で代理店を通じてこれらの製品が売られている。」
「ほかにも、M 1070 A 1重装備輸送車メーカーであるオシュコシュグループは、救援車や消防車も生産している。これらの車両は、中国の60以上の空港を走っている。」また、「同じように、中国の空港で使用している管制レーダーシステムの中にもミサイル製造者であるレイセオン社製のものがある」という。
「ニューヨークタイムズによると、レイセオン社は、近くユナイテッド・テクノロジーズの航空宇宙事業との統合を求めているという。後者は中国と多くの協力関係がある。たとえば、中国に飛行機のエンジンを販売し、中国11都市に2500台のエスカレーターとエレベーターを供給している。ただ、両社の事業統合は先月発表されたもので、両社の株主による承認を待つ必要があるとも伝えられている。」
原文(一部):
两天前,外交部发言人耿爽回应称:为了维护国家利益,中方将对参与此次售台武器的美国企业实施制裁。
三天前,商务部新闻发言人高峰回应称:“不可靠实体清单”制度正在履行相关程序,将于近期发布。
美国不向中国大陆出售武器,我们拿什么制裁人家?政知见(微信ID:bqzhengzhiju)了解到,这些军火公司同样生产大量民用产品,和中国也有着生意往来。
根据已有报道,政知见梳理了此番对台军售的武器以及制造商:
M1A2主战坦克由美国通用动力陆地系统公司设计,该公司总部位于密歇根州。美军位于阿拉巴马州安尼斯顿陆军基地、俄亥俄州的联合系统制造中心负责生产;
M88A2装甲回收车的生产商为位于宾夕法尼亚州的BAE公司;
M1070A1重型装备运输车生产商为美国豪士科集团公司;
“毒刺”导弹的生产商为雷神公司。
因为需要民用市场分摊研发成本,武器装备的制造商同时生产销售民用产品不是什么新鲜事。央视新闻披露,上述美国通用动力陆地系统公司旗下拥有全世界最大的豪华私人飞机供应商——湾流宇航。每两年一届的珠海航展上,湾流宇航都很热衷于向中国观众展示私人飞机。目前中国是湾流宇航第三大市场。数据显示,该公司去年在亚太地区共有23亿美元营收。军事评论员宋忠平告诉政知见,通用动力的民用产品所涉及的领域广泛,例如蓄电池、发电厂等电子技术,而这些产品在我国已有代理公司在运营。
此外,M1070A1重型装备运输车生产商美国豪士科集团公司,同时也生产救援和消防车辆。据了解,这些车辆在中国60多个机场使用。“中国的机场同样在采购使用的,还有‘毒刺’导弹制造商雷神公司所生产的机场调度雷达系统。”
《纽约时报》披露,雷神公司近期正寻求与联合技术公司的航空航天业务合并。而后者与中国有着很多合作:向中国销售飞机发动机、在中国11个城市供应2500部自动扶梯和电梯。报道称,两个公司的业务合并是上个月宣布的,目前仍需等待两家公司股东的批准。
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トランプ大統領、批判していたキャンプ・デービッドについに滞在<米・英・カナダ・豪州メディア>(2017/06/18)
トランプ大統領は6月17日、父の日に当たる週末を、歴代大統領の別荘であるキャンプ・デービッドで初めて過ごすため、夫人・息子他家族とともにメリーランド州山間部の同地を訪れた。同大統領は、オバマ前大統領含めて、歴代の政治家大統領を何かと批判し、キャンプ・デービッドについても、田舎だとか、退屈な場所だとかと酷評していた。しかし、ロシア・ゲート問題等の大スキャンダルに見舞われたことがさすがに堪えた模様で、同様の大スキャンダルに遭ったニクソン元大統領が好んで同地を利用していたことに倣ってか、大統領側近の思惑に反して、同地に初めて滞在することを決めた。
6月17日付米
『デンバー・ポスト』紙:「トランプ大統領、父の日の週末を過ごすため、キャンプ・デービッドを初訪問」
ドナルド・トランプ大統領は6月17日昼近く、家族と共に父の日の週末を過ごすため、メリーランド州キャトクティン山岳公園内の、大統領専用別荘であるキャンプ・デービッドに向かった。
歴代大統領と同様、移動には米海兵隊専用ヘリコプター“マリーンワン”を使って、メラニア夫人、息子のバロン君(11歳)と共に移動した。...
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6月17日付米
『デンバー・ポスト』紙:「トランプ大統領、父の日の週末を過ごすため、キャンプ・デービッドを初訪問」
ドナルド・トランプ大統領は6月17日昼近く、家族と共に父の日の週末を過ごすため、メリーランド州キャトクティン山岳公園内の、大統領専用別荘であるキャンプ・デービッドに向かった。
歴代大統領と同様、移動には米海兵隊専用ヘリコプター“マリーンワン”を使って、メラニア夫人、息子のバロン君(11歳)と共に移動した。ホワイトハウスから出発の際、一部メディアから、司法妨害で捜査対象となっている件などの質問が投げかけられたが、それには全く答えず、ただ手を振って搭乗した。
キャンプ・デービッドは、歴代大統領が保養だけでなく、外国の要人との会談に使用しており、特にその中でも、ロナルド・レーガン(第40代大統領)は150回も利用していた。また、バラク・オバマ前大統領は2012年、主要8ヵ国首脳会議(G-8サミット)を同地で開催している。
一方、トランプ大統領はこれまで、自身の別荘であるフロリダ州パームビーチの“マー・ア・ラゴ”や、ニュージャージー州のゴルフ・リゾートを主として使用していたが、大統領の滞在経費という税金を、自身の資産を管理する事業会社に落とす等の点で、問題視されてきていた。
同日付英
『デイリィ・メール・オンライン』(
『AFP通信』配信):「トランプ・ファミリーが初めてキャンプ・デービッドに滞在」
これまでトランプ大統領は、自身が保有するフロリダ州の別荘をよく利用していたが、ホワイトハウスから遠距離の同地まで大統領専用機“エアーフォースワン”を使用することで経費増となる問題だけでなく、パームビーチ周辺で厳重な警戒に当る必要より、地元住民から、度々不便を強いられるとの不満の声が上がっていた。
なお、キャンプ・デービッドは、1978年のエジプトとイスラエル間の和平交渉に使われたことで世界に周知されている。
同日付カナダ
『CTVニュース』(
『AP通信』配信):「トランプ大統領、ついに王宮ではなく田舎のキャンプ・デービッドに今週末滞在」
大統領就任後5ヵ月にして初めて、トランプ大統領はメリーランド州にあるキャンプ・デービッドを訪れ、家族と共に今週末の父の日をそこで滞在することにした。
ホワイトハウスから約70マイル(約112キロメーター)にあるキャンプ・デービッドは、これまで70年以上歴代大統領が利用してきたが、単なる保養所ではなく、歴代大統領の要人との重要な会談に使われてきた。
・フランクリン・ルーズベルト(第32代大統領):1943年、ノルマンディー上陸作戦についてウィンストン・チャーチル英国首相と協議。
・ジミー・カーター(第39代):1978年、エジプトとイスラエル首脳間の和平交渉を仲介。
しかし、これまでトランプ大統領は、キャンプ・デービッドは“田舎”で“30分も居れば飽きる”として、安倍晋三首相や習近平(シー・チンピン)主席との会談には、同大統領の別荘である、フロリダ州の王宮的リゾート“マー・ア・ラゴ”をよく使用していた。
6月18日付豪州
『ABCニュース』:「ドナルド・トランプ大統領、歴代大統領に倣い、“大変な田舎”のキャンプ・デービッドに初滞在」
キャンプ・デービッドは、歴代大統領の要人との会談に利用されただけでなく、ジョージ・HW・ブッシュ第41代大統領の場合は、息女のドロシー(ブッシュ第43代大統領の妹)が結婚式を挙げている。
その他、直近の大統領では、ビル・クリントン(第42代)が2度、ジョージ・W・ブッシュ(第43代)が11度、バラク・オバマ(第44代)は4度滞在している。
しかし、トランプ大統領は、自身のフロリダの別荘を好んで使っていることが周知の事実であるため、キャンプ・デービッドの地元住民は、同大統領が初めて滞在したからと言って、歓迎する等、特別な感情はない模様である。
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