中国では、ウイグル族が、厳しい出産制限を強いられている(2020/07/01)
『フランス24』TVチャンネルは、AP通信社の調査結果を引用して、中国当局がウイグル族や他の少数民族に対して、出生率を下げさせる大胆な政策を取っていると伝えている。
この政策は、AP通信社の調査によると、中国におけるイスラム教徒の人口を減少させることに狙いがあるという。
ウイグル族女性の妊娠検査や避妊や強制的な中絶などをとおして、中国当局によるウイグル族の出生率の管理が、新疆ウイグル自治区で行われていることがAP通信社の調査で明らかになった。
なお、新疆ウイグル自治区には、2500万人の人口の半数近くが、ウイグル族で占められており、主にイスラム教信者で構成されている。...
全部読む
この政策は、AP通信社の調査によると、中国におけるイスラム教徒の人口を減少させることに狙いがあるという。
ウイグル族女性の妊娠検査や避妊や強制的な中絶などをとおして、中国当局によるウイグル族の出生率の管理が、新疆ウイグル自治区で行われていることがAP通信社の調査で明らかになった。
なお、新疆ウイグル自治区には、2500万人の人口の半数近くが、ウイグル族で占められており、主にイスラム教信者で構成されている。
中国政府の作成した統計資料や公式文献や投獄されたウイグル族の証言を基にすると、過去4年間に中国政府により推し進められてきた政策は、まさに人口構成の人為的な修正操作で、ウイグル族の虐殺に相当すると専門家は指摘している。
集められたデータによると、中国政府はウイグル族の女性に、妊娠検査を受けさせ、避妊具を付けさせるか、不妊手術や中絶を強要している事実が浮かび上がってきた。
AP通信社の6月29日月曜日付けの記事では、近年、中国国内での子宮内避妊具の使用や不妊治療が減少しているにも拘らず、新疆ウイグル自治区では逆に増加しているとの結果が発表された。
ともかく、中国当局のウイグル族に対して推し進めている人口統制は非人道的で、さらに人種差別的で、香港の民主化運動への弾圧とともに、隣国の日本としても無視できない問題となりつつある。
閉じる
中国で、遺伝子組み換えを行った子供が誕生か?(2018/11/27)
仏の
『ルモンド』紙によると11月26日の
『AP通信社』の情報を引用して、中国の研究チームが「CRISPR-Cas9」遺伝子組み換え技術を適用した遺伝子を持つ双子の胎児が順調に成長し、妊娠最終段階にあると報じている。 これが事実とすると、遺伝子組み換え操作による初めての人間の誕生となり、中国国内でも大きな物議を醸しだしている。
双子の子供の名前は、各々、ルルとナナで11月中には生まれるという。子供たちの遺伝子ゲノムは、VIH耐性(エイズ耐性)を付与するため、1つの遺伝子に対して不活化を施して遺伝子を組み換えた後、体外でいわゆる試験管のなかで受精し、胎児にまで成長させた。
『AP通信社』によると、今回の研究に携わった深圳市の南部科学技術大学(SUSTech)のヘ・ジアンクイ研究員も、今回の双子の誕生が完全に確証した訳ではないという。...
全部読む
双子の子供の名前は、各々、ルルとナナで11月中には生まれるという。子供たちの遺伝子ゲノムは、VIH耐性(エイズ耐性)を付与するため、1つの遺伝子に対して不活化を施して遺伝子を組み換えた後、体外でいわゆる試験管のなかで受精し、胎児にまで成長させた。
『AP通信社』によると、今回の研究に携わった深圳市の南部科学技術大学(SUSTech)のヘ・ジアンクイ研究員も、今回の双子の誕生が完全に確証した訳ではないという。SUSTechは、今回の発表に大学自体で驚いており、第三者委員会を設けて今回の「出来事」の信ぴょう性を立証する必要があるとしている。
中国では2015年以来、これまで人遺伝子ゲノムに世界で初めて遺伝子組み換え操作を行なっているが、専門家たちの調査で、実際に遺伝子組み換えの子供ができたのが真実だとしても重大な公衆衛生上、慎重に扱う必要がある。
11月26日夜、中国の国家保健委員会は、今回の発表を重要とみなし深圳市を管轄する広東省保健局に対して詳細な調査を実施するように指示を出した。
中国では、2014年に南京医科大学で、今回と同様の「CRISPR-Cas9」技術をサルの遺伝子ゲノムに適用し、ニャンニャン、ミャンミャンという双子のサルの誕生を成功させた。
さらに、2015年には、人の三倍体染色体遺伝子に同様な遺伝子組み換え技術を適用したが、正常な胎児の成長に至らず、失敗している。遺伝子組み換えの的が外れているためと考えられている。 そのため、専門家の間では、人遺伝子ゲノムに遺伝子組み換え技術を適用するにはまだ技術自体、未熟であると指摘されてきた。
専門家による初めての遺伝子組み換え人間の検証結果が待たれるところである。
閉じる
その他の最新記事