9月11日付
『BBCニュース』は、老舗百貨店が原発事故以来初めて福島産桃を販売していると報じた。
英国は2年前、福島県産の食品の輸入制限を撤廃したが、文化イベントでの試験販売に留まっていた。
しかし、福島原発の所有者である東京電力(TEPCO、1883年前身設立)が、福島産農水産物の国際的な評価を取り戻すべく努力を重ねてきた結果、この程英国の老舗百貨店ハロッズでの福島産ブランド桃の販売に漕ぎ着けたものである。...
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9月11日付
『BBCニュース』は、老舗百貨店が原発事故以来初めて福島産桃を販売していると報じた。
英国は2年前、福島県産の食品の輸入制限を撤廃したが、文化イベントでの試験販売に留まっていた。
しかし、福島原発の所有者である東京電力(TEPCO、1883年前身設立)が、福島産農水産物の国際的な評価を取り戻すべく努力を重ねてきた結果、この程英国の老舗百貨店ハロッズでの福島産ブランド桃の販売に漕ぎ着けたものである。
1箱3個入りの同商品は、80ポンド(104ドル、約1万5千円*1個5千円)で9月7日から販売開始されている。
ハロッズは、10月から同県産シャインマスカットの販売も予定している。
なお、TEPCOは、英国以外にも米国・タイ宛に販売攻勢を仕掛けている。
一方、日本と様々な点で衝突している中国やロシアは別で、両国とも、昨年8月からTEPCOが福島原発に溜まった処理水の海洋放出を始めたところ、日本産品の輸入を停止している。
福島県産の農水産物はすべて、輸出前に放射性物質検査が義務付けられていて、安全基準をクリアしているのにも拘らず、である。
(注)ハロッズ:英国最大の老舗高級百貨店。1834年ハロッド家によって創業。2010年カタール投資庁(2005年設立の政府系投資ファンド)が買収し、現オーナー。
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