国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた、宇宙飛行士の油井亀美也氏(45歳)他2名が、ロシアのソユーズ宇宙船でカザフスタン中央部の草原地帯に着陸し、地球に帰還した。今年7月の出発以来5ヵ月振りで、3人とも健康状態は良好という。各国メディアが詳細に報道している。
12月11日付米
『Yahooニュース』は、「米国のリングレン、日本の油井、そしてロシアのコノネンコ宇宙飛行士が12月11日夜、ロシアのソユーズ宇宙船でISSから141日振りに帰還した。冬のカザフスタン草原に夜に着陸するのは滅多にないことだった。なお、ISS運用に関わるロシアと西側諸国の共同プロジェクトは、ウクライナ問題で関係に亀裂が走っている中で、唯一継続されている事業である。」と報じた。
12月12日付米
『NYSEポスト』NY証券取引ニュースは、「米航空宇宙局(NASA)は、有人宇宙船が日没後に着陸するのは初めてで、(無人の)ソユーズ宇宙船でも僅か6度目であり、この成功は今後の技術開発を進めるのに意義あることだと発表した。...
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12月11日付米
『Yahooニュース』は、「米国のリングレン、日本の油井、そしてロシアのコノネンコ宇宙飛行士が12月11日夜、ロシアのソユーズ宇宙船でISSから141日振りに帰還した。冬のカザフスタン草原に夜に着陸するのは滅多にないことだった。なお、ISS運用に関わるロシアと西側諸国の共同プロジェクトは、ウクライナ問題で関係に亀裂が走っている中で、唯一継続されている事業である。」と報じた。
12月12日付米
『NYSEポスト』NY証券取引ニュースは、「米航空宇宙局(NASA)は、有人宇宙船が日没後に着陸するのは初めてで、(無人の)ソユーズ宇宙船でも僅か6度目であり、この成功は今後の技術開発を進めるのに意義あることだと発表した。なお、ISSは時速28,800キロメーターで地球の周りを回っており(編注;約90分で1周、1日約16周)、地球までの飛行は僅か6時間で到達する。」と伝えた。
同日付英
『メール・オンライン(デイリィ・メール電子版)』(
『AFP通信』記事引用)は、「ロシア連邦宇宙局(Roscosmos)広報官は、ソユーズ宇宙船の夜の着陸は2012年11月以来であったが、ロシア回収チームは、昼夜問わず、また、どんな天候にも適用できるよう訓練しているので、滞りなく宇宙飛行士を乗せたソユーズを無事に回収したと発表した。なお、交代の3人の宇宙飛行士(米国のコプラ、英国初のピーク、ロシアのマレンチェンコ飛行士)を乗せたソユーズ宇宙船は12月15日に打ち上げられる。」と報じた。
また、12月11日付ロシア
『スプートニク・ニュース』は、「ISS運用事業は、米NASA、ロシアRoscosmos、欧州宇宙機関(ESA)、日本の宇宙研究開発機構(JAXA)、及びカナダ宇宙庁(CSA)による共同事業である。なお、ISSは二つのセクションに分かれていて、ロシア側モジュール(編注;ザーリャ、ズヴェズタ)と米側モジュール(編注;ハーモニー、デステニィ、ユニティ。日本の実験棟“きぼう”)がある。」と伝えた。
油井氏は日本人10人目の宇宙飛行士で、6年前に過去最年長の39歳で宇宙飛行士候補に採用された、元航空自衛隊のパイロットである。「中年の星」として、日本人として初めての日本の無人補給船「こうのとり」をキャッチするなど、数々の任務をこなした。ISSへの食料や機器を届けるため、種子島宇宙センターから打ち上げられた「こうのとり」は、NASA等での(物資補給船の)打ち上げの失敗を取り返すための重要なミッションを帯びており、日本の宇宙開発技術が世界に認められた瞬間といえよう。
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