【Globali】
韓国:反朝ビラ散布を禁止する法案準備
北朝鮮が4日に、脱北者の団体が反朝ビラを散布したことに不快感を示し、「9.19北南軍事合意」の破棄にも言及していたことに対し、韓国統一部の呂尚基報道官は、4日、韓国は反朝ビラ散布を禁止する法案を準備しているところだと述べた。
呂尚基報道官は、反朝ビラの散布は、南北朝鮮の境界線付近の緊張を高め、境界線地域の環境を汚染し、地域住民の生活条件を害するものだとして、政府はこれらを総合的に考慮し、境界地域の緊張を取り除く法案を準備しているところだと述べた。さらに2018年4月の南北首脳会談での「板門店宣言」には反朝ビラについての内容も含まれている、と述べたが、法案の提出時期や内容については具体的には言及しなかった。
韓国の『中央日報』によると、5月31日に韓国の脱北者団体「自由朝鮮運動聯合」が京畿道西北部の金浦市で、大型の気球を使って、50万枚のビラと、2000枚の1㌦札、1000個のメモリーカードを飛ばしたという。...
全部読む
呂尚基報道官は、反朝ビラの散布は、南北朝鮮の境界線付近の緊張を高め、境界線地域の環境を汚染し、地域住民の生活条件を害するものだとして、政府はこれらを総合的に考慮し、境界地域の緊張を取り除く法案を準備しているところだと述べた。さらに2018年4月の南北首脳会談での「板門店宣言」には反朝ビラについての内容も含まれている、と述べたが、法案の提出時期や内容については具体的には言及しなかった。
韓国の『中央日報』によると、5月31日に韓国の脱北者団体「自由朝鮮運動聯合」が京畿道西北部の金浦市で、大型の気球を使って、50万枚のビラと、2000枚の1㌦札、1000個のメモリーカードを飛ばしたという。
これに対し、4日『朝鮮中央通信』が、金与正第一副部長の「自ら災いを招くな」という談話を掲載していた。金与正第一副部長は、ビラ散布を問題視するとともに、韓国政府がこの行為に対し、何らの措置もとらなかったことに対し、警告を発していた。
北朝鮮の警告に対し、韓国国防部の崔賢洙報道官は、「韓国が“9.19軍事合意”を履行するという立場は不変である」と述べたが、金与正談話については言及しなかった。
閉じる
金与正「軍事合意破棄も」
脱北者たちが「核問題に言いがかり」をつけるビラを散布したとしたことに対し、金与正第一副部長は、脱北者と韓国当局を非難するとともに、2018年9月に南北朝鮮間で合意した軍事合意の破棄にも言及した。
4日の
『朝鮮中央通信』が金与正第一副部長の「自ら災いを招くな」という談話を報じたもの。
5月31日に「脱北者」たちが前線一帯で数十万枚の反朝鮮ビラをわが方の地域に飛ばすならず者行為を働いたとして、「最も不適切な時期を選んで、最も卑劣な方式で「核問題」に言いがかりをつけて我々に対する誹謗・中傷をはばかることなく」したとし、さらにこの行為に対する「後始末をする準備ができているのかを南朝鮮当局者らに聞きたい」と、脱北者よりも、彼らを煽りたてたとして、韓国を非難している。...
全部読む
4日の
『朝鮮中央通信』が金与正第一副部長の「自ら災いを招くな」という談話を報じたもの。
5月31日に「脱北者」たちが前線一帯で数十万枚の反朝鮮ビラをわが方の地域に飛ばすならず者行為を働いたとして、「最も不適切な時期を選んで、最も卑劣な方式で「核問題」に言いがかりをつけて我々に対する誹謗・中傷をはばかることなく」したとし、さらにこの行為に対する「後始末をする準備ができているのかを南朝鮮当局者らに聞きたい」と、脱北者よりも、彼らを煽りたてたとして、韓国を非難している。
「南朝鮮当局が、今回同族に対する悪意に満ちた雑音がでたことについて応分の措置を伴わないならが、金剛山観光廃止に続いて無駄に捨てられている開城工業地区の完全撤去になるか、あってもうるさいことしかない北南共同連絡事務所の閉鎖になるか、あってもなくても同じ北南軍事合意の破棄になるか、とにかく十分に覚悟しておくべきであろう」と取り締まりを行わない韓国に強く警告している。
脱北者に対して、罵詈雑言を浴びせ、全体に強い口調となっている。ただし金正恩委員長自身でなく、金与正副部長に言わせたのは、強い非難に対し、韓国がどのように反応するか見ようとしているとも考えられる。
まもなく金大中大統領と金正日総書記という南北首脳が初めて顔を合わせ、共同宣言をだした2000年6月15日から20周年を迎えることになる。今回の談話は、この時の共同宣言をはじめ、2018年の南北首脳会談における経済協力の約束が実行されないことへの苛立ちも含まれているものと思われる。
閉じる
その他の最新記事