安倍首相に追い風?;ロシア当局が在モスクワ日本大使館周辺で北方領土返還反対を叫ぶデモ隊11人を拘束【米・チェコメディア】(2019/01/23)
安倍晋三首相は今週、北方領土問題及び日ロ平和条約締結交渉のため訪ロしている。しかし、前以て持たれた日ロ外相会議において、ロシア側は、北方領土を合法的に所有しているとして、返還交渉に前向きな姿勢は一切みせていない。そうした中、一陣の追い風か、両首脳会談を前にして、在モスクワ日本大使館周辺で北方領土返還反対を叫んでデモ行進をしていた11人がロシア当局によって拘束された。なお、昨年11月のロシア世論調査の結果では、74%が平和条約締結条件として一部でも北方領土を返還することに反対し、賛成と答えたのは僅か17%であった。
1月22日付米
『ロイター通信』:「ロシア当局、日ロ首脳会談前に反対デモ参加の11人を拘束」
ロシア国内での政治デモ参加者の拘束状況を監視する非政府組織(NGO)OVD-Infoによると、ロシア警察が1月22日、在モスクワ日本大使館周辺で、北方領土返還交渉で如何なる譲歩も受け入れられないと叫んでデモをした11人が拘束されたという。
この当日、安倍晋三首相とウラジーミル・プーチン大統領が、70年余りも未解決のまま推移した北方領土問題及び両国平和条約締結について協議することになっている。...
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1月22日付米
『ロイター通信』:「ロシア当局、日ロ首脳会談前に反対デモ参加の11人を拘束」
ロシア国内での政治デモ参加者の拘束状況を監視する非政府組織(NGO)OVD-Infoによると、ロシア警察が1月22日、在モスクワ日本大使館周辺で、北方領土返還交渉で如何なる譲歩も受け入れられないと叫んでデモをした11人が拘束されたという。
この当日、安倍晋三首相とウラジーミル・プーチン大統領が、70年余りも未解決のまま推移した北方領土問題及び両国平和条約締結について協議することになっている。
ただ、先週両国外相間で行われた事前折衝において、ロシア側は、今回の首脳会談で領土問題は正式議題となっていないと表明している。
同日付チェコ『ラジオ・フリー・ヨーロッパ(米議会出資のラジオ放送・報道機関)』:「ロシア政府、北方領土問題早期解決との日本の希望を打ち砕く」
ロシア政府のドミートリィ・ペスコフ報道官は1月21日、翌日に予定されている日ロ首脳会談に先駆けて、領土問題について協議する上で、忘れてはならない重要なことは国益に適うかという点であるとして、事前に日本側から示された、首脳会談での事態進展の期待について否定的なコメントをした。
1月21日からの訪ロ前、安倍首相はもとより、菅義偉官房長官は、今回の日ロ首脳会談を通じて、北方領土問題及び両国平和条約締結について交渉が進展しようとの期待感を表明していた。
なお、ロシア世論調査を行うNGOレバダ・センターの昨年11月の調査結果によると、両国平和条約締結のために北方領土の一部を返還するとの案に反対する人は74%いて、一方、賛成と答えた人は僅か17%であった。
また、安倍首相がモスクワ入りする前から、モスクワを含めたロシア国内の都市で、北方領土返還に反対するデモ行進が繰り広げられている。
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プーチン大統領;トランプ大統領宛てに“多岐にわたる議題”を討議しようとの新年メッセージ【米・チェコメディア】(2018/12/31)
12月26日付
「ロシア側は米ロ首脳会談の早期開催含めて米ロ関係修復を切望(?)」で触れたとおり、ロシア政府高官が、米ロ首脳が直接対話することは重要だとして、両首脳会談の早期開催を求めるような発言をしている。そしてこの程、ウラジーミル・プーチン大統領自らが、ドナルド・トランプ大統領に宛てた新年メッセージの中で、“多岐にわたる議題”につき討議しようと呼びかけた。
12月30日付米
『ザ・ウィーク』誌:「プーチン大統領、トランプ大統領宛ての新年メッセージを送り、“多岐にわたる議題”について討議しようと呼びかけ」
ウラジーミル・プーチン大統領は12月30日、ドナルド・トランプ大統領、テレーザ・メイ首相、安倍晋三首相、習近平(シー・チンピン)国家主席、バッシャール・アル=アサド大統領(シリア)宛に新年のメッセージを送った。
トランプ大統領宛てのメッセージの中で、米ロ関係は戦略的な安定及び国際安全保障の上で最も重要な要素だと強調した。...
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12月30日付米
『ザ・ウィーク』誌:「プーチン大統領、トランプ大統領宛ての新年メッセージを送り、“多岐にわたる議題”について討議しようと呼びかけ」
ウラジーミル・プーチン大統領は12月30日、ドナルド・トランプ大統領、テレーザ・メイ首相、安倍晋三首相、習近平(シー・チンピン)国家主席、バッシャール・アル=アサド大統領(シリア)宛に新年のメッセージを送った。
トランプ大統領宛てのメッセージの中で、米ロ関係は戦略的な安定及び国際安全保障の上で最も重要な要素だと強調した。
更に、多岐にわたる議題について討議するため、いつでも両首脳会談に応じる用意があるとも付言している。
なお、プーチン大統領は昨年、トランプ大統領に宛てて、世界の安定に向けて、米ロ間が相互信頼の上に立って、“現実的な協力”関係の構築を望みたいと述べていた。
同日付チェコ『ラジオ・フリー・ヨーロッパ(米議会出資のラジオ放送・報道機関)』:「プーチン大統領、トランプ大統領宛てのメッセージの中で、いつでも米国と“多岐にわたる”対話をする用意があると言及」
ロシア大統領府は12月30日、プーチン大統領がトランプ大統領に宛てて新年を祝うメッセージを送ったことを公表した。
その中でプーチン大統領は、いつでも米国側と多岐にわたる議題について率直な意見交換をする用意があると言及した。
更に同大統領は、米ロ関係は戦略的安定及び国際安全保障のために最も重要だと強調したという。
これに関し、セルゲイ・ラブロフ外相はロシア国営『タス通信』のインタビューに答えて、2019年に米ロ首脳会談をいつ開催するかは米国次第だとコメントしている。
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