米FCC委員、アプリストアからのTikTok削除を要請(2022/06/30)
米連邦通信委員会(FCC)は、中国のByteDanceが立ち上げた人気動画アプリの「TikTok」から、アメリカ人の個人情報が中国に流出することを阻止するため、米グーグルとアップルにTikTokをアプリストアから排除するよう求めた。
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『Buzzfeed』は、中国の一部のTikTok社員が、通常公開されない米国ユーザーのアカウントに付随する個人データに無制限にアクセスできていると報じた。TikTokはこれまで、データプライバシーに関する懸念に対し、米国のユーザーについて収集した情報を、親会社であるByteDanceがある中国ではなく米国で保管すると約束してきた。しかし、80以上のTikTokの社内会議の録音音声によると、ByteDanceの中国の従業員は、米国のTikTokユーザーに関する非公開データに繰り返しアクセスしていたことが判明した。...
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『Buzzfeed』は、中国の一部のTikTok社員が、通常公開されない米国ユーザーのアカウントに付随する個人データに無制限にアクセスできていると報じた。TikTokはこれまで、データプライバシーに関する懸念に対し、米国のユーザーについて収集した情報を、親会社であるByteDanceがある中国ではなく米国で保管すると約束してきた。しかし、80以上のTikTokの社内会議の録音音声によると、ByteDanceの中国の従業員は、米国のTikTokユーザーに関する非公開データに繰り返しアクセスしていたことが判明した。
『BuzzFeed』が入手した録音には、少なくとも2021年9月から2022年1月の間に、中国の社員が米国のデータにアクセスしていたことを示す、9人の異なるTikTok従業員の発言が含まれている。2021年10月の上院公聴会で、TikTokの幹部は「世界的に有名な米国を拠点とするセキュリティチーム」がデータにアクセスする権利を決定していると宣誓証言した。しかし、実際には米国の社員が米国のユーザーデータの扱われ方を判断するために、中国の同僚に頼らなければならない状況であったことが判明した。録音内容によると、米国人社員は自分自身でデータにアクセスする許可も知識も持っていなかったという。
また、2021年9月の会議では、TikTokの信頼・安全部門のスタッフが「中国ではすべてが見られている」と発言していた。同月の別の会議では、ディレクターが、北京にいるあるエンジニアを「マスター管理者」と呼び、すべてにアクセスできると話していた。録音では、これまでの報告よりもはるかに頻繁に、そして最近までもアメリカのデータにアクセスしていたことが言及されている。
なお、昨年から、中国政府は自国のハイテク大手企業に対する取り締まりを強化しており、同政府がByteDanceに情報収集と情報の引き渡しを強要する危険性があることが懸念されている。また、中国政府が、米国のユーザーに動画を推薦するアルゴリズムを調整し、「アメリカ人が何を見聞きし、最終的に何を考えるかに影響を与えるために利用される」危険性があることも懸念されている。
仏『BFMTV』によると、米FCCのブレンダン・カー委員は、アップルとグーグルにTikTokを両社のアプリストアから排除することを要請する書簡を送った。同委員はツイッターで書簡を公開し「TikTokは単なる動画アプリではない。羊の皮を被った狼だ。機密データを大量に取得し、そのデータには中国政府もアクセスできることが新たな資料で示された。私は、アップルとグーグルに対し、TikTokの不透明なデータ管理慣行を理由に、両社のアプリストアから削除するよう要請した」とツイートしている。アプリストアからTikTokを削除しない場合は、7月8日までにその理由を説明するよう求めている。
TikTokは、トランプ前政権下でも米国市場からの追放の危機にさらされていた。前大統領は当初、中国のアプリを国内から追放することを望んでいたが、その後、米国企業による買収を課していた。しかしバイデンが当選し、大統領として就任後、こうした措置を撤回していた。
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NASA,オーストラリアからロケット打ち上げ(2022/06/27)
米航空宇宙局(NASA)が、オーストラリアの宇宙センターからのロケットの打ち上げに成功した。
6月27日付英
『Guardian』(AAP通信):「素晴らしき偉業:NASAがオーストラリアの宇宙センターからロケット打ち上げ」:
NASAがオーストラリアのノーザンテリトリー州デュプマ高原のアーネム宇宙センターから、ロケットの打ち上げに成功。米国外にある商業宇宙センターから初の打ち上げとなった。深夜過ぎの強風により、何度かカウントダウンは中止された。
同宇宙センターでは、星の光が惑星の居住性に与える影響などの研究が行われるという。...
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6月27日付英
『Guardian』(AAP通信):「素晴らしき偉業:NASAがオーストラリアの宇宙センターからロケット打ち上げ」:
NASAがオーストラリアのノーザンテリトリー州デュプマ高原のアーネム宇宙センターから、ロケットの打ち上げに成功。米国外にある商業宇宙センターから初の打ち上げとなった。深夜過ぎの強風により、何度かカウントダウンは中止された。
同宇宙センターでは、星の光が惑星の居住性に与える影響などの研究が行われるという。ロケットには、エックス線量子熱量計が搭載され、星間X線の計測や宇宙の成りたりに関する新たなデータが提供される。
オーストラリアでのロケット打ち上げは27年ぶりとなる。前回は1995年で、南オーストラリア州の民間航空宇宙施設(Royal Australian Air Force Woomera)からの打ち上げであった。
ノーザンテリトリー州のナターシャ・ファイルズ首相は、「アーネムからの打ち上げはオーストラリアにとり、画期的偉業となる。各国の宇宙投資家を魅了し、若者の雇用やビジネスに繋がることが期待されている」としている。今後も7月4日、12日に同センターから、紫外線や天体の構造を計測する装置が搭載されたロケットの打ち上げが予定されている。
6月26日付『Yahooニュース』(ロイター通信):「NASAがオーストラリアの民間宇宙センターから初のロケット打ち上げ」:
NASAが26日夕、豪北部の荒れ地からロケットを打ち上げた。南半球からのロケット打ち上げは長く待たれていた。
オーストラリアの乾燥した風土と、赤道に近い点が、ロケットの打ち上げに最適な条件だと判断された。アーネム宇宙センターは赤道から南緯12度と赤道に近く、空気が乾燥し安定している、一方、米ケネディ宇宙センターのあるフロリダ州ケープカナベラルは湿地だという。
今回3つのミッションのため、70人のスタッフが搭乗した。NASAは声明で、「ミッションでは、宇宙空間の惑星間に存在するX線を搭載された計測器で測り、X線の宇宙の進化への影響を調査する」としている。
今後も、同宇宙センターからは6月から7月にかけ3回打ち上げが行われる予定で、惑星の居住性と光の影響の調査が行われる見込み。
今後のミッションでは、地球と、オーストラリアの国旗に描かれている南十字星に最も近いアルファケンタウリ (ケンタウルス座アルファ星)の調査が行われるという。これらの星は南半球でのみ観測できる。今後の大きな目標としては、地球のような条件をもつ惑星の存在が調査される。
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