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台湾製コロナワクチン登場(8月23日)
台湾初の国産ワクチンメーカー、「メディゲンワクチンバイオロジクス(Medigen Vaccine Biologics)」による新型コロナウイルスワクチンの接種を蔡英文総統自らが第1号被験者となって受けた。
「メディゲンワクチンバイオロジクス」は日本で来年導入される「ノババックス」ワクチンと同じ、組み換えタンパクワクチンで、病原体を構成するタンパク質から作られている。
米国立衛生研究所(NIH)と共同で開発されたという。...
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台湾初の国産ワクチンメーカー、「メディゲンワクチンバイオロジクス(Medigen Vaccine Biologics)」による新型コロナウイルスワクチンの接種を蔡英文総統自らが第1号被験者となって受けた。
「メディゲンワクチンバイオロジクス」は日本で来年導入される「ノババックス」ワクチンと同じ、組み換えタンパクワクチンで、病原体を構成するタンパク質から作られている。
米国立衛生研究所(NIH)と共同で開発されたという。ベトナムで臨床試験を行い、既にベトナムやマレーシアとも将来的なワクチン供給契約も結んだという。
接種対象は20歳以上で28日の期間を空けて2回投与する。
同ワクチンに対して「性急に投入された」との批判があるが、台湾があまり情報を出していないのは中国の誹謗中傷を避けるためとも考えられる。
おそらく今後も中国は同ワクチンに対するネガティブキャンペーンを展開してくるとみられる。
台湾政府はパンデミックで他国に頼らない国産ワクチンの必要性を痛感したといい、短期間で国産ワクチンの製造にこぎつけたという。
それにしても日本の国産ワクチンは一体、どうなっているのであろうか。日本はワクチン競争に出遅れていたといわれていた台湾にすら抜かれてしまった。
日本の科学・医学の能力と制度が試練にさらされている。
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アストラゼネカワクチン・副反応を調べる国の調査始まる(8月21日)
アストラゼネカの新型コロナワクチンは今月公的な予防接種に追加され、厚生労働省の研究班が20歳以上の希望者を募ってきょうから接種後の副反応を調査している。
このうち東京・文京区の順天堂大学医学部附属順天堂医院では初めにワクチンについて、極めてまれに血栓が生じるリスクがあると指摘され公的な予防接種では必要性がある場合を除いて原則、40歳以上が対象になっていることを説明した。
そのうえで同意を得て接種を行い、30分間経過を観察していた。...
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アストラゼネカの新型コロナワクチンは今月公的な予防接種に追加され、厚生労働省の研究班が20歳以上の希望者を募ってきょうから接種後の副反応を調査している。
このうち東京・文京区の順天堂大学医学部附属順天堂医院では初めにワクチンについて、極めてまれに血栓が生じるリスクがあると指摘され公的な予防接種では必要性がある場合を除いて原則、40歳以上が対象になっていることを説明した。
そのうえで同意を得て接種を行い、30分間経過を観察していた。この病院ではおよそ500人を目標に希望者を募る予定で、2回目の接種の4週間後まで体温や接種部位の状態などを日誌に記録して提出してもらい研究班で分析するという。
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モデルナのワクチン・半年後も変異ウイルスに効果(8月18日)
米国国立アレルギー・感染症研究所などのグループは、モデルナのワクチンを2回接種した24人から、一定の期間をおいて血液を提供してもらい、新型コロナウイルスの特徴を再現した人工的なウイルスを使い、ワクチンの効果を調べた。
その結果、2回目接種から半年後でもウイルスを抑える効果が見られたのは、変異ウイルス流行前の新型コロナウイルス100%、英国で確認「アルファ株」96%、インドで確認「デルタ株」96%、南アフリカで確認「ベータ株」54%であった。...
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米国国立アレルギー・感染症研究所などのグループは、モデルナのワクチンを2回接種した24人から、一定の期間をおいて血液を提供してもらい、新型コロナウイルスの特徴を再現した人工的なウイルスを使い、ワクチンの効果を調べた。
その結果、2回目接種から半年後でもウイルスを抑える効果が見られたのは、変異ウイルス流行前の新型コロナウイルス100%、英国で確認「アルファ株」96%、インドで確認「デルタ株」96%、南アフリカで確認「ベータ株」54%であった。
中和抗体の値は、いずれも2回目の接種から2週間後をピークに緩やかに減少していたという。
グループは“現状の変異ウイルスに対してはモデルナのワクチンを勧めることができる”とした上で、中和抗体の水準は時間と共に下がることから“今回のデータが3回目の接種の研究にも役立つ”としている。
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日本におけるワクチンの現況(8月7日)
英独カナダなどの研究グループはウイルスベクターワクチンであるアストラゼネカワクチンを1回目に接種し、メッセンジャーRNAワクチンであるファイザーワクチンを2回目に接種した方が、同じワクチンを二回打つよりも高い水準の抗体が生成され、強い免疫反応が得られるなど効果が高いとしている。
ドイツ・メルケル首相は、この方法を既にドイツ国民に対し実践していると言う。
こうした効果が得られるメカニズムはまだ科学的に解明されていないが、世界中でワクチン争奪戦が展開され、ワクチン3回打ちが今後、世界の主流となりつつあり、需給バランスから、ワクチンの値上げ、入手困難も予想される。...
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英独カナダなどの研究グループはウイルスベクターワクチンであるアストラゼネカワクチンを1回目に接種し、メッセンジャーRNAワクチンであるファイザーワクチンを2回目に接種した方が、同じワクチンを二回打つよりも高い水準の抗体が生成され、強い免疫反応が得られるなど効果が高いとしている。
ドイツ・メルケル首相は、この方法を既にドイツ国民に対し実践していると言う。
こうした効果が得られるメカニズムはまだ科学的に解明されていないが、世界中でワクチン争奪戦が展開され、ワクチン3回打ちが今後、世界の主流となりつつあり、需給バランスから、ワクチンの値上げ、入手困難も予想される。
ところが日本ではアストラゼネカワクチンの評判があまり芳しくない。その理由は接種後に血小板減少を伴う血栓症を発症したケースが海外で報告されたり、新型コロナの発症を防ぐ効果も90%台のモデルナやファイザーと比べ、70%台と見劣りするためである。
一方で日本ではJCRファーマがアストラゼネカワクチンを受託生産しており、このワクチンを使う方法はかなり現実的だと思われる。
国産ワクチンが承認されるまでの間、日本はファイザーやモデルナのメッセンジャーRNAワクチンや、ノババックスの組換えタンパクワクチンと、アストラゼネカの交差接種でワクチンの接種機会を増やしていく選択肢を考えざるを得ないと思われる。
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日本提供のワクチン・スリランカ到着(8月1日)
日本政府による新型コロナウイルスワクチンの海外への提供の一環として日本で製造されたワクチン70万回分がスリランカに到着した。
日本政府はワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み、COVAXファシリティを通じてカンボジアやイランなど15か国に対して日本で製造したアストラゼネカのワクチン合わせて1100万回分を提供する方針を示している。
スリランカには150万回分を提供する予定でこのうち最初の70万回分がきのう最大都市コロンボ近郊の空港に届いた。...
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日本政府による新型コロナウイルスワクチンの海外への提供の一環として日本で製造されたワクチン70万回分がスリランカに到着した。
日本政府はワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み、COVAXファシリティを通じてカンボジアやイランなど15か国に対して日本で製造したアストラゼネカのワクチン合わせて1100万回分を提供する方針を示している。
スリランカには150万回分を提供する予定でこのうち最初の70万回分がきのう最大都市コロンボ近郊の空港に届いた。スリランカではことし3月まで隣国のインドからアストラゼネカのワクチンの供給を受けていたがその後、インドで爆発的な感染拡大が起きたことで供給が止まり50万人以上が2回目の接種を受けられない状態が続いていることから日本政府に提供を要請していた。
インド洋の要衝になっているスリランカでは中国が巨大経済圏構想、一帯一路を通じてインフラ投資を進めているほか中国の企業が製造したワクチン1000万回分を供給していわゆるワクチン外交を展開している。
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