発展途上国のワクチン普及・国際団体に3億ドル拠出へ(6月4日)
感染拡大に欠かせない治療薬やワクチンについてだが、政府は「Gaviワクチンアライス」に3億ドルの支援を行う方針を決定した。
ワクチンの普及を後押しして来年に延期された東京五輪・パラ開催につなげたい考えである。
不安を抱える人に寄り添うメッセージを送ろうとミュージシャン・木下航志など15の国・地域から障害のあるアーティスト46人が参加してミュージックビデオが作られた。
画期的・唾液でPCR検査・今日から可能に!(6月2日)
新型コロナウイルスへの感染を確認するPCR検査について厚生労働省は現在の方法より簡単な唾液を使った検査をきょうから認めることになった。
現在のPCR検査は、医師などが患者の鼻の奥を拭って検体を採取しているが、医師の感染を防ぐための物資をそろえるなど十分な対策を取る必要があり、検査体制を拡充していくうえでの課題となっていた。
こうした中、厚生労働省はより簡単に行える唾液を検体として使うPCR検査を認めることになった。...
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新型コロナウイルスへの感染を確認するPCR検査について厚生労働省は現在の方法より簡単な唾液を使った検査をきょうから認めることになった。
現在のPCR検査は、医師などが患者の鼻の奥を拭って検体を採取しているが、医師の感染を防ぐための物資をそろえるなど十分な対策を取る必要があり、検査体制を拡充していくうえでの課題となっていた。
こうした中、厚生労働省はより簡単に行える唾液を検体として使うPCR検査を認めることになった。きょう検査キットの承認や保険適用が行われるとともに検査マニュアルも改定された。
厚生労働省によると、自衛隊中央病院の入院患者の検体を使った研究では、発症から9日以内であれば高い確率でこれまでの方法と同じ結果が得られた。
このため、今回認められた唾液によるPCR検査方法を行う対象は、発症から9日以内の人とされた。
医師の感染を防ぐ対策や人材確保を巡る医療機関の負担が軽減され、検査体制の拡充につながると期待されている。
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ワクチン開発最前線(5月30日)
現在のワクチンの開発状況は、どうなっているのか。ワクチンの種類は大まかに言って生ワクチン、不活化ワクチン、ウイルスベクター、サブユニット、RNAワクチン、DNAワクチンの6種類がある。現在は時間がかかる生ワクチンを除き、5種類のワクチン開発が各国で進められている。
感染力を失わせたワクチンを使う不活化ワクチンは中国で開発が進められており、現在少人数の健康な人に接種するフェーズ1に到達している。...
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現在のワクチンの開発状況は、どうなっているのか。ワクチンの種類は大まかに言って生ワクチン、不活化ワクチン、ウイルスベクター、サブユニット、RNAワクチン、DNAワクチンの6種類がある。現在は時間がかかる生ワクチンを除き、5種類のワクチン開発が各国で進められている。
感染力を失わせたワクチンを使う不活化ワクチンは中国で開発が進められており、現在少人数の健康な人に接種するフェーズ1に到達している。
弱毒性のウイルスをベクター(たんぱく質)に用いるウイルスベクターは健康な人に接種するフェーズ2に中国が入った。最も進んだ段階のフェーズ3にアストラゼネカ、オックスフォード大学の英国チームが入った。大規模な集団に接種して有効性と安全性を確認する最大の山場を迎えるが、大規模に接種する段階にも関わらず感染者数が英国で減少していることが気がかりであるが、成功した場合には出資者の米国と英国で使われる予定になっている。
一方、遺伝子工学を用いたサブユニットワクチンの開発では米国がフェーズ1に入っている。さらに体内で人工ウイルスを作るRNAワクチンの開発にはフェーズ1に米国とドイツがおり、フェーズ2にも米国が入っている。
DNAワクチンは大阪大学とアンジェスの日本連合が7月にフェーズ1に入る予定である。さらに、9月にはフェーズ2に入る。
特許権をプールしてみなでワクチンを使えるようにしようというパテントプールという概念を安倍首相が6月後半に米国で予定されているG7で提唱する模様で、世界の連帯がどこまで進むか注目される。
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コロナにとどまらない医薬品業界をめぐる変化(5月28日)
コロナ治療薬として有望視される薬品はアビガン(富士フイルム富山化学)、レムデシビル(ギリアドサイエンシズ)、アクテムラ(中外製薬)などがある。
新型コロナの医薬品業界への影響は営業活動の低下、患者の受診の減少、臨床試験や新薬承認審査の遅れ等がある。
新薬開発から特許切れ、その権利を買収し、新薬開発という流れをいかに小さくしていくのかが突き付けられた課題である。
今回予防も大事だということが再認識されたと思うので「治療から予防」という流れの中で、ヘルスケア企業としていかに健康を提供していけるかが重要になってくる。...
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コロナ治療薬として有望視される薬品はアビガン(富士フイルム富山化学)、レムデシビル(ギリアドサイエンシズ)、アクテムラ(中外製薬)などがある。
新型コロナの医薬品業界への影響は営業活動の低下、患者の受診の減少、臨床試験や新薬承認審査の遅れ等がある。
新薬開発から特許切れ、その権利を買収し、新薬開発という流れをいかに小さくしていくのかが突き付けられた課題である。
今回予防も大事だということが再認識されたと思うので「治療から予防」という流れの中で、ヘルスケア企業としていかに健康を提供していけるかが重要になってくる。
武田薬品がグローバルトップ5入りを目指したというのが、シャイアー買収の大きな動機づけになった。
武田薬品のような大型合併が日本の中で起こる可能性は今後も少ないかも知れない。
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新型コロナウイルス・ワクチン開発「成功確率50%」(5月26日)
新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐり、9月ごろまでの実用化を目指すとしていた英国・オックスフォード大学が、「現段階で成功する確率は50%しかない」との見通しを明らかにした。
ワクチン開発の責任者は英国で新型コロナウイルスの新たな感染者が減少し続ける中、有効性を証明するだけのデータを集められない可能性があると説明した。
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