新型コロナワクチン・バイデン大統領も・EU販売許可(12月22日)
新型コロナウイルスのワクチンについて、新たな動き。米国のバイデン次期大統領は、米国の製薬大手「ファイザー」などが開発した新型コロナウイルスのワクチンを接種し、その様子を公開した。
一方、EU(ヨーロッパ連合)の執行機関であるヨーロッパ委員会は、米国の製薬大手「ファイザー」などが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、使用するための販売許可を出した。
EUの医薬品規制当局であるEMA(ヨーロッパ医薬品庁)が21日、期限を1年間などとする条件付きの販売許可を出すよう勧告したことを受けて、ヨーロッパ委員会は安全性と効果が科学的に確認されたとして、通常は数週間かかる手続きを大幅に短縮してこの日のうちに許可を出した。...
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新型コロナウイルスのワクチンについて、新たな動き。米国のバイデン次期大統領は、米国の製薬大手「ファイザー」などが開発した新型コロナウイルスのワクチンを接種し、その様子を公開した。
一方、EU(ヨーロッパ連合)の執行機関であるヨーロッパ委員会は、米国の製薬大手「ファイザー」などが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、使用するための販売許可を出した。
EUの医薬品規制当局であるEMA(ヨーロッパ医薬品庁)が21日、期限を1年間などとする条件付きの販売許可を出すよう勧告したことを受けて、ヨーロッパ委員会は安全性と効果が科学的に確認されたとして、通常は数週間かかる手続きを大幅に短縮してこの日のうちに許可を出した。
EUが新型コロナウイルスのワクチンに許可を出すのは初めてで、加盟各国では今月27日から29日にかけて接種が始まり、来年9月までに計2億回分が供給される予定である。
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ワクチン開発に出遅れた日本の将来(12月19日)
コロナ禍の日本でどうにも残念であるのは多くのノーベル賞受賞者を輩出している科学立国日本が、国際ワクチン開発戦争で出遅れてしまい、外国製ワクチンに頼らざるを得なくなっている現状である。このままでは第二、第三のパンデミックが起きても外国製ワクチン頼みの国になってしまうのではないか。
ワクチン接種の監督官庁である厚生労働省の動きが遅いことも気になる。安全性や有効性にプライオリティを置いているため、治験などに多くの時間を割き、動きが遅くなってしまっている。...
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コロナ禍の日本でどうにも残念であるのは多くのノーベル賞受賞者を輩出している科学立国日本が、国際ワクチン開発戦争で出遅れてしまい、外国製ワクチンに頼らざるを得なくなっている現状である。このままでは第二、第三のパンデミックが起きても外国製ワクチン頼みの国になってしまうのではないか。
ワクチン接種の監督官庁である厚生労働省の動きが遅いことも気になる。安全性や有効性にプライオリティを置いているため、治験などに多くの時間を割き、動きが遅くなってしまっている。過去の薬害訴訟などの経験も腰を重くしているとみられる。そもそも厚生労働省は医療安全行政と福利労働行政という2つの領域をカバーしていることから行政機能が肥大化しており、動きが鈍くなっていることがあり、今後は2分割するなど専門性により特化することも必要なのかもしれない。
実は1930年代には日本はワクチン開発の最前線に立っていた。例えば破傷風菌の培養に成功し、血清療法を確立したのは日本の北里柴三郎である。北里の研究がさまざまなワクチン開発につながり、1934年には大阪大学の敷地内に設置された現・BIKENグループが世界で初めての水痘ワクチンの開発に成功し、世界のワクチン界をリードしていたこともあった。
今、日本のワクチン業界が落ち込んでしまった背景には、ジフテリア予防接種禍事件などワクチン接種によって引き起こされる副反応問題の影響が大きくあった。副反応と、国全体の公衆衛生上のメリットとの綱引きが行われた結果、巨額の開発費を投じても、売上げが見込めない大手医療メーカーがワクチン業界から撤退した。その結果として、日本のワクチン市場には国際的にみれば中小ワクチンメーカーだけしか残らなくなってしまった。
規模の小さな日本のワクチンメーカーにはお金も人材も情報も十分には集まらない。この結果、開発能力もどんどん落ちていくという悪循環に陥っている。この先に、新たな感染症のパンデミックが発生したときに、いったい日本はどう対処してゆくのだろうか。
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米国モデルナワクチン・米国FDA緊急使用を許可(12月19日)
米国のFDA(食品医薬品局)は18日、製薬会社「モデルナ」が開発した新型コロナウイルスのワクチンについて緊急使用の許可を出したと発表した。
米国政府の当局者は“許可が出たのを受けて近くワクチンの出荷が始まり全米にまずは590万回分が供給されるほか、今月中には合わせて2000万回分が供給される見通しだ”としている。
米国で新型コロナウイルスのワクチンに緊急使用の許可が出たのは製薬大手「ファイザー」とドイツの企業「ビオンテック」が開発したものに続いて2例目になる。...
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米国のFDA(食品医薬品局)は18日、製薬会社「モデルナ」が開発した新型コロナウイルスのワクチンについて緊急使用の許可を出したと発表した。
米国政府の当局者は“許可が出たのを受けて近くワクチンの出荷が始まり全米にまずは590万回分が供給されるほか、今月中には合わせて2000万回分が供給される見通しだ”としている。
米国で新型コロナウイルスのワクチンに緊急使用の許可が出たのは製薬大手「ファイザー」とドイツの企業「ビオンテック」が開発したものに続いて2例目になる。
米国政府はモデルナのワクチンをこれまでに2億回分購入する契約を結んでいる。
日本政府はモデルナと来年9月までに2500万人分の供給を受ける契約を結んでいる。
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米国・ファイザー・新型コロナワクチン・国内初の承認申請(12月18日)
米国の製薬大手ファイザーは新型コロナウイルスのワクチンの日本国内での使用に向け、きょう厚生労働省に承認を求める申請を行った。
審査を大幅に簡略化する特例承認の適用を求めている。
新型コロナウイルスのワクチンの承認申請が国内で行われるのは初めてである。
ファイザーはドイツの企業と共同で新型コロナウイルスのワクチンを開発し、すでに米国や英国では接種が始まっている。
日本政府とは来年6月末までに6000万人分のワクチンを供給することで基本合意ができていて、ことし10月から日本国内でも臨床試験を実施してきた。...
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米国の製薬大手ファイザーは新型コロナウイルスのワクチンの日本国内での使用に向け、きょう厚生労働省に承認を求める申請を行った。
審査を大幅に簡略化する特例承認の適用を求めている。
新型コロナウイルスのワクチンの承認申請が国内で行われるのは初めてである。
ファイザーはドイツの企業と共同で新型コロナウイルスのワクチンを開発し、すでに米国や英国では接種が始まっている。
日本政府とは来年6月末までに6000万人分のワクチンを供給することで基本合意ができていて、ことし10月から日本国内でも臨床試験を実施してきた。
ファイザーは世界各国で行っている臨床試験の最終的な効果の分析で95%の有効性が見られたなどと発表している。
厚生労働省は有効性や安全性を審査したうえで承認するかどうか判断することにしている。
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ヨーロッパで新型コロナワクチン承認前倒し(12月16日)
ヨーロッパ諸国は新型コロナの第2波に見舞われておりクリスマス前に規制が強化されている。
EUのワクチン承認への圧力が高まっている。
英国、米国などでワクチンのキャンペーンが始まっている。ヨーロッパ医薬品庁は12月29日に薬品会社、ファイザーとビオンテックのワクチンを承認するようだったが会議を繰り上げ21日に承認できる見込みとなっている。
23日からファイザーはベルギーに所有する工場からスペインを含めワクチンを購入した国へ供給が始まる。ワクチン接種は2020年が終わる前に始まる。
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