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新型コロナワクチン・全米へ輸送始まる(12月14日)
製薬大手ファイザーとドイツの企業ビオンテックが開発したワクチンは米国のFDA(食品医薬品局)が緊急使用の許可を出したことから、米国・シガン州にあるファイザーの拠点から輸送が始まった。
全米50州や首都ワシントンなどに輸送される予定で、運送会社の拠点で目的地ごとに仕分けされたあと、14日以降、配送される。
米国政府の当局者によるとワクチンの接種は14日にも始まるということで、医療従事者や高齢者施設の入所者などが、優先的に接種を受けることになっている。
ワクチン、特効薬への過信は禁物(12月13日)
新型コロナウイルスの患者が増加し、医療崩壊が迫っているという声が出る中、政府は「勝負の3週間」と位置付けて、徹底的な対策を取るように国民に呼びかけたが、街や交通機関は普段以上に混雑し、人の動きは一向に減る気配がない。
政府や都道府県知事はGoToキャンペーンを中止せず、分科会の国民への呼びかけも弱く響かないこともあるが、それ以上にワクチンに対する期待が大きくなり、気持ちが緩んできていることも考えられる。...
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新型コロナウイルスの患者が増加し、医療崩壊が迫っているという声が出る中、政府は「勝負の3週間」と位置付けて、徹底的な対策を取るように国民に呼びかけたが、街や交通機関は普段以上に混雑し、人の動きは一向に減る気配がない。
政府や都道府県知事はGoToキャンペーンを中止せず、分科会の国民への呼びかけも弱く響かないこともあるが、それ以上にワクチンに対する期待が大きくなり、気持ちが緩んできていることも考えられる。
なにしろ10年かけても実現できるかどうかわからなかったワクチンが僅か1年足らずで実用化されようとしているだけでも、ものすごいことだが、その中間解析の成績もかなり優秀であることがわかっている。
例えば2回打つ必要のあるファイザーのワクチンは1回の接種でさえ5割程度の予防効果がある以外に、重症化を高い確率で防ぐ効果も確認されている。このワクチンの接種が米国では来週にも始まろうとしており、期待するなというのは無理があると言える。
ただ専門家は、こうしたワクチンの効果はあくまで中間解析に過ぎず、陰性者が感染させたり、無症状者が突然死するなど、未だに多くの謎がある新型コロナウイルスに対応が可能という結論を出すにはまだ早すぎると指摘している。
特効薬に関しても、当初、期待の星とみられていたアビガンですら、治験の結果が厚生労働省も一体となった承認ありきの出来レースだったことが公になり、その信頼性が大幅に貶められている。
有効性が確認されていたレムデシビルでさえ、その後WHOの国際的治験ではほとんど効果が見られなかったとされ、入院患者の治療に使用しないよう勧告されている。このようにワクチンや特効薬は後から評価が変動することがあるので過信は禁物なことである。
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世界のワクチンの開発・実用化の一方“見直し”も(12月12日)
新型コロナウイルスのワクチンについて、フランス・サノフィと英国・グラクソスミスクラインは11日、臨床試験の中間結果で比較的若い年齢層では効果が確認されたものの高齢者では十分な効果が確認されなかったため改良の必要がありワクチン開発は当初の見込みより遅れると発表した。
9月の時点では来年前半にも承認に向けた申請を行うとしていたが実用化は“来年10月から12月にかけてになる”としている。
WHO・世界保健機関によると10日の時点で世界で52種類のワクチンがヒトで安全性や有効性を確かめる臨床試験に進んでいて中にはすでに実用化まで進んでいるものもある一方、オーストラリアではワクチン開発が中止になるなど計画見直しを迫られるものもある。...
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新型コロナウイルスのワクチンについて、フランス・サノフィと英国・グラクソスミスクラインは11日、臨床試験の中間結果で比較的若い年齢層では効果が確認されたものの高齢者では十分な効果が確認されなかったため改良の必要がありワクチン開発は当初の見込みより遅れると発表した。
9月の時点では来年前半にも承認に向けた申請を行うとしていたが実用化は“来年10月から12月にかけてになる”としている。
WHO・世界保健機関によると10日の時点で世界で52種類のワクチンがヒトで安全性や有効性を確かめる臨床試験に進んでいて中にはすでに実用化まで進んでいるものもある一方、オーストラリアではワクチン開発が中止になるなど計画見直しを迫られるものもある。
こうした中、英国・アストラゼネカ・ロシア法人は“オックスフォード大学と開発を進める新型コロナウイルスのワクチンとロシアのワクチンを組み合わせ臨床試験を行う”と発表した。
臨床試験はロシア側の提案で行われるものでアストラゼネカ側も“より高い予防効果が期待できる可能性がある”としている。
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米国国防総省“嘉手納基地などで接種準備”(12月10日)
米国で新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用を許可するか判断が近く示される見通しとなる中、国防総省は許可が出しだい、沖縄県の嘉手納基地を含む国内外の軍の拠点で速やかに接種を始める準備に着手した。
米国では製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンについて10日に開かれる予定のFDA食品医薬品局の専門家委員会を受けて緊急使用を許可するかどうかの判断が示される見通しである。
米国国防総省は9日の会見で許可が出しだい、軍関係者などに速やかに接種できるよう準備に着手したと明らかにした。...
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米国で新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用を許可するか判断が近く示される見通しとなる中、国防総省は許可が出しだい、沖縄県の嘉手納基地を含む国内外の軍の拠点で速やかに接種を始める準備に着手した。
米国では製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンについて10日に開かれる予定のFDA食品医薬品局の専門家委員会を受けて緊急使用を許可するかどうかの判断が示される見通しである。
米国国防総省は9日の会見で許可が出しだい、軍関係者などに速やかに接種できるよう準備に着手したと明らかにした。
来週にもワクチンおよそ4万4000回分を確保し国内外の拠点16か所に配付する計画である。
米国国外では沖縄県の嘉手納基地や韓国、ドイツの拠点が含まれている。初回の接種では軍の医療機関などで対応にあたる兵士を優先し国防長官や統合参謀本部議長など幹部は50人が対象になる。
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英国・ワクチン接種後2人にアレルギー反応(12月10日)
英国では米国の製薬大手・ファイザーとドイツ・ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まった。
NHS(国民保健サービス)によると、NHSスタッフ2人が接種直後、激しいアレルギー反応であるアナフィラキシーのような症状を示した。
2人は過去にも強いアレルギー反応が出たことがあり、手当を受けて回復した。
英国規制当局は医療関係者に対し、これまでアナフィラキシーのような症状が出たことがある人には接種しないよう予防的措置として勧告を出した。...
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英国では米国の製薬大手・ファイザーとドイツ・ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まった。
NHS(国民保健サービス)によると、NHSスタッフ2人が接種直後、激しいアレルギー反応であるアナフィラキシーのような症状を示した。
2人は過去にも強いアレルギー反応が出たことがあり、手当を受けて回復した。
英国規制当局は医療関係者に対し、これまでアナフィラキシーのような症状が出たことがある人には接種しないよう予防的措置として勧告を出した。
英国規制当局・レイン長官は「勧告を強化する必要があればすぐに出す」とコメント。カナダ保健当局はこのワクチンを承認したと発表した。
英国とバーレーンに続き3か国目である。地元メディアによると、今月中に最大24万9000回分の供給を受ける予定で、来週にも最初のワクチンが届く予定である。
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