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日本の金メダル過去最多・日本初の種目も快挙(8月1日)
日本フェンシング史上、五輪で初めてとなる金メダルを獲得したフェンシング男子エペ団体が一夜明け会見を行った。「まだフワフワした夢のような感じ。とても嬉しい気持ちで一杯(山田優)」、「朝起きて手元に金メダルがあり、実感が湧いてきた(加納虹輝)」と選手たちは新しい歴史の扉を開けた実感に浸っていた。
男子エペ団体日本代表は、準々決勝では世界ランキング1位で五輪3連覇中のフランスを起死回生の逆転劇で撃破。...
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日本フェンシング史上、五輪で初めてとなる金メダルを獲得したフェンシング男子エペ団体が一夜明け会見を行った。「まだフワフワした夢のような感じ。とても嬉しい気持ちで一杯(山田優)」、「朝起きて手元に金メダルがあり、実感が湧いてきた(加納虹輝)」と選手たちは新しい歴史の扉を開けた実感に浸っていた。
男子エペ団体日本代表は、準々決勝では世界ランキング1位で五輪3連覇中のフランスを起死回生の逆転劇で撃破。45-44の僅差で決勝の舞台へ登り詰めると、ROC(ロシア五輪委員会)相手に日本は1度も逆転されることなく勝利を収めた。日本フェンシングは有効面が胴体のみのフルーレで団体・個人で銀メダルを獲得しているが、身体の全部位が攻撃対象となるエペで初めて世界を制した。
大会9日目にして日本の金メダル獲得は途絶えたが、ここまでのメダル獲得は金メダル17個、銀メダル5、銅メダル8。金メダル数は前回の東京大会とアテネ大会を越えて、史上最多となった。
また、31日に行われたボクシング女子フェザー級準決勝で入江聖奈がイギリスの選手に3-2の判定勝ちとなり決勝進出を決めた。日本選手のボクシング競技での決勝進出はロンドン大会金メダルの村田諒太に続き3人目。これで日本女子初のボクシングでの銀メダル以上の獲得が確定した(決勝は8月3日)。
過去最多9個の金メダルを獲得した柔道は、今大会から新たに種目に加わった柔道混合団体で決勝に進出。フランスと対戦し1-4で惜しくも敗れたものの銀メダルとなった。これにより日本は史上初めて大会出場の全選手がメダルを獲得するという偉業を成し遂げた。
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日本柔道、重量級も制覇!男女共数大会ぶり金(7月30日)
日本柔道勢の快進撃は重量級でも留まるところを知らない。29日は女子78キロ級と男子100キロ級でも金メダルが飛び出した。
女子78キロ級では30歳で初出場となった濱田尚里が快進撃。“寝技の女王”の異名を誇る濱田は2回戦から出場し、固め技と関節技で次々と世界の強豪を撃破していく。決勝の相手は世界選手権決勝で敗れている世界ランキング1位のM・マロンガ(フランス)。しかし、開始早々寝技に持ち込むと、抑え込みに移行。...
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日本柔道勢の快進撃は重量級でも留まるところを知らない。29日は女子78キロ級と男子100キロ級でも金メダルが飛び出した。
女子78キロ級では30歳で初出場となった濱田尚里が快進撃。“寝技の女王”の異名を誇る濱田は2回戦から出場し、固め技と関節技で次々と世界の強豪を撃破していく。決勝の相手は世界選手権決勝で敗れている世界ランキング1位のM・マロンガ(フランス)。しかし、開始早々寝技に持ち込むと、抑え込みに移行。上四方固めで見事一本勝ちを収めた。金メダル獲得にも濱田は畳を降りるまでは表情を変えず、インタビューを受けようやく「絶対に金メダルを取りたいという気持ちでやってきたので優勝できてよかったです」と笑顔がこぼれた。寝技の技術を磨くためロシアのサンボもマスターし、世界大会で優勝した経験を持つ。男女を通じて日本柔道史上最年長となる30歳10か月での金はたゆまぬ努力の賜物だった。
一方、男子100kg級でもウルフ・アロンが豪快な投げ技で勝ち進み、決勝進出。韓国のチョ・グハムと対戦した。ウルフにとってチョは2年前の世界選手権で敗れている難敵。なかなか攻略の糸口をつかめなかったが、延長に入るとウルフが無尽蔵のスタミナを発揮。一瞬のすきを突き大内刈りで一本勝ちをもぎ取った。自ら「僕自身の持ち味は泥臭い柔道」と称する粘り強い柔道での勝利だった。男子100kg級では現在監督を務める井上康生が獲得したシドニー大会以来、21年ぶりの金メダル。また、女子78キロ級での五輪金メダルは17年ぶりの快挙となった。これで柔道の金メダルは8個。過去最多だったアテネ大会に並んでいる。
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競泳女子で初の二冠&体操史上最年少金メダル(7月29日)
女子200m個人メドレー決勝に400m個人で金メダルを獲得した大橋悠依が出場。最初のバタフライは全体の5位だったが、得意の背泳ぎ、平泳ぎで順位を上げると、ラストの自由形で一気にトップに。残り5mは息継ぎなしでのフィニッシュだった。「勝っても負けても後悔ないと言えるように」という思いで勝ち取った二つ目の金メダル。競泳の日本女子で五輪2冠は史上初の快挙となった。
一方、男子200mバタフライでは19歳の本多灯 ( ともる ) が自己ベストを更新し銀メダルを獲得。...
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女子200m個人メドレー決勝に400m個人で金メダルを獲得した大橋悠依が出場。最初のバタフライは全体の5位だったが、得意の背泳ぎ、平泳ぎで順位を上げると、ラストの自由形で一気にトップに。残り5mは息継ぎなしでのフィニッシュだった。「勝っても負けても後悔ないと言えるように」という思いで勝ち取った二つ目の金メダル。競泳の日本女子で五輪2冠は史上初の快挙となった。
一方、男子200mバタフライでは19歳の本多灯 ( ともる ) が自己ベストを更新し銀メダルを獲得。ラスト50mの追い上げで4位から一気に2位に躍り出た本多。日本男子競泳に今大会初のメダルをもたらし、その名の通り希望の明かりを灯す存在となった。
柔道では女子に今大会初の金メダルが誕生。女子70キロ級の新井千鶴は準決勝で今大会の柔道で最長となる16分41秒の死闘を演じる。決着は送り襟締めでの失神という壮絶な試合だった。決勝ではオーストリアの選手から小外刈で技ありを奪うと、その後も最後まで攻め続けて70キロ級女王に輝いた。「本当に嬉しいのとホッとした気持ちといろんな感情が急に溢れてきた」と初出場での金メダル獲得を振り返った。
体操では日本の男子個人総合3連覇をかけてエース橋本大輝が奮闘。吊り輪で想定外の低得点にとどまり、跳馬の時点では4位まで後退したもののそこから大逆襲が始まる。平行棒で3位に順位を上げると、最後の種目・鉄棒で最終演技者として圧巻の演技を披露。見事着地も決め大逆転の優勝。男子個人総合史上最年少となる19歳での金メダルを獲得。これが日本体操男子通算100個目のメダルとなった。
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13年ぶりの栄冠・勝利を生んだ奇跡のプレー(7月28日)
東京オリンピック大会5日目。また日本のスポーツ史に大きな感動のシーンが刻まれた。横浜スタジアムで行われたソフトボールの決勝戦。日本は世界ランク1位の宿命のライバル・アメリカを降し13年越しの五輪連覇を達成した。
この日先発のエース上野由岐子はわずか2安打に抑える力投。投打二刀流でチームを牽引する藤田倭はタイムリーを含め全得点に絡むバッティングで勝利に貢献した。また、同点のランナーを抱えた6回のピンチではショートの渥美万奈が、サードの山本優が弾いた打球をスーパーキャッチ。...
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東京オリンピック大会5日目。また日本のスポーツ史に大きな感動のシーンが刻まれた。横浜スタジアムで行われたソフトボールの決勝戦。日本は世界ランク1位の宿命のライバル・アメリカを降し13年越しの五輪連覇を達成した。
この日先発のエース上野由岐子はわずか2安打に抑える力投。投打二刀流でチームを牽引する藤田倭はタイムリーを含め全得点に絡むバッティングで勝利に貢献した。また、同点のランナーを抱えた6回のピンチではショートの渥美万奈が、サードの山本優が弾いた打球をスーパーキャッチ。すかさず2塁に送球してダブルプレーに仕留める奇跡的なプレーが飛び出した。渥美は先制点となったヘッドスライディングでのタイムリー打とともに攻守で、勝利を決定づける活躍を見せた。「13年という年月を経て最後まで諦めなければ夢は叶うということをたくさんの方々に伝えられたと思う(上野)」その感動は日本中に人の心に響き渡ったことだろう。
柔道男子81キロ級ではノーシードから勝ち上がった永瀬貴規が悲願の金メダルを獲得。前回のリオ大会では銅メダル。今大会では決勝戦も含め延長戦の死闘を勝ち抜き、耐えに耐えて掴んだ栄冠だった。この階級での金メダルは2000年のシドニー大会・瀧本誠以来5大会ぶりとなる。日本柔道男子は史上初めて初戦から4階級連続の金メダルとなった。2017年の世界選手権で右膝の靭帯を断裂。懸命のリハビリで復活を果たし五輪代表になった男は「挫折を経験することで競技力だけでなく人間的にも成長することができた」と万感の思いを語った。
また、台風8号が接近する悪天候のなか、急きょ日程が前倒しされた新種目・サーフィンではアメリカ生まれの23歳・五十嵐カノアが世界ランク1位の選手を破り決勝に進出。惜しくも頂点には手が届かなかったものの、堂々の銀メダル獲得となった。同種目では女子でも都筑有夢路が銅メダルに輝いている。
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また新種目で金メダル獲得・日本の快進撃続く(7月27日)
東京大会4日目も日本のゴールドラッシュが止まらない。この日は新種目に加え、日本のお家芸、そして悲願の初金メダルが生まれた。
東京オリンピックからの新種目・スケートボードで、堀米雄斗が初代王者に輝いた男子ストリートに続いて女子ストリートの決勝が行われた。日本からは国際大会のXGamesなどで活躍中の10代の選手3名が出場。制限時間45秒間で自由に演技をする「ラン」と一つの技の出来を競う「ベストトリック」で日本の13歳・西矢椛がラスト2本で華麗なトリックを決めて見事優勝。...
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東京大会4日目も日本のゴールドラッシュが止まらない。この日は新種目に加え、日本のお家芸、そして悲願の初金メダルが生まれた。
東京オリンピックからの新種目・スケートボードで、堀米雄斗が初代王者に輝いた男子ストリートに続いて女子ストリートの決勝が行われた。日本からは国際大会のXGamesなどで活躍中の10代の選手3名が出場。制限時間45秒間で自由に演技をする「ラン」と一つの技の出来を競う「ベストトリック」で日本の13歳・西矢椛がラスト2本で華麗なトリックを決めて見事優勝。16歳の中山楓奈も銅メダルを獲得した。西矢はバルセロナ大会競泳の岩崎恭子の記録を塗り替える日本選手史上最年少13歳330日での金メダリストとなった。
柔道男子73kg級ではリオ大会王者・大野将平が順当に決勝に進出。ジョージアのシャフダトゥアシビリとの対戦は互いに一歩を譲らない大熱戦となった。9分以上にわたる激闘は延長戦で大野の支釣込足が炸裂。見事技ありを奪い2連覇を達成した。試合後大野は「リオ五輪を終えて苦しくて辛い日々を凝縮したような戦いでした」と振り返った。
更に深夜には日本の卓球史を塗り替えるビッグニュースが。今大会から新種目となった卓球混合ダブルス決勝で水谷隼、伊藤美誠ペアが中国の許キン、劉詩ブンペアと対戦。先に2ゲームを奪われる苦しい展開から最終7ゲームまで持ち込み4―3で勝利。高い壁だった中国を倒して日本卓球界悲願の金メダル獲得を果たした。水谷は「この東京オリンピックで今までの全てのリベンジが出来たんじゃないか」と同郷の頼れる後輩・伊藤とともに喜びを爆発させた。
ここまで日本の金メダル獲得数は出場国中トップの8個に達している。
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