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昭和の人気力士・朝潮太郎の高砂親方が定年に(11月5日)
8日に国技館で初日を迎える大相撲十一月場所。この場所を最後に昭和の人気力士が定年退職を迎える。その当人、高砂親方(元大関・朝潮)は4日、リモート会見で現在の心境を語った。
近畿大学では2年連続で学生横綱とアマ横綱の二冠を達成し、鳴り物入りで名門高砂部屋に入門。圧倒的な強さで3場所目に十両昇進。僅か5場所で入幕を果たし翌場所には二桁勝利を挙げ敢闘賞を受賞した。その快進撃振りは当時センセーショナルを呼び、朝潮に改名後(当初は朝汐)は「大ちゃん」の愛称で幅広い年齢層から人気を集め大関まで昇進した。...
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8日に国技館で初日を迎える大相撲十一月場所。この場所を最後に昭和の人気力士が定年退職を迎える。その当人、高砂親方(元大関・朝潮)は4日、リモート会見で現在の心境を語った。
近畿大学では2年連続で学生横綱とアマ横綱の二冠を達成し、鳴り物入りで名門高砂部屋に入門。圧倒的な強さで3場所目に十両昇進。僅か5場所で入幕を果たし翌場所には二桁勝利を挙げ敢闘賞を受賞した。その快進撃振りは当時センセーショナルを呼び、朝潮に改名後(当初は朝汐)は「大ちゃん」の愛称で幅広い年齢層から人気を集め大関まで昇進した。引退後は指導者として若松部屋を率いて後身の指導に当たったが、メディアなどへの出演も多く、相変わらずお茶の間の人気者だった。彼自身をモデルにしたマンガや劇画作品も複数作られたほどだ。
大きな転機となったのは高砂部屋の継承後。モンゴル出身の朝青龍を横綱に育て上げた以降だろう。輝かしい成績とは裏腹に数々のトラブルを起こす朝青龍に対し、親方は師匠としての力量に疑問符を持たれる事が多くなる。不祥事が相次ぐなか、朝青龍は引退。最後まで弁明に終始する姿勢に指導者の責任を問う声は強かった。
その後、平成29年には明治11年の部屋創設以来138年目にして、初めて関取不在という事態に陥ったが、近大の後輩にあたる朝乃山をスカウトし、大関に育て上げた。多くの関取を生んだ手腕は確かなものだろう。一方、最後の記者会見では例の朝青龍の話題を振られて、ボヤく場面も見せたが、どうにも憎めないキャラクターは健在だった。定年後は再雇用で日本相撲協会に残るという。その魅力溢れる人柄で相撲人気の盛り上げに今後も寄与してほしい。
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Jリーグ・柏レイソルで監督が新型コロナ感染(11月4日)
冬の訪れを前に新型コロナウイルス第3波の拡大が懸念されているなか、スポーツ界でも再び感染者が確認されている。3日、サッカーJ1の柏レイソルはネルシーニョ監督が新型コロナウイルスの陽性が判明したことを公表した。チーム内では選手1人(名前は非公開)とスタッフ1人の感染も明らかとなっており、この日予定されていたベガルタ仙台戦は中止となった。
レイソル・瀧川社長によると、ネルシーニョ監督は2日に38.4度の熱が出たため検査を受けたが、現在は平熱に戻っているとのこと。...
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冬の訪れを前に新型コロナウイルス第3波の拡大が懸念されているなか、スポーツ界でも再び感染者が確認されている。3日、サッカーJ1の柏レイソルはネルシーニョ監督が新型コロナウイルスの陽性が判明したことを公表した。チーム内では選手1人(名前は非公開)とスタッフ1人の感染も明らかとなっており、この日予定されていたベガルタ仙台戦は中止となった。
レイソル・瀧川社長によると、ネルシーニョ監督は2日に38.4度の熱が出たため検査を受けたが、現在は平熱に戻っているとのこと。他の2人も軽症だという。監督は70歳と高齢のため大事をとり千葉県内の病院に入院するが、監督らとの濃厚接触者は特定が完了していない。そのためチーム全員にPCR検査を実施し、検査結果が出るまでの間チームの活動は休止する。
これにより影響が懸念されるのが7日にFC東京との決勝戦を迎えるルヴァンカップだ。レイソルは代行監督を立てて、開催に向け準備を進めているが、もし主力に陽性者が出てしまうと大幅な戦力ダウンとなることは避けられない。
プロ野球でも首位争いの天王山のさなか2位・千葉ロッテの主力に大量のコロナ感染者が発生した。急遽2軍メンバーを補充したものの成績は急降下。無論それだけが原因ではなかろうが、12あった貯金はわずか2まで減少。3日には猛追する西武ライオンズがついに同率2位に並びCS圏内に入ってきた。勢いの差は歴然だ。チーム内のクラスター感染発生により優勝の行方まで大きく左右される。これもまた新型コロナがスポーツ界に大きな変化をもたらした一つの負の側面だったと記憶されることだろう。
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「第3回服部真二賞」競泳・池江璃花子ら受賞(11月4日)
1日、一般財団法人 服部真二 文化・スポーツ財団による第「3回服部真二賞」の受賞者が決定した(服部真二氏はセイコーホールディングス代表取締役会長兼グループCEO)
高いビジョンを持ち音楽やスポーツの分野で世界に向けて挑戦している人に贈られる「服部真二賞」には白血病の闘病生活から復活し、パリオリンピックを目指す競泳の池江璃花子が選ばれた。池江は今年7月、約1年半ぶりにプールでのトレーニング姿を公開。...
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1日、一般財団法人 服部真二 文化・スポーツ財団による第「3回服部真二賞」の受賞者が決定した(服部真二氏はセイコーホールディングス代表取締役会長兼グループCEO)
高いビジョンを持ち音楽やスポーツの分野で世界に向けて挑戦している人に贈られる「服部真二賞」には白血病の闘病生活から復活し、パリオリンピックを目指す競泳の池江璃花子が選ばれた。池江は今年7月、約1年半ぶりにプールでのトレーニング姿を公開。8月の復帰戦を経て先月の日本学生選手権にも出場を果たした。大会直後のSNSでは「今年の試合は出るだけでも自分にとってはものすごく大きいことだけど、悔しさもたくさん残る試合でした。来年こそは絶対活躍します。負けません!」と意気込みを語っていた。今回の表彰式に出席した池江は感謝の言葉とともに「たくさんの方に勇気や感動を与えていける存在になっていきたい」と抱負を語った。
「服部真二スポーツ賞」は16歳のフェンシング・飯村一輝が「Rising Star」を受賞。9月の全日本選手権ではベスト4に入る健闘を見せた次世代のホープである。昨年はインターハイを制したが、今年はコロナ禍で大会が中止。連覇という大きな目標を失ったが、自宅のガレージで練習を積んできた。その挑戦し続ける姿が受賞理由となった。20歳の池江とともに3年後のパリ五輪での活躍に期待がかかる。
そのほかアスリートを支え、育成に尽くしているコーチ・エキスパートとして体操男子日本代表の水鳥寿思監督が「Inspiring Coach」を受賞している。
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2団体統一王者・井上尚弥、一年ぶりのKO劇(11月2日)
一年ぶりに“モンスター”がリングに帰ってきた。WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチでラスベガスのリングに初めて立った井上尚弥。当初4月に予定されていながら新型コロナウイルスの影響で延期となっていたが、ようやくボクシングの聖地での防衛戦が実現した。
ファイトマネーはバンタム級としては破格の約1億500万円。試合は無観客ながらメインイベントとして行われた。挑戦者のジェイソン・マロニーも元世界王者で現在WBA2位、IBF4位という正真正銘の実力者だ。...
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一年ぶりに“モンスター”がリングに帰ってきた。WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチでラスベガスのリングに初めて立った井上尚弥。当初4月に予定されていながら新型コロナウイルスの影響で延期となっていたが、ようやくボクシングの聖地での防衛戦が実現した。
ファイトマネーはバンタム級としては破格の約1億500万円。試合は無観客ながらメインイベントとして行われた。挑戦者のジェイソン・マロニーも元世界王者で現在WBA2位、IBF4位という正真正銘の実力者だ。
井上は的確にパンチを打ち分けて序盤からペースを握ると、第5ラウンドには右ストレートがマロニーの顔面にクリーンヒット。続く第6ラウンドは開始28秒にカウンターの左フックでこの試合初めてのダウンを奪った。こうなると完全にモンスターの独壇場に突入。第7ラウンド終了間際に右ストレートでモロニーを粉砕。あまりにも圧倒的なKO劇でWBAでは4度目、IBFで2度目の防衛に成功した。
ただでさえ厳しい海外での防衛戦。しかも今回は新型コロナという更なる難敵への対策を求められた。ラスベガスで2週間の自主隔離に入っていた井上は、出国直前と米国入国後2度のPCR検査をクリア。ホテルとジムの間以外は一歩も外に出ず極めて厳重な隔離体制のなかで調整を行ってきた。その苦労をみじんも感じさせない圧巻の試合運びだった。これで井上は日本の男子選手で歴代最多の世界戦15連勝。試合後には残る2つの主要団体、WBC、WBO王者との対戦への意欲を語った。日本初の4団体統一王者誕生も更に現実味を帯びてきたようだ。
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満員のスタジアムでのコロナ対策・検証始まる(11月1日)
30日、プロ野球の横浜DeNAベイスターズのホームゲームが開催。神奈川県では横浜スタジアムで80%を上限に観客を入れた状態での、最新技術を使った感染症対策の検証を開始した。
現在、プロ野球やJリーグなど1万人を超えるイベントの観客上限は収容人数の半分となっているが、今回の検証では3日間で徐々に上限数を引き上げ、3日目には100%に緩和。満員の状態で感染対策の効果や課題を検証するものだ。スタジアム内には合計13台の高精細カメラを設置し、観客のマスク着用の有無を判別するほか、トイレなど人が集中する場所では感染リスクが高まるため、通信アプリLINEを使いリアルタイムで混雑状況がわかる仕組みも用いるとしている。...
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30日、プロ野球の横浜DeNAベイスターズのホームゲームが開催。神奈川県では横浜スタジアムで80%を上限に観客を入れた状態での、最新技術を使った感染症対策の検証を開始した。
現在、プロ野球やJリーグなど1万人を超えるイベントの観客上限は収容人数の半分となっているが、今回の検証では3日間で徐々に上限数を引き上げ、3日目には100%に緩和。満員の状態で感染対策の効果や課題を検証するものだ。スタジアム内には合計13台の高精細カメラを設置し、観客のマスク着用の有無を判別するほか、トイレなど人が集中する場所では感染リスクが高まるため、通信アプリLINEを使いリアルタイムで混雑状況がわかる仕組みも用いるとしている。また、接触確認アプリ「COCOA」のインストール率を確認。CO2濃度を計測し、換気のタイミングなども検証される。
ただし、観客の反応はいささか複雑だ。ファンからは「満員の球場で応援したい気持ちはあるがコロナの不安もある」という意見も聞かれた。一部にはある種の人体実験ではないかとの反発のも声もある。実際31日の観客数は50%をわずかに上回る1万6600人にとどまった。
今回の検証結果は国のガイドライン作成に活用される予定だという。背景にあるのは東京五輪での人数制限緩和対策。五輪会場の一つになっている横浜スタジアムが選ばれたのもその理由の一つだろう。神奈川県・黒岩祐治知事は「来年五輪をやると日本が決めた以上、誰かが一歩踏み出さないと」と語る。未だスタジアムが新型コロナウイルスのクラスター発生源とされた例はないが、今後のスポーツ観戦のあり方を考えるうえでも検証の結果を注視したいところだ。
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