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渋野日向子2020シーズン終了・来季への期待(12月16日)
昨年全英オープンを制覇し一躍時の人となった渋野日向子の今シーズン最終戦が終わった。悪天候で最終日が一日順延となった全米女子オープン(テキサス・チャンピオンズGC)で首位スタートの渋野はスコアを3つ落とし-1の4位でフィニッシュ。日本人選手史上初の海外メジャー2勝目とはならなかった。
今大会2日目に単独首位に浮上。「一番上にいる奇跡、楽しんで頂けたら嬉しいです」と笑顔が弾けた渋野は、3日目も第5Hでバンカーに入れるも見事リカバリーショットを見せるなど我慢のゴルフで2位に一打差で最終日を迎えた。...
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昨年全英オープンを制覇し一躍時の人となった渋野日向子の今シーズン最終戦が終わった。悪天候で最終日が一日順延となった全米女子オープン(テキサス・チャンピオンズGC)で首位スタートの渋野はスコアを3つ落とし-1の4位でフィニッシュ。日本人選手史上初の海外メジャー2勝目とはならなかった。
今大会2日目に単独首位に浮上。「一番上にいる奇跡、楽しんで頂けたら嬉しいです」と笑顔が弾けた渋野は、3日目も第5Hでバンカーに入れるも見事リカバリーショットを見せるなど我慢のゴルフで2位に一打差で最終日を迎えた。
ところが最終日は悪天候のため順延に。当人は「気分転換にはすごくなりました」と前向きに話していたが、計算に狂いが生じ始めていた。迎えた最終日は気温が6度に低下。多くの選手が重ね着やニット帽などを着込むなか、渋野はジャケットを羽織っただけ。防寒対策が不十分だったことは否めないと指摘する声もある。
その影響かミスショットが続くと苛立ってクラブを叩きつけたり、捲れた芝を乱暴に踏みつけたりと前日までのスマイルは消え、修正力を発揮できなかった。それでも最終Hではバーディーを決め、笑顔で締め括れたのは幸いだった。この結果、最新の世界ランキングは13位に浮上。東京五輪への出場の可能性も見えてきた。
大きな期待を背負い挑んだシーズン。しかし米国ツアーで予選落ちを繰り返し、本戦に進めない日々が続いた。国内ツアーでも連続予選落ちを経験するなど苦しい一年だった。この経験が来季以降の成長につながることをファンは信じている。シンデレラの第3幕に期待したい。
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パリ五輪新競技にブレイキン(ブレイクダンス)(12月15日)
12月7日、IOC(国際オリンピック委員会)理事会で、2024年夏のパリ五輪の新競技としてダンススポーツ「ブレイキン」の採用が決定した。一週間後の14日、川崎市のライブホールCLUB CITTA'で五輪追加種目決定の記者発表が行われた。一般的にはブレイクダンスの名前で知られているブレイキン。会見では2018年のユース五輪で2つの金メダルを獲得した河合来夢(ダンスネーム“RAM”)は「多くの方に知ってもらえる機会になったのですごく嬉しい」と挨拶。...
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12月7日、IOC(国際オリンピック委員会)理事会で、2024年夏のパリ五輪の新競技としてダンススポーツ「ブレイキン」の採用が決定した。一週間後の14日、川崎市のライブホールCLUB CITTA'で五輪追加種目決定の記者発表が行われた。一般的にはブレイクダンスの名前で知られているブレイキン。会見では2018年のユース五輪で2つの金メダルを獲得した河合来夢(ダンスネーム“RAM”)は「多くの方に知ってもらえる機会になったのですごく嬉しい」と挨拶。そのほか国内の大会を制した有力選手たちによるデモンストレーションも実演され、11月に行われた世界最高峰の大会で史上最年少優勝を果たした“shigekix”こと半井重幸らが登場した。
ブレイキンは音楽で合わせた1対1の対戦形式。選手が交互に踊り、技や表現力などを採点で競い勝敗を決める。事前に流す曲は知らされず、即興でダンスを踊らなければならない。わずか30秒から1分30秒という短い時間のなかで、オリジナルのパフォーマンスを表現するものだ(他選手のオリジナル技を使うと原点になることも)。半井は「1人1人の動きとか踊り方とか全然違うのでそこをまずは見てほしい」と見どころを語る。さらに「金メダルをちゃんと取れるという確信が自分で持てるぐらいまでしっかり自分で用意して挑みたいなと思っています」と抱負を述べた。女子では河合のほかに昨年の第1回世界選手権で優勝した湯浅亜実など有力選手がそろっており、活躍に期待がかかる。
なお、パリ五輪での追加種目はこのほかスケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの3競技が東京五輪に続き採用となっている。
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24分超の死闘!阿部一二三が五輪代表に決定(12月14日)
柔道の東京五輪代表で唯一決定していなかった男子66kg級。最終決着は史上初の一発勝負で行われた。会場となったのは柔道の聖地・講道館。ここで畳が国際大会用の赤と黄色の畳に張り替えられたのも史上初めてのことだ。観客は入れず、関係者が見守るなか日本の柔道史に残る死闘が繰り広げられた。
阿部一二三は2017・18年の世界選手権で2連覇を達成。五輪代表の座を確実視されていたが、この一年急速に台頭してきたのが、阿部より4歳年上の丸山城志郎だった。...
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柔道の東京五輪代表で唯一決定していなかった男子66kg級。最終決着は史上初の一発勝負で行われた。会場となったのは柔道の聖地・講道館。ここで畳が国際大会用の赤と黄色の畳に張り替えられたのも史上初めてのことだ。観客は入れず、関係者が見守るなか日本の柔道史に残る死闘が繰り広げられた。
阿部一二三は2017・18年の世界選手権で2連覇を達成。五輪代表の座を確実視されていたが、この一年急速に台頭してきたのが、阿部より4歳年上の丸山城志郎だった。丸山は去年の世界選手権で金メダルを獲得。阿部との直接対決で3連勝し、一気に代表最有力候補に躍り出ていた。世界トップレベルの2人が代表を激しく争ってきた両者。対戦はこれまで7回あり、丸山の4勝、阿部の3勝と拮抗。直近の対決では阿部が勝利している。しかもそのうち6回までが延長戦に突入する展開となっており、激闘は必至だった。
試合は4分間の本戦でお互いにポイントが取れないまま、ゴールデンスコアの延長戦へと突入。丸山、阿部双方が2つの指導を受け、あと一つの指導で失格になるという共に後がない状況に。いつ終わるともしれない息詰まる闘いの決着は延長19分過ぎ。阿部の大内刈りが「技あり」となり優勢勝ち。55kg級代表の座を獲得した。試合の終わった両者の顔は向う傷、胴着には血痕が残り、戦いの凄まじさを物語っていた。阿部は「すべて関わってくれた方々に一番に感謝したい」と感謝の言葉を口にした。
この死闘で思わぬ影響を受けたのが試合を中継していたテレビ東京だった。1時間15分の放送枠を用意していたが、延長が17分になろうとしたところで放送時間が終了。決着をOAすることができないという事態になってしまった。同時配信していたネット中継で最後まで伝えることは出来たものの、TV局にとってもまさかの予想不可能な大熱戦であったと言えるだろう。
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故障から復活の村上茉愛・2年ぶり全日本女王(12月13日)
個人総合と種目別の日本一を決める体操の全日本選手権第3日(高崎アリーナ)。12日、女子決勝がおこなわれ、個人総合では予選トップの村上茉愛が2年ぶりの優勝を果たした。
村上はリオデジャネイロ五輪で女子日本代表チームを牽引。女子団体総合で48年ぶりの4位入賞に貢献したほか、2018年の世界選手権では個人総合で日本女子初の銀メダルを獲得し、押しも押されもせぬ日本女子のエースの地位を確立した。ところが、去年5月に腰のけがにより思うような演技ができない状態に陥り、代表選手選考会でまさかの落選。...
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個人総合と種目別の日本一を決める体操の全日本選手権第3日(高崎アリーナ)。12日、女子決勝がおこなわれ、個人総合では予選トップの村上茉愛が2年ぶりの優勝を果たした。
村上はリオデジャネイロ五輪で女子日本代表チームを牽引。女子団体総合で48年ぶりの4位入賞に貢献したほか、2018年の世界選手権では個人総合で日本女子初の銀メダルを獲得し、押しも押されもせぬ日本女子のエースの地位を確立した。ところが、去年5月に腰のけがにより思うような演技ができない状態に陥り、代表選手選考会でまさかの落選。世界選手権出場も逃すなど昨年は苦悩の一年だった。
そして復活をかけた今大会。跳馬では予選では着地が乱れた大技「チュソビチナ」を見事成功。得意の床でも安定した技をまとめ、女王返り咲きを果たした。優勝インタビューでは「世界と戦っていくための武器は習得出来つつあるのかなと思ってます」と笑顔で手応えを語っていた。
一方で昨年の全日本選手権女王、寺本明日香は今年2月に左アキレス腱を断裂。一時は引退まで考えたというが、懸命にリハビリに取り組み9月のシニア選手権で復帰。4月開催予定だった全日本選手権が新型コロナの影響で12月開催となったため大会出場を果たすことができた。
しかし、予選では18位と出遅れ、決勝でも平均台の演技で落下するなど本来の実力は発揮出来ず。13位に終わり終了後涙を見せた。昨年親友の村上に団体のキャプテンを託され、東京五輪団体出場権獲得に貢献した。いまは一年前の村上と逆の立場となった寺本だが、「今すぐ帰って練習したいくらい悔しい」と再起を誓った。
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ACL決勝T・ヴィッセル神戸が初の4強進出(12月11日)
中東カタールでの集中開催となったサッカーのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)は決勝トーナメントに突入。Jリーグからはグループステージを突破した横浜F・マリノス、FC東京、ヴィッセル神戸の3チームがアジア王者の座をかけた戦いに挑んだ。
決勝トーナメントは一発勝負。最初に登場したFC東京は北京国安と対戦。後半に北京に先制点を許すと、反撃も及ばず0―1のまま試合終了となりクラブ史上初のベスト8進出はならなかった。...
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中東カタールでの集中開催となったサッカーのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)は決勝トーナメントに突入。Jリーグからはグループステージを突破した横浜F・マリノス、FC東京、ヴィッセル神戸の3チームがアジア王者の座をかけた戦いに挑んだ。
決勝トーナメントは一発勝負。最初に登場したFC東京は北京国安と対戦。後半に北京に先制点を許すと、反撃も及ばず0―1のまま試合終了となりクラブ史上初のベスト8進出はならなかった。一方、GSを首位通過した横浜。水原三星に後半まさかの3失点を喫し、終了間際のATに1点を返したものの2-3で敗れ、昨季のJ王者がベスト16で敗退となった。
ACL初出場のヴィッセル神戸は元スペイン代表イニエスタ&西大伍のゴールで上海上港を撃破。唯一Jリーグ勢で1回戦を突破して準々決勝進出を決めた。この試合でイニエスタは右腿裏を痛めてしまうアクシデントに見舞われるも「まだまだ歴史を作り続けていきたい」と強い意気込みを語った。
迎えた準々決勝の相手は横浜を破った水原三星。試合開始早々に先制された神戸は前半40分、フリーキックで古橋亨悟がゴールを決め同点に追いつく。その後、両者一歩も引かない激戦は延長戦に突入。神戸は延長後半8分から負傷しているイニエスタも投入。しかし、ここでも決着がつかず勝敗の行方はPK戦に。両チーム6人目まで成功させたが、水原7人目のキッカーが枠を外すと、藤本憲明が冷静にシュートを決め7-6で劇的勝利。神戸がベスト4進出を決め、アジア制覇まであと2勝となった。
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