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コロナに揺れたJリーグ2020シーズン終了(12月22日)
サッカーJリーグはJ1からJ3までの全節を終了した。新型コロナウイルスの影響による中断や、チーム内での感染者発生など激動の2020年シーズンを振り返る。
J1は川崎フロンターレが史上最速V。Jリーグ史上最多得点記録を更新するなどその強さが際立った。一方で長年チームを支えてきた中村憲剛が引退を表明。21日行われた引退セレモニーには1万人を超えるファンが別れを惜しんだ。
し烈な争いとなったACL出場権は、川崎のほかガンバ大阪と名古屋グランパスが手にした。...
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サッカーJリーグはJ1からJ3までの全節を終了した。新型コロナウイルスの影響による中断や、チーム内での感染者発生など激動の2020年シーズンを振り返る。
J1は川崎フロンターレが史上最速V。Jリーグ史上最多得点記録を更新するなどその強さが際立った。一方で長年チームを支えてきた中村憲剛が引退を表明。21日行われた引退セレモニーには1万人を超えるファンが別れを惜しんだ。
し烈な争いとなったACL出場権は、川崎のほかガンバ大阪と名古屋グランパスが手にした。
注目のJ1昇格は徳島ヴォルティスとアビスパ福岡の2チームに決定した。今季はコロナの影響を鑑み、昇格・降格のレギュレーションが変更。J2の3位から6位のチームによるJ1昇格のプレーオフは中止となり、逆にJ1からの降格はない。J2の優勝争いは最終節までもつれ、首位の徳島ヴォルティスと2位アビスパ福岡の直接対決に。福岡が勝利して勝ち点で並んだものの、得失点差で徳島が栄冠に輝いた。
なお、徳島は現在天皇杯でもベスト8に残っており、23日にJFLからの勝ち残りのHondaと対戦することになっている。徳島にとっては昨年天皇杯3回戦で敗れた因縁の相手だ。
またJ3は圧倒的な強さで優勝したブラウブリッツ秋田と、最終節で2位に滑り込んだSC相模原の2チームがJ2昇格を決めた(J1と同様J2からの降格はなし)。
対戦チーム内でのコロナ感染者の増大で延期となったルヴァン杯決勝は年明けの1月4日に行われる。元日決戦の天皇杯の後に王者が決定するという珍しいケースとなる。
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バレーボール天皇杯&皇后杯・日本代表が活躍(12月21日)
天皇杯・皇后杯全日本バレ―ボール選手権の決勝がこの週末に行われた。昨年度の大会は年度末開催だったため、ちょうど新型コロナウイルス感染拡大の影響が直撃。ブロックラウンド終了時点で打ち切りとなったため2年ぶりの開催となる。今年度は予選ラウンドを行わずに、ファイナルラウンドのみで争われた(出場チームは男子16チーム、女子18チームと例年より若干縮小された)。
女子決勝は今シーズン公式戦16連勝中でV1リーグ首位を独走中の東レアローズと、リーグ戦11勝2敗の2位で追うJTマーヴェラスの顔合わせとなった。...
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天皇杯・皇后杯全日本バレ―ボール選手権の決勝がこの週末に行われた。昨年度の大会は年度末開催だったため、ちょうど新型コロナウイルス感染拡大の影響が直撃。ブロックラウンド終了時点で打ち切りとなったため2年ぶりの開催となる。今年度は予選ラウンドを行わずに、ファイナルラウンドのみで争われた(出場チームは男子16チーム、女子18チームと例年より若干縮小された)。
女子決勝は今シーズン公式戦16連勝中でV1リーグ首位を独走中の東レアローズと、リーグ戦11勝2敗の2位で追うJTマーヴェラスの顔合わせとなった。試合は第1セットを接戦の末制したJTがそのまま第2、第3セットも奪い3-0でストレート勝ち。JTマーヴェラスが創部以来初の皇后杯優勝を果たした。JTの勝因は何と言っても日本代表でもあるJTのリベロ・小幡真子らの鉄壁の守備だろう。好レシーブを連発し、攻撃ではアメリカ代表のドルーズが60%を超えるアタック成功率で東レを圧倒。黒後愛、石川真佑らタレント揃いの東レに自分たちのバレーをさせなかった。
翌日行われた男子決勝はジェイテクトSTINGSとパナソニックパンサーズの対戦に。リーグ戦では今季パナソニックが2勝とリードしていたが、この日はジェイテクトのオポジット・西田有志が絶好調。日本代表でW杯でも威力を発揮したジャンプサービスで連続ポイントを挙げ、パナソニックを突き放し3-1で勝利。ことらも全日本選手権初制覇となった。「新たに優勝という歴史を作るじゃないですけど、気持ちは入っていたというのもある(西田)」。龍神の若き大黒柱がまた一つ大きな成長を見せた。
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ゴールデングラブ賞とベストナイン・W受賞者(12月20日)
プロ野球で守備のスペシャリストを表彰する三井ゴールデングラブ賞が発表され、授賞式が行われた。ここでも存在感が際立ったのは4年連続の日本一に輝いたソフトバンクホークス。先日のNPB年間表彰ではベストナインに3名(千賀滉大、甲斐拓也、柳田悠岐)が選ばれているが、今回は一塁手部門で中村晃が初受賞し、両リーグ最多の4人が顔をそろえた。一塁手は中村とファイターズの中田翔が同数の得票を集め、内野で史上初めてのW受賞となった。...
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プロ野球で守備のスペシャリストを表彰する三井ゴールデングラブ賞が発表され、授賞式が行われた。ここでも存在感が際立ったのは4年連続の日本一に輝いたソフトバンクホークス。先日のNPB年間表彰ではベストナインに3名(千賀滉大、甲斐拓也、柳田悠岐)が選ばれているが、今回は一塁手部門で中村晃が初受賞し、両リーグ最多の4人が顔をそろえた。一塁手は中村とファイターズの中田翔が同数の得票を集め、内野で史上初めてのW受賞となった。
三塁手部門ではイーグルスの鈴木大地が初選出となりこちらもベストナインとのW受賞。新天地でチームを牽引したシーズンに花を添えた。
セリーグは5名も占めてジャイアンツの独壇場だったベストナインとは対照的に顔ぶれががらりと変わった。G戦士は菅野智之と坂本勇人の2名にとどまり、代わりにドラゴンズが最多3名の受賞となった(D.ビシエド、高橋周平、大島洋平)。
セでベストナインとのG・GのW受賞は4名。そのうちの一人が両リーグ最多得票となる283票を集め8年連続8度目の受賞となったカープの菊池涼介だ。今シーズンは守備機会503回でエラー0という、二塁手として史上初めてとなる守備率10割を達成した。守備機会の多いセカンドでの無失策は長いプロ野球の歴史のなかでも特筆に当たる快挙だろう。「毎回めちゃ嬉しい」と喜びを爆発させたが、例年プレッシャーも計り知れないものだったようだ。「来年もしっかりやらなければいけないという責任感も生まれています」と気を引き締めた菊池。来季も華麗なグラブさばきが見られそうだ。
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NPB年間表彰式・顔ぶれから見える球団の強さ(12月18日)
コロナ禍で6月開幕、120試合制となった2020年のプロ野球。その年間表彰式、NPB AWARDS2020がグランドプリンスホテル高輪で執り行われた。
各部門表彰に続きMVP、新人王が発表。圧倒的な強さで日本シリーズ4連覇を達成したホークスの主砲・柳田悠岐がパリーグのMVPに輝いた(5年ぶり2度目)柳田はホームラン29本を含む146本のヒットを放ち自身初の最多安打のタイトルを獲得。日本シリーズでも優勝を決めた第4戦で逆転2ランを放つなどチームを牽引した。...
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コロナ禍で6月開幕、120試合制となった2020年のプロ野球。その年間表彰式、NPB AWARDS2020がグランドプリンスホテル高輪で執り行われた。
各部門表彰に続きMVP、新人王が発表。圧倒的な強さで日本シリーズ4連覇を達成したホークスの主砲・柳田悠岐がパリーグのMVPに輝いた(5年ぶり2度目)柳田はホームラン29本を含む146本のヒットを放ち自身初の最多安打のタイトルを獲得。日本シリーズでも優勝を決めた第4戦で逆転2ランを放つなどチームを牽引した。
セリーグMVPはジャイアンツの菅野智之(6年ぶり2度目)。菅野は史上初の開幕13連勝に加え、最多勝のタイトルも獲得。菅野は「向上心を持ってこれからも精進していきたい」とコメントを述べた。現在ポスティングでのメジャー移籍を目指しているが、レッドソックスなど複数の球団が獲得に意欲を示しているという。
最優秀新人(新人王)はパリーグではライオンズ3年目の平良海馬が受賞。最速160㎞/hの剛速球を武器に33ホールドを挙げ、防御率1.87と若獅子軍団のストッパーとして定着した。沖縄出身選手が新人王を受賞するのはこれが初のことだ。セは10勝をマークしたカープの昨年のドラフト1位ルーキ―・森下暢仁が受賞。カープでは2014年の同じく大卒ドラフト1・大瀬良大地以来の選出となった(余談だがカープはその前の新人王が野村祐輔と大卒ドラ1獲得投手の活躍が非常に目立つ)。
なお、コミッショナー特別賞を受賞したのはNPB新記録の13試合連続盗塁を達成した盗塁王の周東佑京だった。ホークスは周東をはじめ最多勝の千賀滉大にベストナイン捕手の甲斐拓也といずれも育成枠出身の選手が表彰を受けた。流石は常勝軍団。スカウト力、選手育成力ともに際立っているといえよう。表彰式の顔ぶれから球団の組織力の強さも垣間見えて興味深い。
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目標に全集中・五郎丸歩32年間のラグビー人生(12月17日)
「全力で走り抜けてきた。残り1シーズンしか戦う気力、体力ともに残っていない」引退の理由について寡黙な男がその胸中を明かした。
来年1月開幕のラグビートップリーグを最後に現役引退することを表明した元日本代表の五郎丸歩(34)が16日、記者会見を行った。五郎丸は福岡県出身。既に3歳の時にラグビーと出会い、佐賀工業高時代は3年連続で花園に出場。名門・早稲田大学で全国大学選手権優勝を経験して、2008年にトップリーグのヤマハ発動機ジュビロにプロ契約で入団した。...
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「全力で走り抜けてきた。残り1シーズンしか戦う気力、体力ともに残っていない」引退の理由について寡黙な男がその胸中を明かした。
来年1月開幕のラグビートップリーグを最後に現役引退することを表明した元日本代表の五郎丸歩(34)が16日、記者会見を行った。五郎丸は福岡県出身。既に3歳の時にラグビーと出会い、佐賀工業高時代は3年連続で花園に出場。名門・早稲田大学で全国大学選手権優勝を経験して、2008年にトップリーグのヤマハ発動機ジュビロにプロ契約で入団した。2年連続のトップリーグの得点王になるなど、これまで通算1254得点をあげてきた。
また、大学時代に初選出された日本代表でも歴代最多711得点の輝かしい成績を誇る。29歳で初めて出場したワールドカップで五郎丸は“世紀の番狂わせ”と言われた南アフリカ戦では34得点中1人で24得点をあげ、日本を歴史的勝利へと導いた。ルーティーンの“五郎丸ポーズ”は社会現象となり一躍時の人となったが、「ラグビーというものは誰かヒーローが出る訳でもなくチームみんなが自分の仕事を全うした上で勝利が見える競技性を持っている」として、自分一人にフォーカスが当たることは非常に違和感があったと当時の心境を告白した。
W杯後はフランスでもプレーしたが、現役最後の舞台に再びトップリーグを選んだ。自身の年齢については、デビュー時から35歳というのが、集中力が続く限界だろうと考えていたという。引退後の予定は白紙で、「2つを同時には考えられない」と話す。一つの目標に全集中。その精神を愚直なまでに具現化し続けたのが彼のラグビー人生だったのかもしれない。
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