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バドミントン全日本総合・男女単は共に大激闘(12月28日)
27日まで熱戦が繰り広げられてきたバドミントンの全日本総合。観客の歓声の無い緊張した空気が張り詰める静寂のなか、シャトルの弾む音だけが鳴り響く。決勝のなかでもシングルスは男女とも両者一歩も引かない激闘となった。
桃田賢斗の復帰戦となった男子シングルス決勝戦。3連覇を狙うエースの前に2歳年下・常山幹太が立ちはだかった。世界ランク11位まで上昇してきた常山は第1ゲーム終盤で猛烈な追い上げ。チャレンジの成功も含め6連続得点を挙げ、21-18と桃田から逆転でこのゲームをものにする。...
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27日まで熱戦が繰り広げられてきたバドミントンの全日本総合。観客の歓声の無い緊張した空気が張り詰める静寂のなか、シャトルの弾む音だけが鳴り響く。決勝のなかでもシングルスは男女とも両者一歩も引かない激闘となった。
桃田賢斗の復帰戦となった男子シングルス決勝戦。3連覇を狙うエースの前に2歳年下・常山幹太が立ちはだかった。世界ランク11位まで上昇してきた常山は第1ゲーム終盤で猛烈な追い上げ。チャレンジの成功も含め6連続得点を挙げ、21-18と桃田から逆転でこのゲームをものにする。後がなくなった桃田は第2ゲームに入ってからも序盤は常山の勢いに押されていたが、中盤から得意の持久戦に持ち込みゲームを奪い返す。40本以上のラリーの応酬が続いた試合は80分を超える激闘に。最後は桃田が終盤に一気に勝負をかけ、常山の追い上げを振り切り21-17で逆転勝利。ゲームカウント2-1で3年連続4度目の全日本優勝を果たした。「ホッとしたのが7割、嬉しいのが3割って感じですね」交通事故での眼窩底骨折による影響で視界がぼやける後遺症に苦しみ、コロナ禍の不安ななかでの一人での練習という逆境を乗り越え、エースが復活の狼煙を上げた。
女子シングルス決勝は奥原希望と山口茜の両エース対決。直接対決となった一昨年の決勝では山口が2-1で制している。今回の対決も前回同様、第1ゲームを山口が先取すると、奥原が第2ゲームを奪い返すという一歩も譲らぬ展開に。第3ゲームは序盤から山口がリード。最大6ポイントの大差をつけて逃げ切りを図るが、終盤に来て奥原が怒涛の追い上げ。緩急つけた山口の多彩な攻めを徹底的に凌いで食らいつく奥原の粘りに、徐々に山口のスタミナが尽きていく。最後は先に奥原が2点差でマッチポイントを奪うが、これを山口が連続ポイントで同点に追いつく執念をみせる。しかし、山口の反撃もここまで。最後はネットインで奥原が逆転勝ち。全日本2連覇を達成した。「2人でレベルの高い試合を届けることができてよかった」と笑顔が弾けた。
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試合の中で得た達成感・羽生結弦、圧巻の優勝(12月27日)
長野市で行われているフィギュアスケート全日本選手権。今年は新型コロナの影響で世界選手権が中止となるなど大きな影響が及ぶなか、各選手たちは難しい調整を強いられてきた。
羽生結弦はコロナ禍でコーチ不在のなか、1人で練習に励んできた。「第3波と言われる波が来ている状態の中、僕が出ていいものかかなり葛藤があった」と感じたという2月の四大陸選手権以来320日ぶりの公式戦。SPでは初めて自ら振り付けたという新たなプログラムに挑戦。...
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長野市で行われているフィギュアスケート全日本選手権。今年は新型コロナの影響で世界選手権が中止となるなど大きな影響が及ぶなか、各選手たちは難しい調整を強いられてきた。
羽生結弦はコロナ禍でコーチ不在のなか、1人で練習に励んできた。「第3波と言われる波が来ている状態の中、僕が出ていいものかかなり葛藤があった」と感じたという2月の四大陸選手権以来320日ぶりの公式戦。SPでは初めて自ら振り付けたという新たなプログラムに挑戦。イギリスのロックナンバー「Let Me Entertain You」のアップテンポのリズムに乗って、冒頭の4回転サルコウから4回転→3回転のコンビネーションジャンプを難なく決めていく。観客に手拍子を求める余裕の演技で103.53の高得点をマークしSP1位に立った。続くフリーの演技は和のテイストに彩られた大河ドラマ「天と地と」のテーマ曲に乗せて、完ぺきな演技を披露。国際連盟非公認の国内参考記録ながら自己ベストを超える215.83 をマークし、5年繰りの全日本優勝を果たした。「練習してきたことを信じて、自分の体の感覚を信じてやり切れたのは大きいと思います」と充実感に満ちた今季初戦となった。
一方、大会5連覇がかかっていた宇野昌磨はSPで4回転トーループからの連続ジャンプで転倒し3位。フリーの演技で巻き返したものの埴生には及ばず2位となった。「一歩ではなく二歩も離れている感じ。もっと上手くなりたい」と完敗を認め雪辱を誓った。
今季シニア初参戦となる高校2年生の鍵山優真はSPをノーミスの演技で自己ベストを更新。全体の3位となり、見事表彰台に立っている。
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大相撲初場所の新番付が発表・期待の新顔も(12月25日)
来年1月10日に初日を迎える大相撲初場所の番付が発表された。先場所2度目の優勝を果たした大関・貴景勝は綱獲りに挑む場所となる。オンライン会見では綱獲りという経験は人生の糧になるとして「プレッシャーはない」「力を出し切りたい」と強い意気込みを語った。
3場所連続休場中の白鵬、鶴竜の両横綱には横綱審議委員会から引退勧告に次ぐ「注意」の決議の決議が下され、まさに正念場の土俵となる。白鵬は今場所が、旭天鵬(現友綱親方)に並ぶ歴代2位の99場所。...
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来年1月10日に初日を迎える大相撲初場所の番付が発表された。先場所2度目の優勝を果たした大関・貴景勝は綱獲りに挑む場所となる。オンライン会見では綱獲りという経験は人生の糧になるとして「プレッシャーはない」「力を出し切りたい」と強い意気込みを語った。
3場所連続休場中の白鵬、鶴竜の両横綱には横綱審議委員会から引退勧告に次ぐ「注意」の決議の決議が下され、まさに正念場の土俵となる。白鵬は今場所が、旭天鵬(現友綱親方)に並ぶ歴代2位の99場所。23日には部屋で行った「綱打ち」で綱を新調して心機一転で臨む。
一方フレッシュなニューフェイスは新入幕を果たした翠富士だ。身長171cm、体重は118kgの小兵力士。静岡県出身者としては10年ぶりの幕内力士の誕生となる。先場所は2場所連続となる二桁の10勝をあげ、優勝決定戦を制した。意表を突く肩すかしや頭ぶねりといった多彩な技で十両の土俵を沸かせてきた。炎鵬や翔猿のように幕内でも人気を呼びそうだ。
また、十両では元横綱大鵬の孫。納屋が四股名を王鵬に改め新十両に昇進する。191cm、175㎏と恵まれた体格を活かしたスケールの大きい相撲を期待したい。
現在東京では新型コロナウイルスの感染者数が急増している。初場所はこれまで同様に上限5300席に入場を制限。たまり席の3列目までは開放せず、4人用の桝席も2人までとしてソーシャルディスタンスを設けるとしている。各部屋でも万全の感染症対策をして場所に臨むが、何とか無事に千秋楽まで開催してほしい。
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バドミントン日本選手権・桃田賢斗が復帰戦で完勝(12月24日)
東京・町田市で行われている全日本総合バドミントン選手権。新型コロナの感染拡大の影響で主要大会が軒並み中止され、国内大会としては今年最初で最後の公式戦となる。大会2日目はダブルスに続き男女シングルトーナメントもスタート。男子では日本のエース・桃田賢斗が約11カ月ぶりに元気な姿でコートに戻ってきた。
桃田にとっては大変な試練の年だった。今年1月のシーズン初戦・マレーシアマスターズで優勝を果たした直後、帰国途中の高速道路で交通事故に巻き込まれ重傷。...
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東京・町田市で行われている全日本総合バドミントン選手権。新型コロナの感染拡大の影響で主要大会が軒並み中止され、国内大会としては今年最初で最後の公式戦となる。大会2日目はダブルスに続き男女シングルトーナメントもスタート。男子では日本のエース・桃田賢斗が約11カ月ぶりに元気な姿でコートに戻ってきた。
桃田にとっては大変な試練の年だった。今年1月のシーズン初戦・マレーシアマスターズで優勝を果たした直後、帰国途中の高速道路で交通事故に巻き込まれ重傷。精密検査で右目の眼窩底骨折が判明し、コートから離れ香川県の実家でリハビリに励む日々が続いた。その後新型コロナウイルスの影響で国際大会が中断され、実戦から遠ざかること346日。復帰初戦の相手は高校生の選手だったが、冷静なプレーを披露。2-0のストレートで下し、復帰戦を危なげなく完勝で飾った。
4年前に違法カジノ問題で無期限出場停止処分を受けた際にも約1年間のブランクを経験しているが、あの時人間的に大きく成長したことが今回の試練を乗り越える力になっているのは間違いないだろう。桃田は「色々な方のお蔭でまたコートに戻ってくることができました。すごく不安が大きかったが意外と落ち着いてプレーできたのでそこは良かった」と振り返り、「自分らしくプレーできたらいい」と心境を語った。
一方、女子は連覇を狙う奥原希望(世界ランク4位)が登場。10月のデンマークOPで優勝。その後も国際戦を意識した練習を積んできたというが、この日はあまり使わないショートサーブを多用して貫録のストレート勝ち。「長い時間コートに立って、自分のプレーを皆さんに届けられるよう一球一球、大事に大事にやっていきたい」と決意を述べた。また、2年ぶりの女王奪還を目指す世界ランク3位の山口茜も登場。山口にとっては3月以来の実戦だったが、試合時間わずか25分と相手を圧倒し2回戦に駒を進めている。久々の奥原との直接対決も楽しみだ。
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2020Jリーグアウォーズ・コロナ専門会議に特別賞を贈呈(12月23日)
今シーズン活躍した選手・監督、クラブ、審判などの功績を讃える2020Jリーグアウォーズが22日、オンライン形式で開催された。ベストイレレブンはJリーグ史上最速で優勝を決めた川崎フロンターレから史上最多の9名(GK・チョンソンリョン、DF・ジェジエウ、谷口彰悟、登里享平、山根視来、MF・家長昭博、田中碧、三笘薫、守田英正)が選出。川崎一強だった今季を象徴する結果となった。
その中でも最多の得票数を集めたのはルーキーの三笘薫だ。...
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今シーズン活躍した選手・監督、クラブ、審判などの功績を讃える2020Jリーグアウォーズが22日、オンライン形式で開催された。ベストイレレブンはJリーグ史上最速で優勝を決めた川崎フロンターレから史上最多の9名(GK・チョンソンリョン、DF・ジェジエウ、谷口彰悟、登里享平、山根視来、MF・家長昭博、田中碧、三笘薫、守田英正)が選出。川崎一強だった今季を象徴する結果となった。
その中でも最多の得票数を集めたのはルーキーの三笘薫だ。リーグ戦30試合に出場し、新人歴代最多記録に並ぶ13得点。緩急のあるドリブルからのシュートでゴールを量産した。筑波大学時代には天皇杯でプロチームを次々と下すジャイアントキリングを連。J関係者からの熱い視線を集めた。「世界で戦える選手になりたい」と、将来の目標を海外に見据えている彼は英国・プレミアリーグへの挑戦を視野に置いており、現在英語の勉強中だという。
MVPに輝いたのは28ゴールでダントツの得点王となった柏レイソルのFW・オルンガ。アフリカ出身選手としては初受賞となる。母国ケニアの大学では工学を専攻するインテリでもある。「このトロフィーを授けてくださった神様に感謝する。今後も努力を続け、Jリーグのシーズンにインパクトを与えていきたい」と語った。
また、今回のアウォーズではチェアマン特別賞として 新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家を表彰しているのも大きな特徴だろう。東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は受賞のインタビューで、Jリーグが戦日程を無事に終えられたことは「チェアマンのリーダーシップのもと、全てのチームの選手の方々、スタッフの方々、そして応援するファンの方々が一丸となって協力した賜物」だと敬意を表した。コロナ禍に揺れた今年の日本のスポーツ界において、Jリーグが示した模範は今後も社会にとって一つの指標となるものとなるだろう。
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