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夏の甲子園大会で二つの史上初の記録が誕生(8月12日)
第103回全国高校野球選手権大会2日目。この日は史上初となる記録が相次いだ。神奈川代表の横浜と広島県代表・広島新庄の試合は最終回に大きなドラマが待っていた。
春夏連続出場の広島新庄は5回表に先制。3人の継投と堅い守りで強力な横浜打線の反撃を許さない。最終回に貴重な追加点をあげ、2点差で9回裏の横浜の攻撃を迎えた。横浜は連打で一・三塁とチャンスを広げる。しかし2アウトとなり、絶体絶命のピンチで迎えたバッターは1年生の一番・緒方漣。...
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第103回全国高校野球選手権大会2日目。この日は史上初となる記録が相次いだ。神奈川代表の横浜と広島県代表・広島新庄の試合は最終回に大きなドラマが待っていた。
春夏連続出場の広島新庄は5回表に先制。3人の継投と堅い守りで強力な横浜打線の反撃を許さない。最終回に貴重な追加点をあげ、2点差で9回裏の横浜の攻撃を迎えた。横浜は連打で一・三塁とチャンスを広げる。しかし2アウトとなり、絶体絶命のピンチで迎えたバッターは1年生の一番・緒方漣。「三年生と一日でも長くやりたいという気持ち」だったという緒方はここでレフトスタンドに起死回生の逆転サヨナラスリーラン。今大会第1号の本塁打で2回戦進出を決めた。1年生がサヨナラホームランを放ったのは大会史上初めてのことである。歴史に残る殊勲打を決めた緒方は「夢のような打席だった」と打席を振り返った。
もう一つの史上初の記録は4年ぶり37度目出場となった長野県代表の松商学園。初戦の相手は隣県の富山代表・高岡商業と北信越ブロック同士の対戦となった。松商は初回に走者一掃のタイムリーなどでいきなり4点を先取。その後も4番の斎藤優也が大会第2号ホームランなど3安打3打点の活躍。さらに名前の由来が松井秀喜からという3番の織茂秀喜の5安打6打点の活躍で、17安打17得点の猛攻。創部108年目の古豪が圧勝した。これにより松商学園は史上初めて「大正」「昭和」「平成」「令和」と四つの元号で甲子園の勝利をあげた高校となった。
そのほかこの日は春の選抜ベスト8の智弁学園(奈良)、初出場の東北学院(宮城)が二回戦に駒を進めている。
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2年ぶり夏の甲子園開幕・コロナと熱中症対策(8月11日)
甲子園球場にあの熱気が帰ってきた。2年ぶりに開幕した夏の全国高校野球選手権大会。台風の影響で一日遅れとなった開会式に47都道府県代表の球児たちが登場。選手は全員マスクを着用し、入場行進は外野から本塁方向に進む簡素化された形で行われた。
昨年は新型コロナウイルスの影響で戦後初めて中止となった夏の甲子園。出場49校の選手やチーム関係者にはPCR検査を実施したほか、一般客の観戦は禁止とされ、学校関係者限定となった。...
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甲子園球場にあの熱気が帰ってきた。2年ぶりに開幕した夏の全国高校野球選手権大会。台風の影響で一日遅れとなった開会式に47都道府県代表の球児たちが登場。選手は全員マスクを着用し、入場行進は外野から本塁方向に進む簡素化された形で行われた。
昨年は新型コロナウイルスの影響で戦後初めて中止となった夏の甲子園。出場49校の選手やチーム関係者にはPCR検査を実施したほか、一般客の観戦は禁止とされ、学校関係者限定となった。また、甲子園の花形である吹奏楽の応援も今年は解禁。昨年は事前に録音した演奏を流す形式だったが、ことしは50人に制限したうえで生演奏が行われている。大声は出さない、部員の間隔を空け、前方のみを向くなどの制約はあるものの、高校野球の風物詩が復活したのは応援する部員たちにとっても感無量だった事だろう。なお、開会式ではNHK朝のテレビ小説「エール」で作曲者の古関裕而を演じた俳優で歌手の山崎育三郎が登場し、「栄冠は君に輝く」の独唱を行った。
選手宣誓を行ったのは石川県代表・小松大谷の木下仁緒主将。昨年の大会中止の決定に泣き崩れた先輩たちに触れ、それでも挫けず『思いを形に』の言葉を胸に歩んできたことを宣誓の言葉に盛り込んだ。そして「この夢の甲子園で、高校球児のまことの姿を見せることを誓います」と力強い言葉で締めくくった。
台風一過の晴天のなか、全国的に気温も上昇。コロナだけでなく熱中症への対策も万全が求められる。また、昨年春のセンバツから導入された球数制限は夏の甲子園では初めての適用となるが、どのようなドラマが生まれるだろうか。
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ゴルフ松山&稲見・五輪閉幕から再びツアーへ(8月10日)
17日間にわたりアスリートたちが感動を与え続けたオリンピック競技が終了。日の丸を背負って戦った選手らは休む間もなく、自身の戦いの舞台に戻っている。男子ゴルフでプレーオフまでもつれるメダル争いを演じた松山英樹は、アメリカツアーに復帰。世界ゴルフ選手権フェデックスセントジュード招待に参戦した。
最終日の8日、首位と9打差でスタートした松山は7つのバーディーを奪う猛チャージ。18ホールを終えて―16とA・アンセル、S・バーンズらとともに首位に並んだ。...
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17日間にわたりアスリートたちが感動を与え続けたオリンピック競技が終了。日の丸を背負って戦った選手らは休む間もなく、自身の戦いの舞台に戻っている。男子ゴルフでプレーオフまでもつれるメダル争いを演じた松山英樹は、アメリカツアーに復帰。世界ゴルフ選手権フェデックスセントジュード招待に参戦した。
最終日の8日、首位と9打差でスタートした松山は7つのバーディーを奪う猛チャージ。18ホールを終えて―16とA・アンセル、S・バーンズらとともに首位に並んだ。プレーオフでは1ホール目で決めれば優勝のロングパットが惜しくもカップに蹴られてしまう。2ホール目もあとわずかでバーディーを奪えず2位で終了となった。2週連続のプレーオフ決着で今季2勝目はならなかったが次は明後日から始まるツアーに出場する予定となっている。「良いプレーがこれからも出来るように頑張りたい」と抱負を述べた。
紙面の関係で取り上げられなかったが、東京五輪で日本のゴルフ界初となるメダル獲得を果たした稲見萌寧についても振り返っておきたい。オリンピック出場を勝ち取った際には「本当はめちゃめちゃ出たいと思っていた」と喜びを爆発させた稲見(6月30日記事参照)。7日、銀メダルをかけたリディア・コとのプレーオフで見事勝利。会見で「日の丸を背負ってメダルを取れることは本当に嬉しいこと。私の人生の中で一番名誉で嬉しいことだと思います」と語った。翌日からは練習を再開し、今週13日に開幕する国内女子ツアー・NEC軽井沢72ゴルフに出場する予定となっている。新世代の更なる成長に注目が集まりそうだ。
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東京五輪が閉幕・日本勢は過去最多のメダル数(8月9日)
東京オリンピック最終日の8日、二種目で日本の女子代表史上初のメダルがもたらされた。バスケットボール女子決勝は快進撃を続けた日本代表が五輪6連覇中の絶対王者アメリカと対戦。敗れはしたものの、前回のリオ五輪では40点差以上を付けられ完敗した相手に75-90と善戦。見事銀メダルを獲得した。五輪のバスケットボールでのメダル獲得は男女通じて史上初の快挙となった。参加国中トップの3ポイントシュートの成功率で高さのハンデをカバー。...
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東京オリンピック最終日の8日、二種目で日本の女子代表史上初のメダルがもたらされた。バスケットボール女子決勝は快進撃を続けた日本代表が五輪6連覇中の絶対王者アメリカと対戦。敗れはしたものの、前回のリオ五輪では40点差以上を付けられ完敗した相手に75-90と善戦。見事銀メダルを獲得した。五輪のバスケットボールでのメダル獲得は男女通じて史上初の快挙となった。参加国中トップの3ポイントシュートの成功率で高さのハンデをカバー。世界に通用するレベルの高さを如何なく発揮した。
静岡県伊豆市で開催された自転車女子オムニアムでは2020年・世界選手権金メダリストの梶原悠未が出場。4種目の合計得点で争うオムニアムで1種目目のスクラッチを2位で通過すると、3種目目のエリミネイションレースも2位をキープのまま最終種目のポイントレースに臨んだ。梶原は終盤でクラッシュに巻き込まれ落車したものレースに復帰。総合結果で2位となり初出場で銀メダルに輝いた。
今大会を終えて日本の総獲得メダル数は金・27個、銀・14個、銅・17個の計58個。金、合計ともに過去最高の記録となった。
国立競技場では空手で金メダルに輝いた喜友名諒が旗手を務めるなか、金メダルの野球・侍ジャパン、銀メダルのバスケットボール女子、団体銀の卓球女子の伊藤、平野、石川らが参加して笑顔を振りまいていた。聖火の消灯とともに花火が打ち上げられ「ARIGATO」の電光掲示が会場に浮かび上がった。五輪史上最多となる33競技で熱戦が繰り広げられた東京大会。興奮の余韻のなかオリンピック旗は静かに2024年大会開催のパリへと手渡された。
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レスリング金メダル連取・野球は遂に悲願達成(8月8日)
レスリングは7日が最終日。乙黒拓斗が男子フリースタイル65キロ級決勝に進出。2-2の同点から残り14秒で勝ち越しに成功。このリードを守りきり乙黒が男子レスリングで今大会初の金メダルを獲得した。「レスリングはフリーで1個もとれていなくて…すごいプレッシャーがあった」と喜びを露わにした。
さらに女子50キロ級では日本選手団の旗手を務めた須崎優衣が圧倒的な強さを発揮。決勝まで全試合の相手に得点を与えずテクニカルホールド勝ちを収めると、決勝でも試合時間から1分でバックを奪うと、相手選手を場内に引き戻してアンクルホールドからのローリングを連発。...
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レスリングは7日が最終日。乙黒拓斗が男子フリースタイル65キロ級決勝に進出。2-2の同点から残り14秒で勝ち越しに成功。このリードを守りきり乙黒が男子レスリングで今大会初の金メダルを獲得した。「レスリングはフリーで1個もとれていなくて…すごいプレッシャーがあった」と喜びを露わにした。
さらに女子50キロ級では日本選手団の旗手を務めた須崎優衣が圧倒的な強さを発揮。決勝まで全試合の相手に得点を与えずテクニカルホールド勝ちを収めると、決勝でも試合時間から1分でバックを奪うと、相手選手を場内に引き戻してアンクルホールドからのローリングを連発。試合時間96秒でテクニカルホールド勝ちし、何と今大会1ポイントも奪われることなく全試合テクニカルフォール勝ちという偉業を達成した。これで、レスリングは男女合わせて7つのメダルを獲得して全競技を終了。レスリング強国の面目を保ってみせた。
レスリングで金メダル獲得に沸くなか、横浜スタジアムでは野球の決勝で緊迫した展開が続いていた。日本代表・侍JAPANは先発の森下暢仁がアメリカ打線相手に力投。5回を3安打無失点に抑えると、日本キラーのアメリカ先発マルティネス(ソフトバンクホークス)から起死回生のソロホームランで先制。この虎の子の1点を継投した千賀滉大、伊藤大海、岩崎優がランナーを背負いながら必死のピッティングを繰り広げて得点を許さない。するとここまでチャンスを活かせなかった打線が奮起。8回に1死2塁の好機に吉田正尚がセンター前にクリーンヒット。送球がそれる間にランナーの山田哲人が本塁を陥れ、貴重な追加点を奪った。最終回は今大会抑えで起用され続けた栗林良吏が登板。きっちり仕事を果たして完封リレーを完成。日本野球界悲願のオリンピック金メダルへと導いた。稲葉篤紀監督は「みんなが頑張ってくれたし、テレビの前でたくさんの方が応援してくれた。本当にみんなでつかんだ勝利だと思う」と選手を讃える。数少ないチャンスを全員野球でしのぎ切った侍JAPAN。無敗で公開競技だったロサンゼルス大会以来37年ぶりに最高の栄誉を手中に収めた。
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