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全勝の大栄翔が初黒星・優勝争いは終盤戦突入(1月19日)
大相撲一月場所9日目。中日まで全勝を続けていた前頭筆頭の大栄翔が宝富士に敗れ土がついた。ここまで三大関を総舐めにし、高安・照ノ富士の元大関陣にも完勝。得意の突き押しで上位の力士を全く寄せ付けなかったが、平幕との対戦になって力みが出たのだろうか。宝富士との一番は上突っ張りで足が流れてしまった感じだった。それでも中日に1敗で追っていた正代が御嶽海に敗れていたため星の差は1つ。単独トップのまま終盤戦へと突入する。...
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大相撲一月場所9日目。中日まで全勝を続けていた前頭筆頭の大栄翔が宝富士に敗れ土がついた。ここまで三大関を総舐めにし、高安・照ノ富士の元大関陣にも完勝。得意の突き押しで上位の力士を全く寄せ付けなかったが、平幕との対戦になって力みが出たのだろうか。宝富士との一番は上突っ張りで足が流れてしまった感じだった。それでも中日に1敗で追っていた正代が御嶽海に敗れていたため星の差は1つ。単独トップのまま終盤戦へと突入する。大栄翔にとっては初めての優勝争いで気負いもあるかもしれないが、有利な位置にいるのは変わらない。
正代は大栄翔と御嶽海に敗れた相撲以外は落ち着いた取り口で、上位力士のなかで唯一自分の相撲が取れている感じだ。自力優勝は出来なくなったが何とか2敗のまま千秋楽まで追走していってもらいたいところだ。
朝乃山は何とか星を6勝3敗まで持ち直して辛うじて優勝争いに踏みとどまっているが、まだ相撲が安定していない感じがする。大関同士の対戦まで取りこぼしをせずに賜杯レースを盛り上げていくことができるだろうか。同じく3敗勢のなかでは照ノ富士に注目したい。大関復帰に向けて二桁勝利を目指しているがここまで負けた相撲はいずれもあっけない。本来の馬力を見せることが出来れば面白い存在だ。
期待を大きく裏切ったのが貴景勝。綱獲り場所として臨んだはずが、ここまでは全くいいところがない。ついに7敗目を喫し、後がなくなってしまった。勝ち越すのは至難の技だろう。今後のためにも何とか場所中に復調のきっかけを掴んでもらいたい。
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先輩の意地・石川佳純5年ぶりの全日本王者に(1月18日)
全日本卓球選手権女子シングルスの決勝は東京五輪代表に内定している伊藤美誠と石川佳純の戦いとなった。
2男ぶりの王座奪還を目指す伊藤は今年成人式を迎えた二十歳。対する石川は現在27歳で三連覇を達成した2015年度大会以来優勝から遠ざかっている。第1ゲームで序盤から持ち味を発揮したのは伊藤。フォアハンドからの多彩なショットで石川を翻弄し、このゲームを先取する。第2ゲームは石川が取り返したものの続く第3・第4ゲームを連続して奪い、優勝に王手をかけた。...
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全日本卓球選手権女子シングルスの決勝は東京五輪代表に内定している伊藤美誠と石川佳純の戦いとなった。
2男ぶりの王座奪還を目指す伊藤は今年成人式を迎えた二十歳。対する石川は現在27歳で三連覇を達成した2015年度大会以来優勝から遠ざかっている。第1ゲームで序盤から持ち味を発揮したのは伊藤。フォアハンドからの多彩なショットで石川を翻弄し、このゲームを先取する。第2ゲームは石川が取り返したものの続く第3・第4ゲームを連続して奪い、優勝に王手をかけた。
追い込まれた石川だが「そこまでナーバスにならずにプレーできたので、すごく積極的に攻めて行けた」とここから反撃開始。第5・第6ゲームを奪い返しイーブンにすると、最終ゲームも石川が積極的に攻めリードする展開に。ここから伊藤が9-9と追いつき意地を見せるが、石川が先にチャンピオンシップポイントを奪うとそのまま強烈なスマッシュをバックサイドに叩き込み、およそ1時間にわたる激闘に決着。ゲームカウント4-3で石川が5年ぶりの全日本女王に返り咲いた。
優勝インタビューで万感の思いがこみ上げてきた石川。涙で言葉に詰まりながら「嬉しいです。たくさんの人に感謝したい」と喜びをあらわにした。一方敗れた伊藤は終盤は劣勢になりながらも笑顔の場面もあったが、試合後は悔し涙。「夢なんじゃないかって思うくらい立てる状態じゃなかった」と唇を噛み締めた。
また男子シングルスは準々決勝で同じチームメイトの張本智和を破った及川瑞基が快進撃。初優勝を果たした。男女ともに本命が敗れる波乱の大会となったが、世代を超えたし烈な争いによって日本卓球界はさらに新たな高みに上っていくことだろう。
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Bリーグオールスター戦・コンテストを生配信(1月17日)
新型コロナウイルスの感染拡大により、ラグビーやバレーボールなど各スポーツのリーグ戦は中止や延期が発表された。16日に茨城県水戸市で初開催される予定だったプロバスケットボール・Bリーグのオールスター戦も中止が決定。だが、試合以外の一部の企画のみオンラインでの生配信という形でファンのもとに届けられた。
例年Bリーグのオールスター戦では、夢の祭典に相応しくダンクコンテスト、3ポイントコンテスト、スキルズチャレンジの三部門で特別に選ばれた選手たちが技を競い合ってきた。...
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新型コロナウイルスの感染拡大により、ラグビーやバレーボールなど各スポーツのリーグ戦は中止や延期が発表された。16日に茨城県水戸市で初開催される予定だったプロバスケットボール・Bリーグのオールスター戦も中止が決定。だが、試合以外の一部の企画のみオンラインでの生配信という形でファンのもとに届けられた。
例年Bリーグのオールスター戦では、夢の祭典に相応しくダンクコンテスト、3ポイントコンテスト、スキルズチャレンジの三部門で特別に選ばれた選手たちが技を競い合ってきた。今回のオンラインコンテストでは各チームが事前にプレーを撮影。その映像をBリーグが集約して配信を行うというスタイルを取った。ダンクコンテストの場合、その技の華麗さを会場の審査員や入場客によるファン投票で勝敗を競ったが、今回は全国のファンがSNSで投票する形に。オンラインという形式を逆手にとって、より多くのファンが参加できるイベントとした。
そのダンクコンテストでは圧巻のパフォーマンスを見せた千葉ジェッツ・コーフリッピンが優勝。また、ドリブル・パス・シュートの技術を競うスキルズチャレンジは日本代表の千葉ジェッツ・富樫勇樹が21秒85のタイムで並み居る強豪を制した。また、3ポイントコンテストでは20本中17本のシュートを決めたシーホース三河・金丸晃輔が3連覇を達成している。
Bリーグ・島田慎二チェアマンは「紆余曲折をへて中止をしたあとの急転直下。こういうオンラインイベントをやったということが、社会的にもインパクトがある。ただでは転ばないBリーグを世の中にお見せできた」と胸を張る。コロナ禍のなかでも選手とファンをつなぐことができることを証明した好企画だったと言えよう。
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トップリーグ開幕戦延期・PCR検査の在り方(1月15日)
13日の記事でラグビー・トップリーグの開幕戦が関係者の感染が相次いだことから2試合の中止が決まったことをお伝えしたが、さらに状況が変化している。日本ラグビー協会は複数のチームで新型コロナウイルスの感染が相次いでいることから16日に予定していたトップリーグの開幕そのものを延期することを決めた。
現時点で感染が判明したのはキヤノンが最多の24人、トヨタ自動車13人、神戸製鋼10人など6チームで選手・スタッフ合計62人にのぼる。...
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13日の記事でラグビー・トップリーグの開幕戦が関係者の感染が相次いだことから2試合の中止が決まったことをお伝えしたが、さらに状況が変化している。日本ラグビー協会は複数のチームで新型コロナウイルスの感染が相次いでいることから16日に予定していたトップリーグの開幕そのものを延期することを決めた。
現時点で感染が判明したのはキヤノンが最多の24人、トヨタ自動車13人、神戸製鋼10人など6チームで選手・スタッフ合計62人にのぼる。協会は「濃厚接触者の特定が難しく多くの試合を中止にする必要がある」としており、大会の成立に必要な要件である75%以上の試合開催を満たすことが困難なため大会方式の見直しも検討するという。
なお、新たな開幕日については来月上旬から中旬を念頭に今後調整を進めるとのこと。日本ラグビー協会・岩渕健輔専務理事は「リーグを成立させるための最善の考え方ということで決断をし、また選手・関係者の安全を担保するよう引き続き準備を進めていきたい」と話した。
新たな感染者の確認は10日に閉幕した春の高校バレー(第73回全日本高校選手権)でも。5年ぶりに優勝した東福岡高校バレー部で10人の部員らが新型コロナに感染していることが判明した。福岡に戻った11日に部員1人が発熱を訴え、PCR検査を受けたところ陽性と判明。その後の検査で新たに8人の部員と指導者1人の感染が明らかになった。春高バレーでは前年優勝校の東山高校(京都)が大会中に部員1人がPCR検査で陽性となり、準決勝を棄権する事態となっている。関係者には複雑な思いもあるだろう。
プロスポーツと異なり、高校スポーツでは出場校に対して大会前の全員へのPCR検査は義務化されてはいない。3月には選抜高校野球大会も予定されており、すでに出場校が発表されている。感染防止対策はもちろんのこと、事前のPCR検査の実施についてのガイドラインの策定は、途中棄権という最悪の事態を避けるためにも議論が重ねられるべきではないだろうか。
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大関・貴景勝が四連敗…今場所の主役は誰に?(1月14日)
大相撲一月場所は四日目を終えて、先場所優勝の大関・貴景勝が初日から四連敗スタートという自己ワーストタイと並ぶ波乱の序盤戦となっている。早くも三日目には三役以上の力士に全勝がいなくなるという大荒れの様相を呈してきた。
綱獲りの期待がかかっていた貴景勝は初日に御嶽海との一番で、攻め込みながら一瞬の引きで相手を呼び込んでしまい逆転負け。その後も比嘉から落ちる相撲などもあり全く精彩を欠いてしまっている。...
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大相撲一月場所は四日目を終えて、先場所優勝の大関・貴景勝が初日から四連敗スタートという自己ワーストタイと並ぶ波乱の序盤戦となっている。早くも三日目には三役以上の力士に全勝がいなくなるという大荒れの様相を呈してきた。
綱獲りの期待がかかっていた貴景勝は初日に御嶽海との一番で、攻め込みながら一瞬の引きで相手を呼び込んでしまい逆転負け。その後も比嘉から落ちる相撲などもあり全く精彩を欠いてしまっている。突き押し相撲の力士は、一旦歯車が狂うと連敗する傾向があると言われるが、本人にも迷いがあるのか取り口がちぐはぐになっている印象がある。伊勢ヶ浜審判部長は記者からの綱獲りへの質問に関し、「そういうことを聞くこと自体がおかしい」と一蹴。両横綱不在のなか、優勝の本命だったのが勝ち越しさえも危うい星勘定になってしまった。
角番の大関・朝乃山も初日から土が付き、四日目で二勝二敗の五分とこちらも元気がない。もう一人の角番・正代は一敗だが、大関陣が期待を裏切ってしまっている印象が強い。また、大関復帰を目指している関脇の照ノ富士も既に二敗を喫し、二桁の勝ち星にやや黄色信号が灯っている。
その一方でその三大関を総舐めにして旋風を巻き起こしているのが平幕の大栄翔だ。自己最長の初日からの四連勝。初の関脇に上がった昨年の秋場所では負が込んでしまったが、昨場所は再び二桁勝利と地力を付けてきている。自分より大きな相手にも決して当たり負けしない鋭い踏み込みが光る。どこまで星を伸ばすか注目だ。
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