田中将大&内海哲也・待ちわびた今季初勝利(9月3日)
ベテラン投手が意地を見せた。2日、日米球界でファン待望の初勝利のニュースが相次いで飛び込んできた。
まずMLBから、ニューヨークヤンキースの田中将大(31)だ。開幕直前の7月、練習試合で頭部にライナーが直撃。ここまで5試合に先発してきたが大事を取って投球回数を制限していたこともあり、9月の時点で未だ勝ち星なしという異例の事態になっていた。初勝利をかけレイズ戦のマウンドに上がった田中将大は、この日は得意の変化球・スライダーが切れまくる。...
全部読む
ベテラン投手が意地を見せた。2日、日米球界でファン待望の初勝利のニュースが相次いで飛び込んできた。
まずMLBから、ニューヨークヤンキースの田中将大(31)だ。開幕直前の7月、練習試合で頭部にライナーが直撃。ここまで5試合に先発してきたが大事を取って投球回数を制限していたこともあり、9月の時点で未だ勝ち星なしという異例の事態になっていた。初勝利をかけレイズ戦のマウンドに上がった田中将大は、この日は得意の変化球・スライダーが切れまくる。2回には5番・指名打者で出場した筒香嘉智との日本人対決を制し、レイズ打線を無失点に抑えていたが5回、同点の2ランホームランを浴びてしまう。田中は今シーズン最長の6回まで投げ、88球7奪三振2失点で交代。これまでは味方打線の援護が得られず、リードしていても後続が逆転されるパターンも多かったが、この日は6回裏の攻撃で味方が勝ち越し。最後は守護神チャップマンが無失点で抑え、田中は待望の今シーズン初勝利を挙げることができた。
NPBでは38歳のベテラン左腕が久々のお立ち台に。ライオンズ・内海哲也は今季2試合目の先発。前回は4失点で敗戦投手となったが、この日は全盛期を髣髴とさせる変化球が決まっていく。マリーンズを6回まで無得点に抑えると、その裏味方打線が先制。その後チームは継投で逃げ切って、内海に743日ぶりの勝ち星が付いた。一昨年、人的補償でのまさかの移籍。だが昨季1軍登板はなく苦しい日々が続いた。ヒーローインタビューで「ようやくライオンズの一員になれたと思います」と胸を張った内海。通算134勝目は感慨深いものとなった。
閉じる
激闘王・ボクシング八重樫東が現役引退を発表(9月2日)
どれほど打たれようとも、激しいファイトを見せ続けたあのボクサーがリングを去る。ボクシング元世界3階級王者・八重樫東(あきら)が現役引退を発表。1日、引退記者会見を行った。
八重樫の代名詞と言えば右ストレートを武器に一歩も引かない激しい打ち合い。付いた異名「激闘王」の通り、試合後に大きく顔を腫らした壮絶なファイトスタイルが信条だった。「“激闘王“という言葉はこれからも自分の中の宝物になっているんで。...
全部読む
どれほど打たれようとも、激しいファイトを見せ続けたあのボクサーがリングを去る。ボクシング元世界3階級王者・八重樫東(あきら)が現役引退を発表。1日、引退記者会見を行った。
八重樫の代名詞と言えば右ストレートを武器に一歩も引かない激しい打ち合い。付いた異名「激闘王」の通り、試合後に大きく顔を腫らした壮絶なファイトスタイルが信条だった。「“激闘王“という言葉はこれからも自分の中の宝物になっているんで。かけがえのないものです(八重樫)」決してスマートではない泥臭いボクシングスタイルは多くのファンの心を熱くした。
会見で自身にとってのボクシングとは?との問いには、「辛いかもしれないけど、自分にとっては人生を豊かにするもの」と答え、今後もボクシングを通して生きていくと笑顔を見せた。
「僕が誇れることは世界チャンピオンになったことではなく、何度負けても立ち上がってきたこと。『立ち上がることが大事だよ』というのが、ボクシングを通して伝わればいい」先の見えない苦境の続くコロナ禍の時代だからこそ、不屈の王者の言葉は多くの人に響くことだろう。
久々にボクシングに関する話題を取り上げたので、現時点の最新情勢を確認しておきたい。井上尚弥の世界戦ほか、タイトルマッチは軒並み新型コロナの影響で延期中。男女通じて休止期間明け最初の世界戦は27日に行われる女子の元世界王者・宮尾綾香のベトナムでのWBO世界ミニマム級王座決定戦になる見込みだ。また、31日にはロンドン五輪強化選考選手だったタレントの山崎静代が日本ボクシング連盟の女子強化・普及委員に就任した。今後イベントなどで自らの経験を伝えていく予定だという。
閉じる
“火の玉ストレート”藤川球児今季限りで引退(9月1日)
31日、阪神タイガースのクローザー・藤川球児投手の今シーズン限りでの現役引退が発表された。2005年タイガース優勝の立役者“JFK”の一角。気迫あふれる“火の玉ストレート”の頼れる抑えとして、虎党に長く愛された男がユニフォームを脱ぐ。
藤川が球界に残した記録の数々は枚挙に暇がない。セーブ王と最優秀ホールドをそれぞれ2回獲得。NPB記録の38試合連続無失点を達成した2006年には、63試合に登板し防御率は0.68を誇った。...
全部読む
31日、阪神タイガースのクローザー・藤川球児投手の今シーズン限りでの現役引退が発表された。2005年タイガース優勝の立役者“JFK”の一角。気迫あふれる“火の玉ストレート”の頼れる抑えとして、虎党に長く愛された男がユニフォームを脱ぐ。
藤川が球界に残した記録の数々は枚挙に暇がない。セーブ王と最優秀ホールドをそれぞれ2回獲得。NPB記録の38試合連続無失点を達成した2006年には、63試合に登板し防御率は0.68を誇った。2013年からはMLBに移籍し3シーズンプレー。2016年に古巣へ復帰し、中継ぎとしての役目を果たしている。
その日米20年にわたるプロ野球人生のなかで、とりわけ印象深いのは日本球界に復帰した2015年に、故郷高知県の独立リーグチーム・高知ファイティングドッグスでプレーしたことだろう。地元への恩返しとして、無報酬の契約で入団して財政難に苦しむリーグを盛り立てた。骨髄バンクへの支援でゴールデンスピリット賞を受賞するなど、社会貢献活動も積極的だった。
さて、気になるのは残り5つに迫っている日米通算250セーブだ。現時点で806試合に登板し245セーブ。未だ名球会入りした選手のいない松坂世代で最も可能性の高いのは彼だろう。現役の同期で今季出場している選手はホークスの和田毅、ライオンズの松坂大輔など残り僅かだが、ともに先発の2人の200勝到達はかなり厳しい状況だ。今季の藤川は開幕から抑えで起用されていたもののここまで2セーブ。現在は2軍で調整中である。残り試合で再びあの熱い投球を見ることはできるだろうか。
閉じる
【速報】松山英樹、惜しくも6勝目ならず(8月31日)
新型コロナによる中断で、大幅に日程が短縮となった19/20年度のPGAツアー。現在上位30名がツアー最終戦へと進めるプレーオフシリーズがスタートしているが、第2戦・BMW選手権で松山英樹が首位争いを演じた。
日本勢では唯一の参戦の松山。初日、7番では6m、最終ホールの9番では20mもの超ロングバーディパットを見事に沈めー3。単独トップに立つ。2日目に入ると前半はなかなかスコアを伸ばせず我慢のゴルフが続く。...
全部読む
新型コロナによる中断で、大幅に日程が短縮となった19/20年度のPGAツアー。現在上位30名がツアー最終戦へと進めるプレーオフシリーズがスタートしているが、第2戦・BMW選手権で松山英樹が首位争いを演じた。
日本勢では唯一の参戦の松山。初日、7番では6m、最終ホールの9番では20mもの超ロングバーディパットを見事に沈めー3。単独トップに立つ。2日目に入ると前半はなかなかスコアを伸ばせず我慢のゴルフが続く。それでも8番Hで再び22mのバーディを決めてみせたが、その後4つスコアを落としイーブンパーの3位に後退。「前半は粘り強くやれていた。(集中を)切らさずにできたのがこの結果なんじゃないかな」と冷静に分析していた。
首位と1打差でスタートした3日目は最初のホールでバンカーショットが直接カップイン。今季一番のスーパーショットでいきなりのイーグル。波に乗ると、この日-1でホールアウトし、Dジョンソンと並んで再び首位タイに立った。「1打でも無駄にできないと思う。スタートから良い状態で臨めるようしっかり休んで頑張りたい」とコメント。2017年のブリヂストン招待以来3年ぶりの優勝が視野に入ってきた。
そして迎えた最終日。3バーディ、2ボギーとスコアを1つ伸ばしたものの、6位から6バーディの猛追を見せたジョン・ラームがDジョンソンとのプレーオフを制し優勝を飾った。松山は惜しくも2打差で通算6勝目は逃したものの、来週からの最終戦・ツアー選手権に挑む。ツアー選手権は初参戦から7年連続の出場。復調の兆しがみられるショットに期待がかかる。
閉じる
池江璃花子、レースに復帰・新たな水泳人生の始まり(8月30日)
「この場所で泳げたこと自体に、自分のことだけど感動したと言うか…またここに戻って来れたんだなっていう実感がすごく感じられました」競泳の池江璃花子がおよそ1年7か月ぶりに大会に出場。数々の記録を打ち立ててきた東京辰巳国際水泳場に帰ってきた。
去年2月に白血病を公表後、池江は10か月もの長い闘病生活を耐え抜き、トレーニングを再開。7月にはプールでの練習に入れるまで復活を果たしていた。彼女が復帰戦に選んだのは東京都特別水泳大会。...
全部読む
「この場所で泳げたこと自体に、自分のことだけど感動したと言うか…またここに戻って来れたんだなっていう実感がすごく感じられました」競泳の池江璃花子がおよそ1年7か月ぶりに大会に出場。数々の記録を打ち立ててきた東京辰巳国際水泳場に帰ってきた。
去年2月に白血病を公表後、池江は10か月もの長い闘病生活を耐え抜き、トレーニングを再開。7月にはプールでの練習に入れるまで復活を果たしていた。彼女が復帰戦に選んだのは東京都特別水泳大会。自身が日本記録を持つ種目50メートル女子自由形に出場した。注目のレースはスタートでやや出遅れたものの序盤から池江がトップに立ち、この組1位でフィニッシュ。26秒32を記録し、目下の目標としている10月のインカレ水泳の参加標準記録26秒86を突破した。「ここからまた水泳人生が始まると思うと胸がキュっと締めつけられる(池江)」レース後、感極まったのかプールサイドでは涙ぐむ場面も見られた。その後、この日の同レースで1位となった親友の今井月と2ショット写真を披露。そこにはあの日と変わらぬ飛び切りの笑顔のマーメイドの姿があった。
今回のレースでは全体の5位。レース中盤ではスタミナ切れも感じたといい、自身の持つ日本記録24秒21はまだまだ遠いタイムだ。それでも確かな復帰戦の第一歩を記したことはとても大きな意義がある。「大きく言えば、第2の自分の水泳人生の始まりかなと思います」と心情を語った二十歳の天才スイマー。まだまだ彼女の競泳人生は始まったばかりだ。夢の舞台に向かってのスタートがいま始まった。
閉じる
「スポーツの神様」内の検索