7月4日付【時流:北朝鮮がまたもや弾道ミサイル発射】で報じられているとおり、北朝鮮が、米独立記念日に合わせたかのように、7月4日朝に今年11度目となるミサイル発射実験を断行した。米韓の当初の発表では、準中距離弾道ミサイルとみられるというが、飛行距離・飛翔時間などを考慮すると、北朝鮮発表の“アラスカまで届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)”の可能性が否定しきれず、いよいよ風雲急を告げる事態となりつつある。
7月4日付米
『AP通信』:「北朝鮮、初のICBM発射実験実施と発表」
北朝鮮は7月4日、初のICBM発射実験を実施したと発表した。米韓両軍は当初、準中距離弾道ミサイルとみられるとしていたが、飛翔時間約40分、最高到達高度2,500キロメーター(1,500マイル)、飛行距離約930キロメーター(580マイル)という数値から、軍事専門家は、最長飛行距離6,700キロメーター(4,160マイル)で、アラスカまで届くミサイルの可能性があるとコメントしている。...
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7月4日付米
『AP通信』:「北朝鮮、初のICBM発射実験実施と発表」
北朝鮮は7月4日、初のICBM発射実験を実施したと発表した。米韓両軍は当初、準中距離弾道ミサイルとみられるとしていたが、飛翔時間約40分、最高到達高度2,500キロメーター(1,500マイル)、飛行距離約930キロメーター(580マイル)という数値から、軍事専門家は、最長飛行距離6,700キロメーター(4,160マイル)で、アラスカまで届くミサイルの可能性があるとコメントしている。
ミサイル発射の一報を受けて、ドナルド・トランプ大統領は早速、北朝鮮のこれ以上の愚行は米国のみならず日韓も容赦できず、更に、中国もより厳しい対応に出てこよう、とツイートした。
なお、北朝鮮はこの直前の6月8日、地対艦巡航ミサイル発射実験を行っており、“望めば”米韓両国の軍艦を攻撃も可能であると発表していて、米国の軍事的脅威に対抗するため、今後も核兵器及び威力のあるミサイル開発を続けると宣言している。
同日付英
『デイリィ・メール・オンライン』(
『ロイター通信』配信):「韓国の文大統領、分析の結果北朝鮮発射のミサイルはICBMの可能性とコメント」
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7月4日、国家安全保障会議の冒頭、軍による分析の結果、北朝鮮が今朝発射したミサイルはICBMの可能性があるとコメントした。
更に同大統領は、トランプ大統領との米韓首脳会議の数日後に、北朝鮮のかかる暴挙に対して、とても失望したとも付言した。
同日付ロシア
『イタル・タス通信』:「米国防総省、北朝鮮が弾道ミサイル発射と発表」
米国防総省の太平洋軍幹部は7月4日、北朝鮮がまたも準中距離弾道ミサイルを発射したとみられると発表した。同ミサイルは、日本海に落下したが、北米大陸に脅威となるものではなかったと付言した。
安倍晋三首相は同日の記者会見で、度重なるミサイル発射実験で、北朝鮮の軍事的脅威-核弾頭ミサイル開発の進捗-が確実に高まっているとして、北朝鮮の行動を厳しく非難した。
同日付韓国
『聯合(ヨナプ)ニュース』:「米軍、北朝鮮発射のミサイルは準中距離弾道ミサイルだと断定」
米太平洋軍司令官は7月4日、当日朝に北朝鮮が発射したのは準中距離弾道ミサイルと断定されると発表した。そして同司令官は、今後も北朝鮮の暴挙に対抗していくため、日米韓で緊密に連携していくと付言した。
同日付中国
『シナ(新浪)英字ニュース』(
『新華社通信』配信):「北朝鮮、東海に向けて弾道ミサイル発射」
韓国国防部(省に相当)は7月4日、北朝鮮が同日朝に、東海(日本海の韓国標記)に向けて弾道ミサイルを発射したと発表した。米韓両軍は、ミサイルの特定を急いでいるが、同ミサイルは日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられる。
なお、韓国の文大統領は早速、国家安全保障会議を招集・開催し、今後の対応に当ることにしている。
*米・英・ロシアメディアは、日本海と報じているが、韓国・中国メディアは東海と標記している。
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